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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

猪木、アイ、東京……今日買った文庫たちと、ルーエの日記文学フェア

吉祥寺へ。BOOKSルーエでいつもの文庫まとめ買い。


  • 柳澤健『完本 1976年のアントニオ猪木』(文春文庫)
  • 山本弘『アイの物語』(角川文庫)
  • 坂崎重盛『東京文芸散歩』(角川文庫)



『1976年』は親本で読んでいるのだけれど、「完本」とあるのが気になってみれば、猪木本人へのインタビューが足されているほか、本文に大幅加筆があるというから、買わないわけにいきません。


昭和プロレス者は、先日購入本にあげた『ワールドプロレスリングの時代 金曜夜8時のワンダーランド』と併読するのがいいでしょう。ところで、この本、2007年春の新刊。ずいぶん早い文庫化だなあ。




『アイの物語』、「ぜったい好きそう」などとすすめられたりしていたのですが、なんとなく読むきっかけを失って、文庫化を待っていたもの。内容紹介によれば、こんな話。

《人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。戦いの末に捕えられた僕に、アイビスと名乗るそのアンドロイドは、ロボットや人工知能を題材にした6つの物語を、毎日読んで聞かせた。アイビスの真意は何か?なぜマシンは地球を支配するのか?彼女が語る 7番目の物語に、僕の知らなかった真実は隠されていた―機械とヒトの新たな関係を描く、未来の千夜一夜物語。》

うーん、空犬好みな感じが濃厚にします。楽しみ。


『東京文芸散歩』は、東京本、それも文庫の東京本が大好きな者にとってはタイトルで即買いの1冊。著者の坂崎重盛氏は、東京本好きには同じみの名ですね。




本選びの合間に、いつものように花本氏とおしゃべり。おもしろそうなフェアの予定を聞いたので、紹介します。「在日の恋人と日記文学フェア」。小冊子があるので、その表紙から引くと、こんな内容のフェアだそうです。

《河出書房新社「在日の恋人」高嶺格著の刊行を記念してブックス・ルーエにて日記文学フェアを催します。期間は2009年4月いっぱいになります。日常に祝福あれ。》




ルーエの1階から2階にあがる階段途中の踊り場と壁のスペースを使って展開されるとのこと。文中にある『在日の恋人』関連の写真が壁に並び、その下にフェア本として定番の武田百合子『富士日記』、最近のでは『板尾日記』などの日記文学の傑作・異作たちが、並べられるようです。


日記文学フェア冊子表1日記文学フェア冊子表2

↑こちらが冊子。裏にリストがありますが、くわしくはぜひ実物でご確認を。


ルーエ踊り場ルーエの伝言25ルーエ新刊礼賛

↑ここです。この階段の手すりあたりに、フリペやらチラシやらが置いてありますから、そちらもチェック。


『在日の恋人』は未読なんですが、ちょっと興味をそそられる内容ですし、なによりわたくし空犬は大の日記文学好きなんですよ。フェアのリストにあるものも8割方既読だったり、愛読書だったりします。なので、個人的には新たな出会いはないのですが、何より自分の好きな本がフェアということで1か所に並んでいるのを見るのはうれしいし、自分がおすすめしているような気までしてきて、楽しいではないですか。


というわけで、4月になったら、ぜひBOOKSルーエの「在日の恋人と日記文学フェア」をのぞきに来てください。その際、1階だけ見て帰っちゃったりせず、忘れずに階段をお上りください。フェアは階段途中です。もちろん、2階“花本王国”(=文庫他のフロア)のチェックもお忘れなく。


ルーエ2階1フェア棚ルーエ2階花本棚

↑右が通称“花本棚”。



ところで。先の日記文学フェア、すてきなセレクトですが、日記好きとしては、リストを眺めていると、あれも入れたいこれも入れたいと、いろいろ好きな日記本の書名や表紙が浮かんできて、脳内拡大フェア妄想が止まりません。たとえば、文庫なら、高橋源一郎『追憶の1989年』や殿山泰司『JAMJAM日記』、藤原マキ『私の絵日記』なんかは入れたいなあ。ああ、みんな品切れ・絶版だ……無念。



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コメント

毎度ありがとうございます!
「在日の恋人」という本は、
立場の違う他者と向き合うことの
尊さが、じんわり胸に迫る一品です。
自分で体験してはいないのですが、
著者で美術家の高嶺さんの
最新のインスタレーションでは、
展示会場に一人一人案内人が付いて、
作品の解説をしてくださいます。
その案内役は一様に、全盲の方が請け負ってらっしゃるそうです。
こちらも根底にあるのは、
他者と向き合う姿勢なのではないでしょうか。

  • 2009/03/25(水) 01:05:33 |
  • URL |
  • はなもと #-
  • [ 編集 ]

それはすごそう……

またおもしろそうなフェアがあるときは紹介させてもらうから教えて。

> 最新のインスタレーションでは、
> 展示会場に一人一人案内人が付いて、
> 作品の解説をしてくださいます。
> その案内役は一様に、全盲の方が請け負ってらっしゃるそうです。

それはすごい、おもしろそう。フェアの展示がどういうのなのかわからないけど、著者のそういう活動のおもしろさみたいなのが伝わるのだといいよねえ。

  • 2009/03/26(木) 00:02:15 |
  • URL |
  • 空犬 #-
  • [ 編集 ]

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