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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

ロボット、外来生物、マチュピチュ……最近読んだ新書たち。

最近の新書のなかから、気になったのを3冊。


  • 石黒浩『ロボットとは何か 人の心を映す鏡』(講談社現代新書)
  • 松井正文『外来生物クライシス』(小学館101新書)
  • 高野潤『カラー版 マチュピチュ 天空の聖殿』(中公新書)



『ロボットとは何か』は、「ロボット」といっても、我々ボンクラ男子の大好きな



こういうロボットたちの話ではありません。アンドロイド、ヒューマノイドなどと呼ばれる人間酷似型のロボットの話が主。技術論的な話はほとんどなくて、「ロボットとは何か」を通して「人間とは何か」に近づく、哲学に近いようなテーマになっています。



そう言えば、少し前に、こんな本を読んだのです。




アンドロイドとラブドール(ダッチワイフ)……目的も社会的なイメージもまったく異なる両者ですが、2書を読むと、テーマ的にいろいろ共通点があることに気づかされます。たとえば。


人に外見を似せるために素材にはシリコンが用いられるのですが、触感的なことも含めた人間の外見の再現に苦心する話は『ロボットとは』ではあまり詳細な記述がありませんが、『南極』では非常に詳細に語られています。実際、女性アンドロイドを作ったときには、「ダッチワイフを作っている」などという批判や揶揄の声もあったことが、『ロボットとは』に出てきます。


たしかに、(研究者やモデルになった方には失礼な話かもしれませんが)両書に載っている図版を見るかぎり、「女性をモデルにした人型の」まで同じであるアンドロイドとドールは、(片方が妙にセクシーな肢体だったりする点を別にすれば)そっくりに見えたりすることがあります。外見が似ている、というだけでなく、人間的外見の再現性においては、要するに同じ技術が応用されてるんですよね。


単なる偶然なんですが、続けて読むことで、2書のテーマがつながったようで、なんだか得した気分。それ以外にもふれたいところの多い一冊なんですが、ロボット/アンドロイドについては、またの機会に。


『外来生物』は、著者が、空犬お気に入りの↓この図鑑の著者で、しかも、最初に取り上げられているのがオオサンショウウオとくれば、読まないわけにはいきません。




すべてが新しい情報というわけではなかったのですが、外来生物問題に関してコンパクトにまとまっています。わずか200頁ほどの新書ですが、いろいろ考えさせられるところの多い1冊でした。


『マチュピチュ』、このテーマでカラー版新書ということで、南米の自然ものが大好きな空犬にとって、本来なら今年のベスト新書にもなりそうな1冊なんですが、どうもこの著者の方、文章のノリがあまり合わないようで、本として今ひとつ楽しめない感じが……。以前に出ている↓これも同様、大好きなテーマで写真はいいんだけど、文章がどうにも合わなくて、途中で挫折……。




今回も、ぱらぱら見るかぎりでは写真はやはりすばらしいので、文章がダメでも写真だけ見ていればいいやと購入したんですが……うーん、やっぱり文章がちょっと……。下手だとか、いい加減なことが書いてあるとか、そういうことではなくて、単に相性の問題だから、気にならない人にはとてもいい1冊になるのだろうと思いますが、個人的にはちょっと残念。


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