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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

音楽+青春or成長、みたいなのに弱いんです……

いろんなところで泣けてしまって、電車中での読書が大変でした。


  • 津原泰水『ブラバン』(新潮文庫)



いやあ、これ、よかったなあ。よかった……その一言で終わりにしておきたいぐらい。


でも、一応内容紹介を引いておきます。《一九八〇年、吹奏楽部に入った僕は、管楽器の群れの中でコントラバスを弾きはじめた。ともに曲をつくり上げる喜びを味わった。忘れられない男女がそこにいた。高校を卒業し、それぞれの道を歩んでゆくうち、いつしか四半世紀が経過していた―。ある日、再結成の話が持ち上がる。かつての仲間たちから、何人が集まってくれるのだろうか。ほろ苦く温かく奏でられる、永遠の青春組曲。》



ぼく自身は、このブログにもよく書いている通り、ギター、それもロック系のギターに入れ込んでいた口で、吹奏楽をやっていたわけではありません。中学に入学し、最初にクラブ見学にいったのは、実は吹奏楽部だったんですが、マウスピースを使って、プープー練習したり、みんなで手拍子でリズムの練習をしたりしているのを見て、やっぱ音楽は自分で好きなようにやるのがいいやと、早々にあきらめてしまったくちなのです。


だから、吹奏楽自体に何かなつかしさを覚えるわけではありません。でも、吹奏楽に使われるもの含め楽器全般が好きだし、作中に出てくるバンドの話や楽器にあこがれる様子には、自分に重なるところもけっこうあったりします。著者の津原さんは1964年生まれと、ぼくよりも少し先輩ですが、80年代に中高生時代を過ごし、その頃の人生において、音楽がとても重要なアイテムの1つだったという点は、共通するんですよね。


だから、自分が昔ブラバンをやっていたわけでも、長じて、昔の仲間と再会演奏をするような機会があったわけでも、これからありそうなわけでもないのに、なんだか、自分に近いような、とても親しい世界の話に思えたのでした。


若かりし頃に一度でも音楽に打ち込んだことのある人ならば、それがたとえ吹奏楽でなくても、また時代が違っても、きっと本書を楽しめると思いますよ。




↑音楽を通して成長する様子が描かれたり、音楽へのどうしようもないほどの思いが描かれたりする「音楽青春もの」。大変、好みです。


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