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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

ホラー作家とSF作家がやりとりすると……『読書で離婚を考えた。』

単行本を持っているはずが本棚で発見できなかったので、出たばかりの文庫を買い直しました。




書影 読書で離婚

↑お二人のイラストは唐沢なをきさんによるもの。いい感じです。


こんな内容の本です。《夫婦で本を勧めあい、感想を交換すれば、相互理解が進み、仲良くなれるはずだった。なのに、『羆嵐』『VOWやもん! 』『クージョ』『台所のおと』『黄昏流星群』と、妻と夫が交互に本を紹介する読書リレーは、どんどん雰囲気が険悪に。相手の意図がわからず、慣れない本に右往左往、レビューに四苦八苦。作家夫妻にしかできない画期的読書案内》。


ぱらぱらのつもりがおもしろくて、あっという間に読了。上記の内容紹介につけ足すようなことはないのですが、当方が思わず笑って閉まった箇所を2つだけ。


円城塔さんがヒロイン力の高い、内面が少女のような人で、《たとえるなら施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』の神林しおりだろうか》という、田辺青蛙さんのあとがきにあったくだりには思わず大笑いしてしまいました。円城作品と『バ嬢』、どちらも読んでいる方は一緒に笑ってください。


円城さんの回に、田辺青蛙さんのことをこんなふうに書いているくだりがありました。《僕から眺めている妻は、日頃からつかなくてもいいようなちっちゃな嘘をこまめに振りまいては片っ端から忘れていく生き物で、設定に一貫性がありません。勢い重視。締め切りに追われる週刊連載を見ているような感動があります。その場だけのつじつまが回転していることもあります》。田辺青蛙さんのことを個人的に知っているわけでもなんでもないのに、なるほどと思えて、思わず笑ってしまった。


ほかにも、円城さんの紹介作品を、ホラー好き目線で、ホラー映画風展開に脳内妄想予測する田辺さんの反応とか、あくまで冷静な円城さんの反応とか、おもしろいところはいろいろあるのですが、それはぜひ本編で。


円城塔さんは、夫婦企画はもう十分だよと思われているようですが、このお二人で別の企画とか、他の夫婦作家で同企画とか、見てみたい読んでみたい、そんなふうに思えますよね。


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