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空犬通信

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アラン・ホールズワースの音を再現する……シグネチャーODをゲット

(今回の記事は、プレイヤー、ギター弾き以外の方にはわかりにくい、というか、そもそも関係のない内容かもしれません。)



アラン・ホールズワースこちらの記事で少しふれました通り、敬愛してやまないギタリストなんですが、他の好きなギタリストたちと違って、プレイをコピーしようとか、バンドで演奏しようとか、そんな大それたことを思ったことはほぼありません。正確に言えば、プレイをコピーしようとしたこと自体は多少はありますが、まったく、まったく歯が立たないのです。なので、もっぱら聴くほうのみを楽しみ、運良く手にすることのできた楽譜類は、音楽を聴くときのお伴として、楽曲分析用として活用しています。


弾けないから手を出さない。それはそうなんですが、でも、アランのプレイが好きな人の多くがそうなのではないかと思いますが、わずか数音聴いただけでアランとわかる、あの「音」にも憧れがあるんですよね。コードワークやメロディで聴ける深くディレイのかかったクリーンサウンド。そして、ソロプレイで聴ける、歪みはそれほど強くないのにサステインが効いていてよく伸びるナチュラルオーバードライブサウンド。自分でもギターを弾く身としては、やはり、自分でもあのような音を出したい、そんなふうに思ってしまったりするわけです。


アラン・ホールズワースは使用機材についてインタビューや取材で割に明らかにしていますから、同じ機材、似たような機材を使おうと思えば、素人にも環境整備自体は可能です。(お金の問題はともかく、として。)


ただ、アラン・ホールズワースにかぎったことではなく、そしてギターにかぎったことではなく、どのような楽器、どのような演奏にもいえることですが、同じ機材を使ったからといって同じ(ような)音が出るとはかぎらない。まったくかぎらない。そこが音楽のおもしろいところであり、難しいところなんですよね。


それでも、やはり同じ(ような)音への憧れは聞き手にも開発者にも強くあるのでしょう、ギタリストの愛器を一般の愛好者も買えるように限りなく似せてつくった(そして、多くの場合、本人の監修なども経た)シグネチャーモデルが発売されているケースも多くあります。ギターのほか、アンプやエフェクターにそのような、プレイヤーの名前を冠したモデル、プレイヤー自身が開発に関わったり、監修したりしているモデルも出ていますね。アラン・ホールズワースも、そうしたモデルが出ています。


アラン・ホールズワースの場合、クリーンサウンドの肝であるディレイについてはヤマハからUD-Stompが、ナチュラルオーバードライブサウンドについてはJ.Rockett Designsからオーバードライブ+ブースター、Allan Holdsworth Signature OD/Boostが発売されています。これらについては、以前の記事で取り上げたアラン・ホールズワースの決定版ムック、『レジェンダリー・ギタリスト 特集●アラン・ホールズワース 永遠なる孤高の求道者 増補改訂版』に収録の記事「ホールズワース・モデル徹底試奏!」でくわしく紹介されていますので、興味のある方はそちらをごらんください。


同じように弾けるわけないのだから、さすがの自称アラン・ホールズワース・マニアのわたくしも、さすがにこれらの機材にまでは手を出す必要はないか、その分、レコードや書籍に回したほうがいいかな、と考えていましたので、これまでは手を出さずにいました。だいたい、どちらもふつうに楽器屋さんで見かけるモデルでもありませんしね。


ところが。先日、中古機材をいろいろ調べていたら、なんと、Allan Holdsworth Signature OD/Boostが出ているではないですか。それも、かなり安価で(正価だとけっこういい値段します)。これは何かの啓示か?!などとわけのわからない義務感のような責任感のようなものに駆られて、思わず買ってしまったのです。


ぼくはコンパクトエフェクター大好きのアナログギタリストですが、ふだんは安価でふつうに買える、ごくごくふつうのエフェクターしか使っていません。ヴィンテージだのハンドワイアリングの高級品だのには一切手を出さないのですが、それからすると、通常ルールを大幅に逸脱した、我ながら英断というかなんというか、そんな買い物になったのでした。


こちらがブツです。


AH OD

ツインペダルタイプのエフェクターです。通常、オーバードライブ/ディストーションとブースターがセットになったエフェクターは、オーバードライブ/ディストーションで基本の歪みサウンドをつくり、ソロパートなど、ここぞというときにさらにゲインやボリュームを得るためにブースターをONという使い方がふつうだと思いますが、このタイプはアランの使い方を元にしているということで、ブースター部分が基本になっているとのことです。


中央には、アルバムのジャケなどにも使われているアランのマーク。右がブースターのスイッチで、左がドライブ。レギュラーサイズのコンパクトエフェクター2台を横に並べたのよりは天地が少し短めの横長のフォルム。ずっしりと持ち重りがします。


で、音出しをしてみました。


まず結論からいうと、つないだだけで、本人サウンドとそっくりの音が簡単に得られる!……というようなタイプの、わかりやすく使いやすいエフェクターではないような印象を受けました。我が家の非力なアンプに通しているせいもあるでしょうから、大型のチューブアンプにつないだときの検証はあらためて行いたいと思いますが、単体で、ばっちり歪ませるタイプではなく、歪み的にはおとなしめのオーバードライブです。Gainをフルにしても(たとえば、「ロード・ゲームス」のリフパートで聴けるような)それほどのドライブは得られません。


ブースターのほうは、F(フルブースト)、T(トレブルブースト)、C(クリーンブースト)の3タイプを切り替えられるようになっています。これも、カラーが違うのはわかるのですが、もう少し大音量で、出音の音圧を確保しないと、特徴はわかりにくいかもしれません。


エフェクターとしては、上品な音づくりが可能なオーバードライブ&ブースターで、使いこなしにはもう少し試行錯誤が必要そうですが、でも、音的にはけっこう気に入っています。さすが、本人が認めただけあるなあ、という感じです。


というわけで。ファンとしては、アラン・ホールズワースの名前を冠する(しかも、オフィシャルに!)エフェクターをとうとう手に入れることができて、大変幸せなのですが、実用的にこれをどうするか、既存のエフェクターたちとどう使い分けるか、どう共存させるかは、これからちょっと頭を悩ませないといけない感じです。


ここで、音声ファイルや動画ファイルをあげたほうが音の感じは伝わりやすいのですが、すでにYouTubeなどに複数あがっていますので、興味のある方はそちらで検索してみてください。それこそ、本人が音出ししている映像もありますからね。セッティングはぜんぜん見せてくれないんですが(苦笑)。


ライヴなどで使う機会がありましたら、またあらためてレポートしたいと思います。


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