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空犬通信

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子どもたちに本を……ブックサンタ2020が始まりました

子どもたちに本を届けるプロジェクトブックサンタ2020。今年も11/1に始まりました。



公式サイトはこちら。NPO法人チャリティーサンタのプレスリリースはこちら


プレスリリースから引きます。《述べ3万人の子どもたちにサンタクロースの体験を届けてきた特定非営利活動法人チャリティーサンタ(所在地:東京都千代田区、代表理事 清輔夏輝 以下NPO法人チャリティーサンタ)は、クリスマスに厳しい環境に置かれている全国の子どもたちに本を届ける社会貢献プロジェクト『ブックサンタ2020』( https://booksanta.charity-santa.com/ )を11/1〜12/24まで開催します》。


今年で4年目の同プロジェクト。毎年賛同店・参加店が増えてきているようですが、今年は《新たに山形県と群馬県の書店が加わり全国36都道府県の307店舗で参加できるようになりました》とのことです。


実施店舗は、公式サイトに「参加書店一覧ページ」がありますのでそちらを。ハッシュタグ「#ブックサンタ」でツイートしている参加店もありますので、そちらをチェックするのもいいでしょう。


ブックサンタがどういうものかは、公式サイトやプレスリリースを見ていただくのがいいのですが、概要を引いておきます。《ブックサンタ参加書店に来店されたお客さまが、子どもたちに送りたい本を購入し、そのままレジでその本を寄付して頂くことで、クリスマスに厳しい環境に置かれている全国の子どもたちに「サンタクロースから本が届く」クリスマスの社会貢献プログラムです》。


今年がこれまでと違うのは、《コロナ禍で迎える初めてのクリスマス》であること。全国で、というか世界中で、コロナ禍で職を失った人や、閉店・休業を強いられた店舗・施設・企業が続出しているなか、当然、通常の年よりも厳しい状況にある方も多いでしょう。《収入が減少した困窮家庭等からすでに多数の応募が集まってい》るのだそうです。


プロジェクト自体は《貧困や災害などでクリスマスイブに困難な状況下にありクリスマスをお祝いできない状況(=思い出不足)となってしまっている子どもたちへ、サンタクロースが絵本を届けるプロジェクトとして2017年にスタートし》たもので、コロナとはもちろん直接関係ないかたちで始まったものですが、今年は本を贈ることの意味や重みが、通常のとき以上に増していると言ってもいいかもしれませんね。


過去の記事やツイッターでもたびたび批判的に取り上げてきましたが、世の中には、子どものためなどと言いながら、億や兆の単位のお金をかけて、大きな建物をつくろうとする人がいます。でも、子どもたち、とくに家庭環境などの事情で十分に本を手にする機会が得られずにいる子どもたちに本を届ける方法は、このようにちゃんとあるのです。一部の人しか利用ができず、充分に活用がされなかった場合に転用が難しい大きな箱をつくることにお金や手間をかけたりせず、こういうブックサンタのような試みにこそお金を出せばいいと思うのです。大規模施設を建設するお金の一部、それもごくごく一部をあてるだけで、いったいどれだけの本が買え、どれだけの子どもたちに本を届けることができるか。地域の書店の売上増にもつながり、地域経済活性化にも資することができるわけです。


というわけで。本好きのみなさんは、本を読む楽しさを次代に伝えていくという意味も込めて、このような取り組みに参加してみるのはいかがでしょうか。


ぼくは毎年複数回ブックサンタの買い物をしてきましたが、先日、荻窪の文禄堂で今年最初のブックサンタの買い物をしてきましたよ。


ブックサンタ 2020

↑ブックサンタの買い物をすると、このようなチラシとステッカーがもらえます。


ところで。このブックサンタ、とてもいい取り組みだと思うのですが、参加店によっては店内での周知が充分でないところも残念ながらあるようで、ブックサンタの買い物をしようとすると、レジで、「それなんですか?」的な反応をされたことが過去にはありました。ぜひそのようなことにならないよう、このすばらしいプロジェクトに参加する以上は、お店のほうでもレジで適切に対応できるようにするのはもちろんのこと、プロジェクトの認知度を積極的に広げていくことにもぜひ協力してもらえるといいなあと、そんなふうに思うのです。


プロジェクトは12/24まで。ぜひあなたもブックサンタの一人に。





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