このところ仕事で鬱屈気味で、更新意欲もなかなかわいてこなかったんですが、ちょっと気分を変えて映画の話題にしてみます。何度も観てる作品ですが、スクリーンでは観たことがなかったんですよ、これ。
- 『2001年宇宙の旅』(監督:スタンリー・キューブリック)


毎回、途中で何度か睡魔に襲われてしまうんですが、それでも繰り返し観たくなるんですよねえ。冒頭「ツァラトゥストラはかく語りき」が盛り上がって、じゃじゃーんとタイトルが出てくるシーンは何度も観てもいいものです。それも、この音楽ですから、やはり劇場で大音量で聞くと迫力が違います。
ダグラス・トランブル渾身のSFXも、40年たった今観てもぜんぜん古びていない。この宇宙空間の描き方、魅力的なメカ類、ワルツ音楽とのシンクロした宇宙船の流れるような動き……SF映画好きとしてはやっぱり一度はスクリーンで観ておくべき作品でした。
というわけで、この作品をビデオでしか知らない方は、ぜひ東銀座の東劇に全速力で駆けつけてください。7/18まで。くわしくは、「東劇、「2001年宇宙の旅」6月28日から上映」もどうぞ。ちなみに、デジタルリマスタリングなんてもちろんされてませんから、キズやプチプチの目立つフィルムです。DVDのこぎれいな画面に慣れた目にはそれも新鮮かも。
ところで、上のチラシ、劇場にあったものなんですが、黒1色にネーム白抜きで、一見シンプルでいいんですが、なんかそっけないというかなんというか、よく見ると微妙なデザインですよねえ。裏を見ると、なんだか妙な枠線があちこちに引かれていて、それが思いっきりネームにかぶってます。ううむ、せっかく作品公開40周年、アーサー・C・クラーク追悼、なんだから、有料でもいいので当時のチラシ、パンフ、ポスターの復刻版とかあるとよかったのになあ。
ところで、この東劇、わたくしの映画趣味からすると、ふだんはあんまり縁のない館なんですが、1992年版の『ブレードランナー』をここで観たことを思い出しました。
◆今日のBGM◆
- OST『2001年宇宙の旅』
これ、アナログ盤で持ってるんですが、イラストのジャケもいいし、ゲイトフォールドスリーヴで、中を開くと、スチール写真集になってるところもgood。