昨日10/14、ブックファースト渋谷店が閉店となりました。閉店前にもう一度とよく見ておきたいと思い、先週、仕事の合間に時間を作ってお店をのぞいてきました。棚ががらがらになっていたりしたらショックだなあ、と思い、おそるおそるという感じでのぞいてみたのですが、たしかにところどころ、補充がされていないような棚はありましたが、平積みもフェアもポップも元気いっぱい、言われなければ、とてもあと数日で閉店だなどとは思えないような様子でした。
あまり時間がなかったので、駆け足でしか見られなかったのですが、店内をぐるっと回ってみてあらためて思いました。この規模、この内容の書店が失われてしまうのは本当に残念なことです。時間があれば何冊かまとめて本を買いたかったのですが、用事の合間でどうにも時間がなく、しかもこんなときにかぎって、これぞという本が思い浮かばず見つからず、新刊平台から文庫本を1冊抜いてくることしかできず、(しかも、こんなときまで「怪物」かよ……)我ながら実に情けない気分に。

幸い、ブックファースト渋谷文化村通り店が、勧銀ビル(かつて東京旭屋書店渋谷店が入っていたところ)にできますから、渋谷からブックファーストがなくなるわけではありません。ただ、大盛堂が姿を変え、パルコブックセンターがリブロになって、以前に比べると売り場面積が縮小してしまったことを考えると、渋谷から大型書店らしい大型書店がなくなってしまったことにもなるわけで、やはりさびしいことです。
ブックファーストは、新しい渋谷店以外にも、京都や秋葉原に出店するほか、そして来年には噂のメガストア、新宿店も登場です。今回の渋谷店閉店がブックファーストの失速ではなく、新しいスタートとなることを願ってやみません。
さて、大型書店がらみでもう一つ。そのブックファーストが進出する新宿では、奇しくも、渋谷店閉店の同日、10/14から、ジュンク堂新宿店が、増床からまだいくらもたたないというのに、増床によって増えた6階の改装を始めました。期間は16日までの3日間で、改装期間中も通常営業だそうです。
6階は、7、8階に比べると、棚数が少ないのか、棚と棚の間がゆったりとってあり、従来のジュンク堂の棚配置・レイアウトからすると、たしかにまだ入りそうな感じではありました。でもしかし、すでにあれだけの量が入っているお店ですからねえ。別にあのままでも素人目には問題なさそうなんですが、そこはやはり品揃えのジュンク堂、あのスペースを遊ばせておくわけにはいかなかったのでしょう。
いつかも書きましたが、ジュンク堂新宿店は現在でもすでに立派な“本の森”、素人が下手にうろうろすると迷子になりそうな空間です。今回の“改装”が、商品数を増やす方向の改装であることは間違いないでしょうから、改装後の6階が、がいったいどんなふうになるのか、いまから楽しみです。増床のときもお店の人たちは大変な思いをされたようですから、今回の改装ではみなさんにあんまり無理のありませんように。