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空犬通信

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夫婦そろって日記本が文庫入り……『つげ義春日記』が講談社文芸文庫に

この本が文庫に、それも講談社文芸文庫に入るとはなあ。




書影 つげ義春日記

↑まんが(の一場面)が表紙に使われたのは、講談社文芸文庫では初めてでしょうか。


版元の内容紹介引きます。《伝説の漫画家が私生活の苦闘を描いた幻の日記、待望の初文庫化》《昭和50年代、結婚し長男も誕生して一家をかまえた漫画家つげ義春は、寡作ながらも「ねじ式」「紅い花」など評価の高い作品群が次々と文庫化され、人気を博す。生活上の安定こそ得たが、新作の執筆は思うように進まず、将来への不安、育児の苦労、妻の闘病と自身の心身の不調など人生の尽きぬ悩みに向き合う日々を、私小説さながら赤裸々に、真率かつユーモア漂う筆致で描いた日記文学の名篇》。


日記本が大好きなことは、これまでも何度か記事に書いてきましたが、「あとがき」には、《私は文学が好きでよく読むほうだが、作品ばかりでなく日記や年譜も熱心に読む。ときにはそれだけ読んで作品は読まないことすらある。日記や年譜を読むことによって、作品をより深く理解するということはあるだろうけれど、私の場合はそうではなく、作家の私生活や境遇を知りたいために読んでいる》とあり、つげ義春自身も日記本読みであることがわかり、日記本読みとしてはうれしくなりますね。


おくさんの藤原マキにも『私の絵日記』というすばらしい日記本があるので、本書を手にした人は併せて読むといいのではないかと思います。


書影 私の絵日記

ぼくは学研M文庫版で持っているのですが、現在は、ちくま文庫に入っています。巻末にはつげ義春の「妻、藤原マキのこと」も収録されていますよ。


それにしても、日記本、好きで長く読んできましたが、夫婦両方が書き手で、夫婦両方の日記本が刊行され、しかも両方とも文庫入りしているケースって、めずらしいのではないでしょうか。


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