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空犬通信

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JUNOのエレン・ペイジがキュート過ぎてもう

このところ仕事で鬱屈気味、本業でも本業以外でも、精神的にきつい出来事が続いて、絶不調の空犬です……。


そんな状態なので、なんとなく幸せな気分にしてくれそうな、こんな映画を観てきました。



ジュノ1ジュノ2

十代の女の子の妊娠騒ぎだなんて、観る前にあらすじ聞いただけで娘持ちの当方は卒倒しそうな話です。そういう内容だったら嫌だなあと思っていたら、これがまあ、なんというかお父さんにも安心して観られる、とってもハッピーな映画でした。



主演のエレン・ペイジがなんといっても魅力的です。とりたてて美人なわけでもないし、格好もしゃべり方もいまどきの高校生という感じで、かわいげがないといえばかわいげがない。でも、なんか目が離せない。そういうタイプです。ふとした表情がどきりとするほどキュートで、地味目な文化系女子に弱い男子は全員いちころでしょう。


この映画、音楽の使い方がうまいところがまた好みです。ジュノは設定では今のアメリカで高校生をやっている設定(16歳)なんですが、音楽の好みが世代を思いっきり超越しているんですね。作中でフェイバリットに挙げているのがストゥージズ、パティ・スミス、ランナウェイズ。どれも貴女が生まれる前の音楽じゃないですか(苦笑)。ロックの黄金時代は1977年だと信じているくちですから、ほんと、音楽精神年齢と見た目のギャップはすごいものがあります。


一方、望まない妊娠でできたジュノの子どもを引き取ることになる里親夫婦の夫マーク、これが30代半ばのコマーシャル音楽作家なんですが、マークの好みはというと、ソニック・ユースで、1993年こそがロックの頂点だと信じていたりするんですね。ふつう、ジュノとマークだと逆なんですが、そのずれが、2人の会話や作中音楽に反映されていて、これが実におもしろい。


ぼくの知らない曲を含めて、全編に使われる音楽はよく練られていて、雰囲気に、物語に、キャラクターに実にぴったりでいいセンス。個人的に好きだったのは、ジュノがマークに自分の好きな音楽を聴かせるシーンで流れる「All the young dudes」(モット・ザ・フープル!)と、出産後のシーンに流れる「Sea of love」、これにはかなりぐっときました。


音楽以外にも、いろいろ小ネタがきいている映画なんですが、音楽以外のネタで、うれしかったのは、ホラー映画談義が出てくるところ。先のマークってのがほんとダメな男として描かれているんですが、彼の好みの映画がホラーで、それもハーシェル・ゴードン・ルイスなんですよ。マークがこれがすごいんだ、といってジュノにすすめるのが、『血の魔術師』。対するジュノは、ホラーと言えば、アルジェント、やっぱ『サスペリア』でしょう、と返します。


ならば観てみろ、とマークはジュノに『血の魔術師』のビデオをみせるんですが、ジュノったら、妊婦のくせにすっかり血糊だくだくのB級スプラッタを気に入っちゃって、いい趣味してるじゃん、なんてマークの映画趣味をほめちゃったりしています。このばかばかしさ、このマニアぶり、わかる人にしかわからない小ネタなんですが、個人的には(心の中で)大拍手のシーンでした。



おされ系映画でしょ、ただの恋愛ものでしょ、なんて思って敬遠していたらもったいない。70、80、90年代のカルチャー小ネタが詰め込まれたこの映画は、お洒落映画人ではなく、オタクな文化系男女にこそ楽しんでほしい、そんな1本です。空犬通信大推薦の1本です。


◆今日のBGM◆


  • モット・ザ・フープル『すべての若き野郎ども』


『JUNO』のサントラもいいので、あらためて取り上げますが、今日はこちらを。LPで持ってる1枚です。ボウイ提供のタイトル曲で決まりですが、個人的にはこっちのバージョンが好き。映画で流れるのモット・ザ・フープル版です。


モットにはジャケが秀逸過ぎるこれもありますね。やはりアナログで持っていたい一枚です。


↓このサントラもすごくいいので、近く取り上げます。



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