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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

電子書籍は洋書読書向きかもしれない

さて、電子書籍を利用した外国語読書の話です。



本屋さんがなにしろ好きなものですから、本は基本的には、紙の本を、本屋さんで買っています。


ですが、別に電子書籍を否定しているわけではなく、本にアクセスするための方法はできるだけたくさんあるほうがいい、という考えですので、電子書籍もありだと思いますし、実際、部分的・限定的ではありますが、使ってもいます。


電子書籍で読むことが多いのは、たとえばコミック。コミックも好きなもの、とくに家族と共用にしているものなどは紙で所有していますが、巻数の多いものは場所がね、やっぱり大変ですから……。紙で読んでから電子でとっておいたり、または最初から電子で買ったりも増えてきました。


コミックは電子で読むのに慣れたんですが、ある程度の分量ある文字ものをスマホやタブレットで読むのは、いまだに慣れません。やはり目が疲れるし、(内容にもよりますが)なんとなく頭にも入りにくい感じがします。


でも、洋書は電子書籍、とくに電子書籍端末利用だと、なかなか快適に読めるんですよね。そのことを発見して以来、店頭で買えないものは電子が多くなりました。


洋書読書は、意味のわからない単語・表現が出てきたときにどうするか、辞書を引くか引かないか、でずいぶん読むスピードが変わりますよね。辞書を引きっぱなしでないと読めないということはないほうですし(語学学習目的や研究などならともかく、楽しみのための読書に、そもそもそのような本をは選ばないだろうし)、辞書を引くのはもともと手間に感じないほうなんですが、それでも、やっぱりいったん読んでいる本から目と手を離して、辞書を引き、また元の本に戻る、というのは、ペースがね、変わっちゃうんですよね。


その点、電子書籍の場合、ページ面の長押しで辞書を引けるものがほとんどなので、その機能を使うと格段にスピードアップ、流れを途切れさせることなく読書を続けられるんですよね。


語学学習目的の場合は、ちゃんと辞書を引き、しかもいったん引いた辞書の項目は、最初の意味を眺めてよしとするのではなく、他の語義や用例やら語源やらをじっくり読んだほうがいいとされているわけですが、現在の読書は、別に語学学習のためのお勉強ではないから、とりあえず意味がわかればいいんですよね。だから、電子書籍の辞書検索機能は大変重宝なわけです。


外国語の読書にも挑戦したい。でも、そこそこ読めるけど、やっぱり意味のわからない単語・表現がなあ、という点がネックになっている人は、電子書籍で挑戦してみるのもいいかもしれませんね。


洋書の場合、造本の問題もあるんですよね。日本の文庫は廉価版とはいっても造本的にはとてもすぐれていて、とっておきたくなるようなつくりなっていますが、海外のペーパーバックは、その点がちょっとね。ものたりない、というか、モノとしての魅力がやや薄いというか。上製本もやっぱり日本の本になれると、どうしても粗っぽさが目につきますよね。(個人の好みの問題です。)


まあ、とはいえ、この記事で紹介したエリザベス・ストラウト(Elizabeth Strout)の本(正確には英国版)のように、洋書でもすてきな造本のものもありますから前回記事でふれたリディア・デイヴィスの『The Collected Stories Of Lydia Davis』(Picador)もぼくが所有しているは並製ですが、なかなかしゃれた装丁です)、ああ、やっぱり紙の本で持っておきたいなあ、というものももちろんあるんですけどね。


あとは、買える買えないの問題もありますよね。たとえば、リディア・デイヴィスはともかく、前回記事でふれたラッセル・エドソン(Russel Edson)のように、本国でもマイナーな存在で、本も大学出版局から出ているような書き手の場合は、都内の洋書屋さんではまず出会えない。Books Kinokuniya Tokyoの店頭で買える本は、やはり店頭で手にとって買いたいのですが、そもそも都内の洋書屋さんには並ばないようなマイナーな洋書は、通販か電子書籍か、ってことになりますよね。


おこもりで時間もあるし、流通が逼迫しているいま、それこそ、趣味の読書のための洋書を取り寄せで買うのもどうかなあ、と思ってしまいます。なもので、こういう読む時間のたっぷりあるときこそ、洋書(あと、ついでに、もともと店で買えないオーディオブックも併せて)がいいかも!、ということでいろいろ探してみたら、いやはや、いろいろあるものですね。


学生のころに辞書を引き引き読んだ作品、論文に使った作品、まだAmazonの日本進出前、洋書がふつうに通販で買えたりしなかったころに、丸善や北澤書店で探した作品、などなど、なつかしいのやら、(電子化されているのが)意外なのやらがあれもこれもという感じで見つかり、思わずいろいろ買ってしまいましたよ。


電子書籍やオーディオブックは、積ん読可能な紙の本と違って、ストックがぱっと見、目につかないのがこわいんですけどね(苦笑)。でも、これはこれで、楽しいです。


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コメント

電子書籍のメリット

空犬様,こんばんは.
そういうメリットがあったんですね,便利そう.
コロナ渦ですし,運送業者さんを苦しめないためにも,
ネット通販より電子書籍を選ぶ方多そうですよね.

私は積読本が結構あるので,まだ買わなくてすみますが,
SFが多いので読み始めるのに気合いが必要です(汗).

電子書籍や,テレワーク環境や,お年寄りのスマホ等,
ある程度浸透するのを待ってくれてたかの様な
タイミングですよね,コロナ.

(日本のオリンピックが重荷になってますが,
オリンピックを控えてたからこそ,関東で
テレワーク準備してた企業も多かったと思うので,
オリンピックが無ければ良かったのにとは
一概に言えない様な気がします.)

  • 2020/04/30(木) 21:09:02 |
  • URL |
  • みこ #nLnvUwLc
  • [ 編集 ]

タイミング

みこさん>
いつもありがとうございます。

タイミング、たしかにありますね。

> 私は積読本が結構あるので,まだ買わなくてすみますが
お仲間が(笑)。

> 読み始めるのに気合いが必要です
ジャンルもそうですし、長さとか、雰囲気とか、
このような状況下での読書って、けっこう
いろいろなものを選ぶ感じですよね。
わかります。



  • 2020/05/01(金) 21:07:06 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

まさに

本を読めるけど買いに出かけられない・・・
まさにそれです,読書に身が入らない理由は.
本好き=本屋好き,ですもんね.
安定本かコミックの読み返しばかりです,ここ最近.

本好きの方のブログなど読んで,新しい本をメモしたり
しています.
いつかじっくり探しに行くぞ~~☆

ところでオーディオブックで寝落ちするのって
気持ちよさそうなんですが,
後でどこまで聞いたか探すのが大変そうです・・・・

  • 2020/05/04(月) 19:05:37 |
  • URL |
  • みこ #nLnvUwLc
  • [ 編集 ]

寝落ち

みこさん>
いつもありがとうございあす。

> 安定本かコミックの読み返しばかり
ああ、同じ感じになってますね、
まさに。

> 後でどこまで聞いたか探すのが大変そうです・・・・
ほんと、そうなんですよ(苦笑)。
朗読のうまい方ほど、声のいい方ほど、
催眠効果も高くなってしまうという、
なかなかに悩ましいメディアなんですよね。

  • 2020/05/05(火) 23:04:38 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

コロンブスの卵

空犬さま

お久しぶりです。覚えておられるでしょうか? 以前FC2で『じっちゃんの誤読日記』なるものをやっていた者です。

2016年の4月にブログを休止して以来、4年ぶりにブログを再開したもので、『舞踏会の手帖』よろしく、以前ブログを通してお付き合いのあった方をお訪ねして回っている次第です。(再開といっても、心機一転ということで、場所をFC2からAmebaに移しています。⇒https://ameblo.jp/jitchan-jitchan

洋書が電子書籍に向いているというのは、なるほど、言われてみればそうですね。ぼくもKindle(といってもスマホアプリですが)を使っているのですが、なかなか電子書籍にはなじめず、旅先でほかに読むものがないときとか、電子書籍でしか手に入らないものとか、ごくまれにしか使っていませんでした。

実はペリー・メイスンものを全作読破したい(できれば原書で)などという野望を持っているのですが、邦訳はもちろん、洋書も入手が困難で、半ばあきらめていたところですが、空犬さんのこの記事でハタと思いついて、AmazonのKindleで2,3の作品を検索したところ、ことごとくヒットするではありませんか!

で、いま武者ぶるいしてるところです。なにしろペリー・メイスンものといえば82の長編があるのですが、そのうち読んでいるのは8作だけですから。うーん、生きてるうちに読み切れるかしら。

冗談はともかく、ヒントを与えてくださったことに感謝します。

今後まとわりつくことになると思いますので、よろしくお願いいたします。

  • 2020/06/06(土) 14:38:41 |
  • URL |
  • じっちゃん #4o1CV0zs
  • [ 編集 ]

Re: コロンブスの卵

じっちゃんさん>
訪問&コメント、ありがとうございます。
もちろん覚えていますよ。お久しぶりです。

電子書籍、ぼくも最初は、まさに
> 旅先でほかに読むものがないときとか、電子書籍でしか手に入らないもの
という感じだったんですが、意外に、どちらも
そういうシチュエーションがないんですよね。
旅は本選びが最重要事項だし、旅先では必ず
本屋さんに行くし。電子でしか手に入らないものと
自分が読みたいものがなかなか一致しなかったり。

今は、洋書と、巻数の多いコミックの再読や保管用
として、うまく使い分けができているような気がしています。

こちらこそ、またよろしくお願いします。

  • 2020/06/07(日) 20:00:26 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

まさしく!

>意外に、どちらもそういうシチュエーションがないんですよね。
>旅は本選びが最重要事項だし、旅先では必ず
>本屋さんに行くし。電子でしか手に入らないものと
>自分が読みたいものがなかなか一致しなかったり。

ほんと、ほんと。まさしく! まったく同じです。
ぼくも、旅先で万が一読む本がなくなっても、まずは本屋を探して飛びこみます。
ただ、街道歩き(今はそれが趣味)をしていて、本屋もない田舎町で読む本がなくなったことがあって、そういうとき電子書籍に頼ったことがあります。

それはそれとして、今後電子書籍はますます増えていくでしょうから、よいお付き合いのしかたを模索せねば。

  • 2020/06/08(月) 04:00:52 |
  • URL |
  • じっちゃん #4o1CV0zs
  • [ 編集 ]

Re: まさしく!

じっちゃんさん>
> よいお付き合いのしかた
ほんとにそうですね。当分は紙メインで、
電子で何をどう補うか、という感じが
良さそうです。

  • 2020/06/13(土) 19:19:47 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
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