なにも書店をねらわなくても……。「東京・代々木駅前の書店に売上金強盗?男性社員重体」(12/11読売新聞)。お店は金港堂書店。もちろん、どこだったらいい、とかそういうことではありませんが、金銭目当てで書店をねらう、という感覚がよくわかりません。11日の報道では、この従業員の方(店長さんとのこと)は「重体」ということでしたが、その後、お亡くなりになったそうです。ちなみに、奪われた現金は約10万だとか。金額の多寡は問題ではありませんが、それにしても、人の生命が奪われるような額とは思えません。まったくやりきれません。
書店がらみの事件では、これにも驚かされました。【訃報】伊ヶ有加氏(いかざき・ゆか=ブックファースト渋谷文化村通り店副店長)(12/13新文化)。記事によれば、《12月12日未明、転倒事故により死去。》とのこと。「30歳」とあります。忘年会か何かの帰りだったようです。ブックファーストの渋谷と言えば、このブログでも何度かふれた通り、閉店・移転でこの秋は大変だったはず。それを乗り越えたこの時期にこの事件。しかも、この若さで……言葉も出ません。
おふたりのご冥福をお祈り申し上げます。そして、来年は、書店がらみの悲しい事件を、新聞やWebで目にするようなことがない1年だといいなあ、そんなふうに思わざるを得ません。