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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

沖縄の街の魅力がたっぷりと……『オキナワノスタルジックタウン』

表紙からしてもういい感じ。沖縄に行けずにいる沖縄好きにはうれしすぎる1冊です。




書影 オキナワノスタルジックタウン

版元の内容紹介によれば、こんな本です。
《市場・商店・喫茶店・食堂・映画館・ヴィンテージ品
沖縄レトロ建築物と面白看板……
アメリカ世を思わせる建物まで
デザイナー・ぎすじみちが1990年代から撮りためた沖縄各地をめぐる味わい写真探訪》


版元の商品ページで目次が公開されていますので、どのエリアでどんな建物・施設・店舗が取り上げられているかは、そちらをご覧ください。160ページの本にこんなにたくさん!というくらいの数があがっています。


建物自体のおもしろさ、ユニークさが切り取られた写真もたくさんありますが、それよりも、看板のデザインやフォントなどのおもしろさに注目した写真が多いのが目を引きます。デザイナーならではというべきなのか、同じような風景を目にしていても、ぼくなら気づかないかスルーしてしまうかしそうなものばかりで、著者の「発見力」みたいなものが全編に感じられ、とてもおもしろく読みました。


沖縄は大好きですが、くわしいわけではない当方のような万年沖縄初心者の場合、地名だけではどのあたりのことなのかわからないことも多いので、ぼくは、沖縄の地図を手元に用意して、ときどき見比べたりしながら楽しみました。


コロナ禍のせいで、沖縄にはずっと行けずにいるので、せめて紙面のうえで脳内沖縄旅行をと思って手にしたんですが、沖縄への思いは満たされるどころか、むしろかきたてられた感じです(笑)。それくらい、全編に沖縄の魅力があふれた1冊になっています。


ところで。沖縄のなつかしい建物・店舗がたくさん登場する本ですから、本屋さんもあるといいなあ、と思ったら、ちゃんと登場していますね。取り上げられている店のなかにはいくつか本屋さんの姿もありますが、ただ、本屋を本屋として紹介するような、そういう主旨の本ではありませんので、棚や店内の様子などが写っているわけではありません。


本書に登場する本屋さんのうち、金武文化堂は、『定本 本屋図鑑』(夏葉社)に掲載されているお店です。『定本』ではリニューアル後の現在の店舗を紹介していますが、本書ではリニューアル前の姿を見ることができますよ。


本書の詳細は版元の紹介ページをご覧ください。本書の版元、ボーダーインク(@Borderink)、著者ぎすじみちさんご本人(@gisu_michi)も、ツイッターでそれぞれ熱心に情報を発信していますから、そちらも合わせてどうぞ。



最後に関連情報を。2021年11月にオープンした、沖縄・那覇の古書店、古書ラテラ舎で、8/6から、本書の写真展が開催されています。近隣の方はぜひのぞいてみてください。9/5まで。


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