FC2ブログ

空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

『マーリー』映画化、そして、ハヤカワ文庫に異変? 

BOOKSルーエで購入です。


  • ジョン・グローガン『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(ハヤカワ文庫NF)


↑真ん中が親本。YA版(右)なんてのも出てるんですね。



親本は2006年刊。映画化に合わせての文庫化ですね。映画はこちら。『マーリー』。予告編、観るたびに泣いてます……。



ところで。ハヤカワ文庫、なんか変わりましたね。まず、サイズ。新刊文庫の高さが少し高くなっています。手元の文庫での実測によれば、通常の文庫よりも3ミリほど高い感じです。ハヤカワ文庫epiと同じサイズですかね。


ふつう文庫判(A6判)は105×148ミリなんですが、レーベル・版元により、微妙なサイズ差はこれまでもありました。ただ、創刊からこれだけ長い実績があり、刊行点数も相当あるはずの文庫の、“デザイン”ではなく“サイズ”が途中で変わった例というのは初めてではないでしょうか。


読みやすさの追求なのか、他社レーベルとの差別化なのか、どのような意図によるものかわかりませんが、理由や効果がどうであれ、少なくとも、書店の文庫担当者とハヤカワ文庫の愛読者には混乱と違和感とを与えているのではないかと想像されます。だって、棚に並んだとき、見た目に美しくないもの。微妙なでこぼこって気持ち悪いものです……。


見た目の好みの問題だけならともかく、微妙なサイズ差は、当然、棚からの取り出しやすさや、平台での並べやすさ、レジでかける文庫カバー天地の折サイズにも影響があるわけですからね。書店の現場で不興を買うことになりはしないかと、勝手に心配しております。


サイズだけではなく、デザインも変わり始めていますね。『マーリー』は、下に写真をあげますが、この通り、背もカラフルなもので、色だけでなく、背文字のフォントやサイズも従来のハヤカワ文庫NFとは違うものになっています。これまで、一部をのぞいて、白い背できれいにそろっていたNF、今後はこんなふうに、本ごとにバラバラのデザインになっていくんでしょうか……。


マーリー他

↑既刊と並べるとこんな感じ。


SF文庫も、たとえばディックの『高い城の男』『アンドロイドは……』といった名作・代表作が新装版になっていて、黒を基調にしたカバーはたしかにかっこいいんですが、背も黒くなっているので、棚に並ぶとディックの既刊(もちろんNVで出た『地図にない町』をのぞきすべて青背)とそろわなくて気持ち悪い……。まあ、新装で出すというのは、すでに持っている読者じゃなくて、新しい読者に向けてということ、だから既刊とそろってるかどうかは重要ではない、そう言われればそうなのかもしれませんが、それでもなんとなく書店で目にしたときの違和感はぬぐえませんでしたし、何より、物故作家とはいえ、新装ではない新刊の可能性はあるわけで、今後、既刊作家の新刊がどうなっていくのか、ちょっと不安も。



↑『高い城の男』(左)は旧カバー。新装版カバーは版元のサイトでどうぞ。


ちなみに、SF文庫、先月の新刊の『ヘミングウェイごっこ』は既刊と同じ高さですが、新装版の『タイタンの妖女』はすでに天地の高いものになっていますね。今後はどうなるんでしょうか。カバーのデザイン変更の場合は、集英社文庫や光文社文庫、講談社現代新書のように、増刷などのたびにじょじょに入れ替えていくのがふつうですが、サイズ変更の場合はどうなるんだろう。増刷のたびに、いちいちサイズ変えたりするのかなあ。うーん。






スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sorainutsushin.blog60.fc2.com/tb.php/689-b14b9d90
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)