空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

Twitter本を読んでみる

本の本、ではないんですが、メディア関連本ということで、最近読んだ、これらを紹介します。


  • 津田大介『Twitter社会論 』(洋泉社新書y)
  • 『週刊ダイヤモンド』2010年1月23日号(ダイヤモンド社)



今さら紹介するのもかえってはずかしいような感じの、ツイッター本の代表選手的な新書と、それから大いに話題を呼んだらしいツイッター特集号、ですね。ちなみに、特集タイトルは「2010年ツイッターの旅 140字、1億人の「つぶやき」革命」。こちらで目次ほか詳細が見られます。


周りが始めたので、勢いでなんとなく、という感じで始めたtwitter。実際に始めてから読んだんですが、それがかえってよかったようで、いろんなことが腑に落ち、とても参考になりましたよ。「どこがおもしろいのかわからん」「登録はしたが、何していいのかわからん」という方は、この2冊でも、他のtwitter本でも、とにかくどれか1冊に目を通してみるといいかもしれません。


ところで。


『週刊ダイヤモンド』の特集のなかで、『Twitter社会論』の著者、津田大介氏とホリエモンが対談しているのですが、その記事で、ホリエモンが、twitterがあれば、雑誌も新聞も要らない、twitterでいそがしくて雑誌なんか読めない、という主旨の発言をしています。


いまなお紙での情報発信をメインの仕事にしている身にはなんとも気になる発言なわけです。この「気になる」には、腹が立つとかいう情緒的な反応も含まれているのですが、でも、一面でそういう人が出てきているのはしかたないのかなあ、という諦念も含まれちゃっていたりするわけです。


実際、始めてみるとわかるんですが、たとえば、この空犬通信のカバーエリアである、本・書店・出版に関しても、多くの情報は、twitterで得られちゃってるんですよね。


新刊・近刊情報も、入荷情報も、サイン会やトークなどのイベント情報も、重版情報も、作家の訃報も、作家の近況も、書店のフェア情報も、とにかく、たいがいのことは全部知ることができる。しかも、早い。速い。さらに。こちらから情報を見に行かないといけない、ニュースサイトや出版社・作家らのサイト、出版関連のblogなどと違い、情報があちらからどんどん流れてくる。ぼくの場合は、だからといって、ほかのメディアを見なくなる、ということはないですが、でも、わかる気もする、とそんなふうに思えてしまうのです。悲しいことに。


これまた、やってみて始めてわかったことなんですが、たとえば。今日は満月だな、とぼくがつぶやけば、それを目にした誰かが夜空を見上げたりする。三鷹の江ぐちが閉店らしいとつぶやけば、誰かが駆けつける。もちろん、この手の情報はこのblogにもいつも書いているわけですが、情報の伝達がまさに瞬時で、読んだ人のその場その時点での行動を動かしうるという点が、このblogのような情報と、徹底的に、圧倒的に違う点なのかな、と。このような情報伝達は、少なくとも素人には許されていなかったと思うのですよ。


しかもね、こういうのって、なんというか、うれしいわけですよ。別にぼくが友人の少ない人生を送っているからといって、twitter本のタイトルになっているような「つながり」を強く求めているわけではないんですよね。それでも、自分が見てきれいだなと思った月や星を、ぼくのつぶやきを通して気づいた人が見て、同じようにいい気分になるのって、単純にうれしいですよね。ひいきのお店の閉店、残念だな、というつぶやきに誰かが共感の声をあげてくれたり、閉店までに間に合って駆けつけることができたり、それって、単純にうれしいんですよ。この感じは、twitterってどんなものかを、文章で説明されているだけではわからなかったと思います。


Twitterをさして、21世紀の情報革命だ、みたいに言う人がいたりするのを読み聞きしては、なんだか大げさだなあ、なんて、正直なところちょっと思っていました。でも、いま、じわじわとそのすごさに、そして、自分の仕事に、自分の好きな本や書店の世界に与える影響の大きさに、気づき始めています。コミュニケーションをキーワードに考えた場合、これって、自分の40年ほどの人生のなかで、パソコンを手に入れたとき、それがオンラインにつながったとき、携帯電話を持ったとき(より正確にはiモードが使えるようになったとき)に並ぶか、いや、それ以上の大きな「変化」なのかもしれないなあ、などと、そんなことを考えたりしながら、今日もつらつらとタイムラインを眺めたりしています。


つぶやきをだらだらと長くしたみたいな、まとまらない記事ですみません……。これでは、Twitterを始めようかと迷っている人には、あんまり参考になりませんね(苦笑)。


追記:へー、こんなこともあるんだ。「Twitter“騒動”の小説 つぶやかれた在庫情報 実売刺激?」(1/19産経新聞)。


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