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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

大人の遊び心が満載でした……『BRUTUS』の本特集

昨日紹介できなかったこの本の話を。


  • 『BRUTUS』2010年1月15日号(マガジンハウス)



特集は、「本が人をつくる。53人の読書地図」。『BRUTUS』はときどき本がらみの特集をやってくれるんですが、過去の特集のなかには、小さな字でやたらにたくさんの本を取り上げた、詰め込み感の強すぎるものもあったりして、苦手なものもあったんです。今回も最初はちょっと不安だったんですが、手にしてみれば、今回は表紙も中身の見せ方もすごくいいですね。


23人がいろんなテーマで自らの読書地図を語っていますが、人選とテーマのバランスがよくてなかなかおもしろい。20人ほどのなかに、岡田斗司夫さん、池澤春菜さんと2人もSF者、それもかなりSF度の高いSF者が混じっているのもナイス。


とくに、後者の池澤春菜さん(池澤夏樹さんのお嬢さん)は、なんだかものすごくて、「青背」ことハヤカワ文庫SFを800冊ほどもそろえるディープコレクターだと紹介されています。



↑青背だらけの本棚、といえば、この本で紹介されている『今日の早川さん』の作者、COCOさんの書棚を思い浮かべてしまいました。


小学生時代から1日に4、5冊は当たり前、今も年間300冊読破、読むのが早くて1週間で30冊もいけるとか、いったいどんなオタクが話しとんねん!と関西弁でつっこみたくなるところですが、見ればキュートなお方、女優・声優さんとしてもご活躍とのことですから、いやはや、なんというか。SF界、いや出版界の盛り上げ役として、ぜひこの方面(もちろん、読書・本・書店関係)でのご活躍も期待したくなるというものです。


あと書棚がらみでおもしろかったのは、映画『サマーウォーズ』(←紹介しそびれていましたが、これ、すばらしいです)の作中でちらりとうつる本棚を拡大掲載、そこに並ぶ本を特定してリスト化するという記事。いやあ、こういう何の役にも立たない遊び、好きだなあ。この視点、このこだわりこそ、大人の本棚遊び術ですよ、まさに。



しかもこのリスト、すばらしいのは、70冊ほどある本の多くが実在の書物で、そこに、本は存在するけど装丁が違う本を混ぜたり、架空の書物を混ぜたりしているところ。いやあ、そこまでやりますか。


客がふつうに観ているだけでは絶対に気づかない(というか、見えない)ような、部屋の背景の一部にそのような書き込み作り込みをしまくった作り手側もすごいし、そんなところに注目して、こういう解読作業をしてしまう今回の特集担当スタッフ側もすごい。


この記事、写真に本棚が写っていると、つい虫眼鏡とかまで使って、どんな本があるのか確認しちゃいたくなるような本棚好きならぜったいに楽しめると思います。っていうか、この記事のためだけに雑誌を買ってもいいぐらい。ブラボーです。




↑DVDで見返したいけど、ブルーレイが7500円って……。



というわけで、今回の『BRUTUS』、本特集はとてもよくできていて、本好き、本棚好き、書店好き、紀行好き、ブンガク好き、いろんなタイプの本好きがいろんな観点で楽しめそうな中身になってます。冬休み読書のガイドに、昨日の『散歩の達人』と併せて、おすすめです。


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コメント

>この記事、写真に本棚が写っていると、つい虫眼鏡とかまで使って、
>どんな本があるのか確認しちゃいたくなるような本棚好きならぜった
>いに楽しめると思います。

ほんとーですか!ならば是非買ってみたいと思います。近所のブンキョードーが閉店して、本屋さんへ行くのが結構大変なんですが、バス乗って買いに行きます。
今日はクリスマスですね。空犬さん、今年も一年お疲れさまでした。いつも楽しい記事をありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

  • 2009/12/25(金) 12:52:10 |
  • URL |
  • えむ #lMBqkpAs
  • [ 編集 ]

メリークリスマス

えむさん>

ほんとですよー。遠出してでも買う価値、少なくとも立ち読みする価値ありですよ。

こちらこそ、ありがとうございました。
来年もいい年になるといいですね。
よろしくお願いします。

  • 2009/12/26(土) 00:00:24 |
  • URL |
  • 空犬 #-
  • [ 編集 ]

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