FC2ブログ

空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

フランク・ザッパの周年記念盤レコードをゲット

フランク・ザッパの数ある作品のなかでもとくに好きな盤の周年記念盤が続けて出たので、思わず買ってしまいました。



  • フランク・ザッパ『Hot Rats』

ジャケ写 HOT RATS

『Hot Rats』は、ファンの間でも人気の高い初期代表作の1枚。ぼくも大好きなアルバムです。1曲目の「ピーチズ・アン・リガリア」からしてもう最高で、何度聴いてもすばらしい。基本インストですが、突然という感じで飛び出すキャプテン・ビーフハートのだみ声ボーカルがなんとも強烈で最高。


1969年の作品なので、今回の盤は50周年記念盤。CD6枚組のものすごいボックスセットが出ていますが、ぼくはアナログ1枚の通常盤にしました。ピンククリアの重量盤仕様。


旧版との聞き比べはしていませんし、してもぼくの安い耳では違いがよくわからなかったりするのですが、今回のアナログは、非常にクリアで聴きやすい音だなあという印象を受けました。それに、やはり好きな盤はアナログで持っておきたいものですからね。


ボックスセットの中身などの詳細は、あちこちに記事が出ていますが、たとえばこちらを。「フランク・ザッパ1969年の名盤『Hot Rats』、50周年記念ボックスセット発売」(2019/10/11 MusicLife CLUB)


フランク・ザッパの周年記念盤、もう1枚はこちら。


  • フランク・ザッパ『Zappa In New York』

ジャケ写 ザッパ LIVE IN NY

こちらは、かつては『ザッパ雷舞イン・ニューヨーク』なる邦題で出ていた『Zappa In New York』の40周年記念盤。アナログではもともと2枚組でしたが、その後、CDで曲が追加された盤が出ていましたので、そちらで長く愛聴してきたものです。


こちらも、『Hot Rats』同様、ブックレットやらレプリカチケットやらが同梱の5枚組CDボックスも出ていますが、ぼくはオリジナル・アルバム音源を収録、ボーナスディスクをつけた「3LPエディション」にしました。


収録曲やエディションごとの違いは、オンラインストアの紹介記事にくわしいので、そちらをどうぞ。「Frank Zappa(フランク・ザッパ)、78年作『Zappa In New York』40周年記念BOXセット」(2019/1/29 TOWER RECORDS ONLINE)「【OLD ROCK】77年ライヴ盤『ZAPPA IN NEW YORK』が40周年記念で豪華マンホール型5CDボックス・セット・リイシュー! 180グラム重量盤3LPも!」(2019/2/8 ディスクユニオン)


さて、ぼくが買った「3LPエディション」ですが、最初の2枚はオリジナル音源のリマスター、3枚目はボーナスディスクになっています。内容紹介には《オリジナル・アルバム音源収録》とありますが、この「オリジナル」は第2版を指しているとのことです。ファンにはよく知られていることですが、初回プレスは「Punky's Whips」が収録されたままリリースされちゃったので、通常、それをはずしたセカンドプレスの内容がオリジナル扱いということなんですよね。ややこしい。


では、「Punky's Whips」は? 「Cruisin' for Burgers」は? とファンならば思いますよね。CD化の際に追加された、「Punky's Whips」「Cruisin' for Burgers」「I'm The Slime」「Pound For A Brown」「The Torture Never Stops」のうち、「3LPエディション」には、「Punky's Whips」はunused versionが、「Cruisin' for Burgers」は1977 Mixがボーナスディスクに収録されています。


「I'm The Slime」「Pound For A Brown」「The Torture Never Stops」は今回の3LPエディションでは聴けないのですが、まあ、それらはこれまでの版のCDを手元に置いておけばいいわけで。


今回のエディションであらためてじっくり聴き直しましたが、やっぱり最高ですね。超絶技巧の連続なのに、ライヴパフォーマンスとしておもしろくて楽しいという。英語に自信のある方なら、MCと歌詞を聴いているだけで楽しめるでしょうし、英語に自信がない方も歌詞カードを見ながらでも充分に楽しめると思いますよ。


本編がすばらしいのは言うまでもないんですが、ボーナスディスクにも気になる曲が収録されています。演奏困難な曲がたくさんあるザッパのレパートリーのなかでも再難関の1つ、「The Black Page」のピアノバージョンというのが2テイク、ボーナスディスク収録されているのが目を引きます。あの難曲をピアノで?! と思いますよね。気になった方はぜひ盤を買って聴いてみるといいでしょう。いやはや、すごいですよ。


ジャケもWゲートフォールドというんでしょうか、両開きになる豪華なつくり。内側には写真や歌詞、パーソネルなどの情報、新規の文章を含むライナーなどが掲載。ファンならば手にするだけでうれしい重量感と情報量とになっていますよ。


掲載された文章のうち、とくに「The Black Page」のピアノバージョンを弾いている、ルース・アンダーウッドが同曲について寄せた長文寄稿はファンなら必読。レイ・ホワイトが加入前後のこと書いていたり、今回のエディションを手がけたジョン・トラヴァースも稿を寄せています。


ちょっと個人的なことを。この盤は、その存在を知ってから実際に入手して音を聞くまでにずいぶん時間がかかったという意味でも思い出深い1枚になっています。その存在を知ったのは高校時代のこと。雑誌のフランク・ザッパ特集か何かにこの盤が、ライヴパフォーマンスとしてもすばらしいし、(当時も今も大好きなドラマーの)テリー・ボジオが参加&大活躍などとあったものですから、とにかく聴きたくて聴きたくてしかたない。しかたないのですが、なにしろ大阪の高校生には手に入らないんですよ。というか、その当時、ザッパの作品はほとんどが入手困難な状態だったんですよね。


大学に入学し、上京したばかりの頃。当時、世界一ともされた日本のほこるレコード街、西新宿ならばあるだろうと、早速探しにいったら、あっさり見つかったのでした。でも、値段が……もうなんというかとんでもないことになっていて(当時の貧乏大学生にとって、という意味ですが、今考えても高かったと思います)、まったく手が出なかったのでした。


その後、80年代後半から、CDが普及し始めたのですが、RYKOがザッパの作品を次々に再発してくれたおかげで、中古市場では目玉の飛び出るような値段がついていたザッパの諸作品も、ふつうに素人が入手できるようになったんですよね。何しろ、CDプレイヤーを買う「前に」、先にザッパのCDを買ってましたからね、当時は(苦笑)。自前のCDプレイヤーを入手するまでは、近所に住んでいた同級生の家で聴かせてもらったり(迷惑きわまりない隣人です;苦笑)、ジャケを眺めながら、フォースで中身の音を想像したりしていたなあ……。1987年、88年頃の話です。


話が脱線しまくってますが、今回の40周年記念盤はファンなら絶対に満足のいくものになっているのではないかと思います。おすすめですよ。とても上品とは言えない曲名があったり、歌詞のなかみも下ネタありだったりするので、そういうのが苦手な方にはおすすめしにくいのですが、音楽的にはほんとうにすばらしいので、(あんまりいないかもしれませんが)ザッパのファンでまだ本作を聴いたことがなかったという方にはぜひおすすめしたいアルバムです。


なお、2作品ともデジタル音源のダウンロードコードはありませんので、CDで旧版を持っている人はあわてて処分しないほうがいいかも。


スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する