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空犬通信

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『レヴァークーゼン1997:』……アラン・ホールズワースのライヴ盤第4弾が発売に

マニフェスト・レコードManifesto Recordsからアラン・ホールズワースのライヴ音源が次々にリリースされていることは、これまでにも何度か記事で紹介している通りなんですが、先ごろ、アーカイブ第4弾となるライヴ音源がリリースされました。




ジャケ レヴァークーゼン1997ジャケ裏 レヴァークーゼン1997

1997年にドイツのレヴァークーゼンで行われたジャズフェスティバルLeverkusen Jazztageに参加した際の演奏をとらえたもの。メンバーは、ベースが2008年に48歳の若さで亡くなってしまったデイヴ・カーペンター、そしてドラムはアラン作品ではおなじみのチャド・ワッカーマン。


セット・リストは以下の11曲(11はアンコール)


  • 1. ザ・シックスティーン・メン・オブ・テイン
  • 2. ルッキング・グラス
  • 3. アバヴ・アンド・ビロウ
  • 4. ウォーター・オン・ザ・ブレイン・パート
  • 5. ゾーン
  • 6. マテリアル・リアル
  • 7. レターズ・オブ・マーキー
  • 8. 0274
  • 9. テキサス
  • 10. ハウス・オブ・ミラーズ
  • 11. プロト・コスモス

ご覧の通り、この後、1999年にリリースされるアルバム『ザ・シックスティーン・メン・オブ・テイン』に収録される4曲が演奏されているのが目を引きます(1、3、8、9)


演奏のほうは、もう文句なし。1曲目から、アランのプレイも、リズム隊の2人も全開で、圧倒されます。カメラワークも変に凝ったりがなく、3人のプレイをきちんと見せてくれますし、曲もすべてフル収録でカットもなし。


アランのメインギターは、90年代に使用していたカーヴィンの赤いシグネチュアギター。トレモロレスのタイプです。途中ギターシンセの音色は聞こえますが、使用ギターはこの1本だけ。アンプは現地調達だと思いますが、横倒しにしたマーシャルのキャビネの上にツイードっぽい見かけのアンプが上置きに。これが2系統の音色用に2セット。アランの右脇にはエフェクターのラックとミキサー。足元はあまり映りませんが、いつものように複数のヴォリュームペダルが見えます。


アランは調子がいいようで、どの曲でもすばらしいプレイを見せてくれます。リズム隊の二人もすばらしい。デイヴ・カーペンターは、6弦ベースの利点を活かした和音を多用するタイプで、音だけ聞くとキーボードレストリオの演奏だとは信じられないような分厚いプレイです。


チャド・ワッカーマン(大好きなドラマーです!)は安定のプレイで、デイヴ・カーペンターとはこのときのツアーが初顔合わせだったようですが、ベースとのコンビネーションも最高です。


今回のアルバム、これまでのもの同様、輸入盤国内仕様で帯とライナーの翻訳がついたものが出ていますが、CDのみのバージョンもあるようです。


CDとDVDは演奏部分は同内容ですが、DVDにはボーナストラックとしてチャド・ワッカーマンのインタビューが収録されています。チャドは童顔でライヴ映像でも大学生で通りそうな若々しい様子で映っていますが、インタビューでは、(収録日が明記されていませんが、今回の発売のために収録されたものなので、去年か今年のものかと)すっかり髪が白くなってはいるものの元気そうな様子で、楽しげにアランやデイヴ・カーペンターとの思い出を語っています。このインタビュー、字幕も吹替もなく、英語が苦手な人はスルーしてしまうかもしれませんが、そんなに難しい話はしていないし、何より、アランの盟友の一人の肉声ですからね。ファンはぜひ観るといいですよ。


アラン・ホールズワースのライヴ関連ではこれも出ています。


  • ソフト・ワークス『ライヴ・イン・ジャパン2003』

ジャケ Osaka2003ジャケ裏 Osaka2003

上記は、輸入盤国内仕様のタイトルで、原題は『Abracadabra in Osaka』。タイトルの通り、2003年にソフト・マシーン関係者のうち、エルトン・ディーン、ヒュー・ホッパー、ジョン・マーシャル、アラン・ホールズワースが集結、来日公演を行ったときの音源です。ちなみに、翌年、このメンバーで制作されたのが、『アブラカタブラ』で、CDの原題はこれをふまえたもの。契約の関係で名義が使えなかったようですが、実質ソフト・マシーンということでマニアの間では話題になりましたよね。


このアルバムは、日本公演のうち。最終日8/11の大阪公演をとらえたもので、会場はなんばhatch。東京公演3日を終えてからの大阪公演ということで、肩慣らしも充分だったということなのか、全編でレベルの高い演奏が聴けます。


当時、他のメンバーではなくほかならぬアラン・ホールズワースが出来に不満でもあったのかリリースを許可しなかったために、これまでお蔵入りになっていたものだそうですが、音源を聴くかぎり、演奏にも音質にも大きな問題はなさそうで、何が気に入らなかったのか、今となっては不思議な感じもする内容になっています。


2枚組で11曲収録。アンコールも含めた当日セットリストがフル収録されているようです。『アブラカダブラ』のナンバーが中心で、同アルバムで収録されていないのは、「ウィリーズ・ニー」「マダム・ヴィンテージ」の2曲だけかな。


Disc1の2、4は、『アブラカダブラ』の独自ジャケじゃないほうの日本盤のボーナストラックに収録されていたものと同じでしょうか(ぼくは最初に出た独自ジャケのほうで買ってしまったので手元になく、確かめられない)


ジャケ写 ソフトワークス アブラダカブラ

こちらは映像がないのは残念ですが、音だけでもインパクトは充分。こちらもアラン・ホールズワースのファンにとってはマストといっていいでしょう。



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