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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

本を無料で「循環」させようとする人たち

またか、としか言いようがありません……。




記事によれば、福岡市山ノ井にある筑後市立図書館は、《内容が古くなったり保存期限が切れて使わなくなったりした蔵書を有効活用してもらおうと、30日正午から2月2日まで、同館が入るサンコアで本や雑誌を無料配布する「ブックリサイクル」会を開く》とのこと。除籍資料、廃棄資料を住民に無料提供すること自体は別いいいのですが、問題は以下の部分。《今回初めて絵本の譲渡会を同時開催することになり、同館は自宅で眠っている絵本の無償提供を呼び掛け》ているとのこと。


先日の記事にも書きましたし、これまで、何度もブログとツイッターで批判的にふれてきたことなんですが、一般ユーザが知り合い同士などで私的に行うようなものならともかく、公共図書館がおおっぴらに行っていいようなものなんでしょうか。


公共図書館が地域住民に本の提供を呼びかけて、それを地域の古書店などの業者を一切通さずに住民間で無料でやりとりさせるような機会と場所を公共図書館が提供する、積極的に行うというのはどうかと思います。地域の商業活動への影響を軽視、いや無視した、ある種の民業圧迫にはあたらないのでしょうか。


このような、まったく金銭の動きのない本の「循環」「譲渡」「やりとり」があちこちで行われてしまったら、それも公共図書館の音頭のもとに行われてしまったら、本の書き手・作り手・売り手はいったいどうなってしまうのか。そのようなことにまったく思いはいたらないのでしょう。なにゆえあちこちでこのような取り組みが行われてしまうのか。それについて、本の世界に関わる者として何も思うところがないのか。図書館関係者の意見を聞いてみたいところです。


また、このような取り組みは、しばしば新聞などのメディアに、あたかも美談、読書推進の好例のように取り上げられます。このような記事を批判的に、ではなく、好意的に取り上げるメディアにも、ぜひ意見を聞きたいところです。


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