- 『ギターマガジン』2007年11月号(リットーミュージック)
- 『uruma(うるま)』11月号(三浦クリエイティブ)
- 『オヤジBAND倶楽部』Vol.2(オークラ出版)

音楽もの3点です。ギタマガは表紙と特集がボブ・ディラン。スコア(楽譜)がクリームにヴァン・ヘイレンにラリー・カールトンと往年の名曲特集。ほかに、箱ものアーチトップの紹介があったりします。若者読者をあきらめでもしたんでしょうか。オヤジ向け度がますます濃くなってる気がします。ぼくはそういうところが好きで愛読しているからいいんですけどね。
『うるま』は沖縄の雑誌で、書肆アクセスで毎号見ては気になりつつも買うのは今回が初めて。特集は「三線大好き!」。弦楽器好きには気になる特集です。ちなみに、ぼくも沖縄に旅行したおりに現地で買ってきた三線を所有しているのですが、けっこう音がおっきくてふだんはなかなか弾けません。編集部のブログはこちら。
最後の『オヤジ』、自分がオヤジであることを認めるのはやぶさかではないものの、さりとて、このような本をこの書名ではなんとなく買いたくない、なもので、創刊号は無視してたんですが、2号目で早くも折れてしまいましたよ。コアなオヤジに向けた記事と初心者(というか、昔やってましたタイプの思い出し組、か)向けの記事とが微妙なバランスで混じり合った誌面は、オヤジの入り口ぐらいの年齢のぼくには、ちょっと落ち着かない感じです。ああ、でも、オヤジBANDはやりたいです。はい。
◆今日のBGM◆
- VA『Freeway Jam: To Beck and Back』
ジェフ・ベックのトリビュート盤。過去にも、HR/HM系ギタリストが中心になった盤がたしか2種ほどありましたが、本作はジョンスコやマイク・スターンといったジャズ組も参加の1枚。トリビュート盤ってあんまり好きじゃないんです。だいたい中身はバラバラなものが多いし、ジャケもひどいのが多い。愛するアーティストの作品を、好き勝手な解釈で演奏されていたりするのも神経にさわることが多いし。
それでも、本作、なんといっても素材がベックだし、それに、ベースがステュアート・ハム、ドラムにヴィニー・カリウタ&サイモン・フィリップスのベック組、参加ギタリストも『Jeffology』のときみたいにハード系に偏ってないということで、買って聴いてみたんです。でも、やっぱり、いまひとつのれませんでした。みんなギターはうまいし、どこがどうだめと説明はしにくいのですが、この盤で、この演奏でベックの曲を聴く必然性や楽しみがぜんぜん見あたらないんですよねえ……。
それにしても、どうですか、このジャケ。たしかにぼくは、意味もなくジャケに女性が登場していて、しかも意味なく彼女たちがギターを抱えていたりするダメなジャケは大好きですよ。大好きです。別に2回も書かなくていいか。だけど、これはいくらなんでもなあ。イメージを拡大する、で見てみてください。ぼくが一緒に仕事をしているデザイナーが、自分の担当している本の装丁案にこんなデザインだしてきたら、ショックで寝込みますよ。ダメにもいいダメとダメなダメがあるってことですよね。