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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

「「本屋とヘイト本」問題をめぐって」

この本についてはいろいろ思うところがあったものの、きちんとまとめて自分のblogに記事としてアップすることができずにいました。



同書について、こんな文章が公開されました。



書き手はタサヤマ(@girugamera)さん。記事タイトルにはありませんが、刊行直後から、主に書店クラスタの間で賛否両論の話題を呼んでいた、永江朗『私は本屋が好きでした』(太郎次郎社エディタス)を核に、「本屋とヘイト本」問題を深く掘り下げたもの。


ご本人は1/8付のツイートで《永江朗さんの『私は本屋が好きでした』についての長い書評記事を書きました》とされていますが、「書評」としてイメージする文章量や中身を(もちろんいい意味で)はるかに超えていて、論考と呼びたくなるようなものになっています。《主に「書店現場で本が置かれる文脈」に焦点をあてつつ、同書の問題提起を今後につなげるための論点整理をしています》とのことです。


書影 私は本屋が好きでした

ここで中途半端に内容を紹介するよりも、ご本人のプロフィールも含めて(文末のプロフィール以外にも、書店との関わりを含め、ご自身のバックグラウンドについても文中でふれられています)、読んでいただくのがいちばんなので、これ以上の内容紹介も引用などもせずにおきます。同書でふれられている論点をひとつひとつ丁寧に検証し、業界関係者だけでなく、業界外の方にもわかりやすようにまとめられた、大変に力の入ったものなのになっています。


通常Webで読まれる文章としてはかなり長文の部類に属するボリュームになっていますが、当方のようなだらだら書きではなく、構成も非常に練られたものになっていますし、文章も大変に読みやすい。書店に関心のある方、そして、永江本を読んで内容に賛同した方も、ひっかかりを覚えた方も、賛否の立場にかかわらず、ぜひ読まれるといいかと思います。


先に《この本についてはいろいろ思うところがあったものの、きちんとまとめて自分のblogに記事としてアップすることができずにい》たと書きました。版元、太郎次郎社エディタスのご厚意で献本いただいていましたので、本自体には、刊行後、すぐに目を通していました。読む前からタイトルに違和感を覚えていたのですが、読んでみると、内容のあちこちに引っかかりを感じました。不用意な表現、書き方も目立ちますし、何より、著者の執筆姿勢のようなものにもやもやしたものを感じてしまい、率直にいって、まったく読書を楽しむことができず、共感も同感もできなかったのでした。


厚意で贈っていただいた本ですので、批判的な内容ではありましたが、版元の担当の方には率直な感想を伝え、数度、内容に関する長文のやりとりもしました。その批判的な感想を元に、ブログ記事として公開できるようなものにまとめなおしたものも実は用意していたのですが、公開できずにいたのです。


そんな状況で公開されたのが、今回のタサヤマさんの論考。文中には、本書に関連して発されたツイートが複数引かれていますが、当方のツイートも引かれていました。内容について詳細な感想をツイッターの字数で述べることはできなかったのですが、この点だけは、どうしても受け入れられないということを表明しておきたいと思って発した2つが拾われていたのでした。(書名も何も入れていないのに、よく拾ってもらえたものだと思います。)


だから代わりに推す、というわけではありません。そもそも、代わりにも何も、当方が本書について何か書いたとしたら、このような丁寧で論理的な書き方にはなるはずもありません(苦笑)。下手な駄文をさらさずによかったなあと、ほっとしたりもしていたところです(苦笑)


個人的なことはともかく。もう一度書いておきますが、書店に関心のある方には一読をおすすめします。それもつまみ読みではなく、全体の通読を。



追記:記事を書き上げた後に、同じ『私は本屋が好きでした』に関する文章として、こちらの記事があがっていることに気づきました。



書き手は小林えみ(よはく舎) さん。くわしく紹介することはしませんが、こちらも併せて読むといいのではないかと思います。

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