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空犬通信

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「子どもころに読んだ本の再読月間」実施中

逃避と言われようがなんだろうが、こういうときは好きなものに逃げるのがいちばん。それも、昔好きだったもの、昔から好きなものが、心の平安には、たいへん効くと思うのです。


少し前の記事にも書きましたが、最近はすっかり「子どもころに読んだ本の再読月間」みたいになっていて、昔親しんだ昭和の児童文学や昭和のマンガを読み返しています。この年齢になって、子どものころ好きだった作品を読み返すと、いろいろ発見があって、楽しいんですよ。



40年も前に自宅や小学校の図書室や児童館で読んだ本たちが、今も当時と同じくらい(昔と同じでないのは、読書のお伴がビールだったりするところですが、まあ、それはいいとして)、へたしたら当時以上におもしろく読めるって、なんだかすごいことですよね。やはり名作・定番とされる作品(ぼくが読み返しているのは、必ずしもそういうものばかりではないのですが)たちは、あなどれませんね。再読でがっかりなんて、最近手にしたもののなかには、ほとんどありませんから。すごい打率ですよ。


毎日毎晩、楽しく読める本があるのって、幸せなことですよね。不安の多い日々を生きているとほんとうにそう思います。こういう小さい幸せを大事にしながら、静かに小さく生きていこうと、なんかすぐにも死にそうな人みたいですが(苦笑)、そんなことをあらためて思っています。


で、この幸せな読書を他の方ともわかちあいたいと思い、最近読んだ本にちょっとふれてみたいと思います。


先日は、こちらの三部作を大変楽しく読み終えました。



書影 ホッツェンプロッツ1書影 ホッツェンプロッツ2書影 ホッツェンプロッツ3

世代を超えた人気シリーズですからね。ツイッターでこんなのを最近読んでいるとふれたら、思いがけずたくさんの人が反応してくれ、うれしくなりました。


書影 ホッツェンプロッツ3 原書

↑原書もあったりします。ドイツ語、読めないけど……。


男の子ふたりぐみの活躍も、どろぼうや魔法使いとのやりとりも楽しいんですが、いま読むと、食べ物の描写もなかなか印象的。『ふたたびあらわる』冒頭のやきソーセージの描写、子どものころは、おいしそうだなあ、と思ったものですが、いま読むと、やきソーセージでビールが飲みたいなあ、となります。まあ、それくらいに時が経ったのだ、ということで。


『ホッツェンプロッツ』三部作の次は、同じプロイスラー作で、これも大好きな、こちらを読むつもり。



書影 クラバート

この表紙、なつかしいなあ。大好きだったなあ。ていうか、今も、ずっと好きな本です。


別にそのように選んだわけではないのですが、『クラバート』の前に先にこちらをと手にしたのも、ドイツの作家の作品でした。



書影 エーミールと探偵たち 函書影 ふたりのロッテ読了。


↑写真は大人になってから買い直した函入り上製本の全集版。ケストナー全集は装丁もいいので、手元に置いておきたくなります。『ふたりのロッテ』もあげておこう。


当時手にした『エーミール』は、小学校の図書室で借りた岩波少年文庫。当時はカラーのカバーがかかっていない版でした。低めの棚に並んだ岩波少年文庫の並び、表紙の絵などを鮮明に記憶しています。当時読んだ本と、それを読んだ(借りた)場所がセットになって記憶されている。読書にまつわる、幸せな思い出の1つです。


小学校の図書室も大好きだったんですが、地域の児童館の図書室も好きだったなあ。今でも、本棚の様子や、本の並びをなんとなく思い出せるくらい利用したものです。熱心に通ってきては本をずっと読んでいる男子小学生はめずらしかったのか(他の男子小学生たちの多くは、遊戯室みたいなところで、わんぱく全開、大暴れに徹していました)、スタッフのみなさんにもかわいがってもらったなあ。(そのような思い出について、駄文を連ねたこともあります。)あの頃の図書室や児童館に行ってみたいなあ。


プロイスラー、ケストナーの次は、さて、どうしようか。再読候補の児童書はたくさんありすぎて、順番を決めるのが難しいのですが、こちらも今読み返したい児童書の1つです。



書影 ムーミン谷の11月

本好きに人気のコミック、『バーナード嬢曰く。』(一迅社)5巻を読んでいたら、82冊目に(印象的なかたちで)出てきたんですよね。それで読み返したくなったというわけです。この本を読んで同じように興味を引かれた人はたくさんいるかもしれませんね。


本書はムーミンシリーズの最終巻。ムーミン一家が出てこない異色作としても知られていますよね。


以上、子どものころに親しんだ本をいま読み返すといいですよ、という話を連ねてきたわけですが、これらの本のすばらしいところは、子どものころに読んでいなくて、大人になってから出会ったとしても充分に楽しめる本だ、ということです。


記事でふれた書名に、なつかしい!と反応された方には再読を強くおすすめしたいのですが、それだけでなく、初めての方にもおすすめです。先日の記事でふれた『トムは真夜中の庭で』を含め、本文でふれた作品たちを知らない、名前は知っているけど読んだことがないという方がいたら、ぜひ本屋さんや図書館で手にしてみていただければ。これらの作品に「初めて」出会えるなんて、ほんと、うらやましいくらいです。ぼくも、あらためてこれらの作品に、未読の立場で出会い直したいくらいですから。


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  • 2020/06/08(月) 22:30:16 |
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