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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

本の現場、小松崎茂……ブックフェアで買った本たち。

第16回 東京国際ブックフェア(TIBF2009)、今日まででしたね。足を運ばれた本好きの方も多いことでしょう。


フェアの中身については専門紙誌やWebにいろいろと出るでしょうから、とくにふれませんが、個人的におもしろいなと思ったのは、海外のおたくグループが目についたこと。なにしろ、とても目立ちますからね。土日はともかく、平日は一般の方よりも業界関係者のほうが多いわけですから、よけいに目立つんですよ。コスプレすれすれの格好の集団は。漢字Tシャツを着てたりは当たり前、漢字タトゥーも当然です。そんななかに、フランス語とおぼしきことばを話していた男子がいたんですが、彼はなんと、腕に「下手人」と入れてました(笑)。いいなあ、下手人


さて、会場では多くの出版社が割り引き販売をしているのはご存じの通り。書店を応援する立場としては、本はなるべく新刊書店で、割引などなしで買うのが原則ではあるんですが、こういうお祭りのときは多少はいいかな、同業のみんなの売上貢献の意味もあるし、などといちいち自分に言い訳しつつ、何冊も買ってしまいました……。嗚呼。


  • 永江朗『本の現場 本はどう読まれ、だれに読まれているか』(ポット出版)
  • 根本圭助『ロマンとの遭遇 小松崎茂の世界』(国書刊行会)



『本の現場』、それなりにこの世界の動きは抑えているつもりだし、なにより、ぼくのキャリアで今さらこのようなタイトルの本を読んでへーなどと勉強しているようではいけなかったりもするのですが、まあ、おさらいというか、基本をおさえておくというか、そのようなつもりで購入。


版元のポット出版は、先日紹介した35ブックスにも名を連ねているところで、出版関係の興味深いタイトルをいくつか続けて出してくれています。




ところで。この本、巻末にインタビューが2本掲載されています。1本は、永江さんが聞き手だからいいとして、もう1本は、永江さん本人のインタビュー。これって、どうですかね。自著でしょ? 自分のインタビューを最後に載せるのって……本作りの好みの問題なのかもしれませんが、あまり趣味のいいやり方には思えません。ここは、この種の問題に強いプロの書き手として、自分の署名原稿できちんと締めくくるべきなんじゃないでしょうか。


(追記:この本、ブックフェアで買ったときには気づきませんでした、こういう本でした。「値段は本屋さんが決めて… 値引きOK本、異例の出版」(7/9朝日新聞)。)


上に割り引き云々とえらそうなことを書きましたが、ビジュアル本、大型本などでなんとなく買いそびれていたもの、もうちょっと安ければなあなんて思っていた本は、やはり2割引と言われるとけっこう惹かれますよね。河出書房新社は最近とてもいい宇宙関連のビジュアルをいくつも出していて、ブースの本を眺めていると気になって気になって、何度も見に行ってしまいました。このアポロ本、最後まで迷ったんですが、今回は、この小松崎本を購入。



↑河出、最近のすてきな宇宙本たち。この『惑星』は空犬のお気に入りです。今回は買わなかったけど、やっぱりこれ(左)もほしいなあ……。




↑こんなのまで2割引でした!



国書刊行会は、驚愕のラインナップでいつも海外文学好きをうならせてくれる、いろんな意味で“すごい”版元ですが、文学以外にもこういういい本があるんですよねえ。丁寧な編集のオールカラー本がこの値段。うーん、やっぱり正価で買ったほうがよかったかも。




↑これも“らしい”というかなんというか、他ではなかなか出せない本でしょう。


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