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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

格闘技、80年代文化……最近買った文庫たち。

新書ブームが落ち着いたと思ったら、今度は文庫ということなんでしょうか。最近になって、ポプラMF文庫ダヴィンチほか、いくつか新しい文庫レーベルが出てきましたね。それにしても、まさか、白夜書房から文庫が出るとは。2冊とも即買いです。


  • 菊地成孔『サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍』(白夜ライブラリー)
  • 宮沢章夫『東京大学「80年代地下文化論」講義』(白夜ライブラリー)



前者が1100円、後者が1300円と、講談社文芸文庫、ちくま文芸文庫など、高額文庫に慣れた目にもかなり高めに映る値段設定です。文庫らしからぬセレクションからして、何万部も刷れるようなものではなさそうですから、しかたないのかもしれませんが、なかなかに大胆な文庫デビューですね。


『サイコロジカル』は格闘技もの。著者は弁当箱みたいに重厚長大なマイルス論『M/D』の人ですね。音楽ものもそうですが、「。」の使い方など全体にややクセのある文章を書く人なので、著者かテーマに興味がないとさらさらとは読めないかもしれませんが、90年代から2000年代にかけての格闘技事情に興味のある向きは読んで損のない1冊。ぼくはけっこうおもしろく読めました。解説の坪内祐三氏が、村松友視の『私、プロレスの味方です』に並ぶ名著と大絶賛。



宮沢本は副題の通り、80年代論。ぼくは彼のエッセイの大ファンなので、即手に取りました。ふつうの80年代論と違うのは、原宿にあった伝説のクラブ、ピテカントロプスのことから語り始められるところ。「かっこいい」をキーワードに、80年代の東京を中心とする文化が分析的に語られていきます。10代と80年代がほぼ重なっているというぼくのような世代なら必読といっていいでしょう。なつかしいキーワードの連続に一気読みでした。



新しい文庫レーベルとしては、ちょっと濃すぎるのではと思われるほどのセレクトで始まった白夜ライブラリー。今後、どんな本がここから生まれるのか、楽しみです。


◆今日のBGM◆


  • 『スネークマンショー(急いで口で吸え)』


今日は、宮沢本にも登場するこれで。なつかしいなあ、これ。当時、YMOマニアの小学生だったぼくは、同じくYMO好きだった友だち何人かとお金を出し合って買ったんですよ。びっくりしました。いろんな意味で。セカンドと2in1で出たCDもアナログも両方持ってますが、アナログでないと感じが出ませんね。



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コメント

ダメっす

このネタは書かずにいられないじゃないですか!
菊地成孔は音楽好きとして読んでますが、確に読みづらい文章です…でもなんというか、文化系遊び人ちっくなとこに惹きつけられますね~
宮沢章夫は『わからなくなってきました』を確か読んだような…しかし、『急いで口で吸え』は…田舎の中学生には刺激が強かったですね。意味不明の単語ながらも、ヤバいことだけは解る、みたいな感じです。ビデオ版スネークマンショーも観ましたが、なかなか面白かったですよ。ただやっぱり最初の衝撃のデカさは超えられないです。もしご覧になってなければぜひ。

  • 2008/08/04(月) 01:08:31 |
  • URL |
  • 駝鳥 #-
  • [ 編集 ]

やっぱり

駝鳥さん>
そうくると思いましたぜ。でしょ? きっと2冊とも好みだと思いましたよ。

>文化系遊び人ちっくなとこ
うん、たしかにそんな感じ。書名の付け方もそういうセンスですよねえ。

宮沢章夫、いいですよ。とくにエッセイは大変好みです。

>『急いで口で吸え』は…田舎の中学生には刺激が強かったですね。
同感です。今考えるとはずかしくて死にそうになりますが、ラジカセで、家族にも聞こえるでっかい音で聞いてました。「これ、なんですか?」も……。

>ビデオ版スネークマンショーも観ましたが、なかなか面白かったですよ。
ビデオ版? は観てないなあ。今でも観られるものなんでしょうか。チェックしておきます。Thanks!

  • 2008/08/04(月) 21:29:55 |
  • URL |
  • 空犬 #-
  • [ 編集 ]

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