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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

本の世界のニュースを発信し続けること

本と本屋さんのことをだらだらと連ねるだけの駄ブログですが、気づくともう10年以上続けていることになります。



ブログは2006年に始めたもの。ちなみに、ツイッターは2010年です。こちらもまもなく10年。


出版・書店関連ニュースを収集してはツイッターで情報発信するというのを長きにわたって続けてきました。多少なりとも本の世界にとってプラスになれば、という思いで続けてきたものですが、ここらでひと区切りつけるのもいいかなと思っています。


というのも、ここ数年、顕著になってきた感がありますが、「出版不況(*後述)が叫ばれるなか」などと、十年一日のごとく、定型文を記事に貼り付けるなど、ことさらに本の世界を不況産業の代表扱いにするような報道傾向が続いているからです。そうした報道をツイッターで拡散することで、自らそのような報道傾向に荷担することはしたくない、という思いが強くなってきたのです。


メディアだけではありません。個人の情報発信者にも、取次が悪い、大手が悪い、書店が悪いと、誰かを悪者にして済ませようとする犯人捜しのような傾向が(以前からあったものではありますが、以前にも増して)強くなっているような気がします。昨年あたりからそれが、個人的にはとても気になっていました。


空犬太郎名義でのツイッターでの出版・書店関連ニュースの毎日大量ツイートは昨年でいったん終わりにし、本年からは、本(音楽や映画や特撮なども少し;苦笑)に関する個人的なつぶやきだけにとどめようかなと考えています。


この駄ブログ「空犬通信」もどうしようか迷いましたが(この10年以上、無料のテンプレをそのまま使わせてもらっているだけで、デザインも変えずにきましたので、さすがに見た目もつらいかな、というのもあり)、でも、くだらない文章を発信できる場所があってもいいし、過去記事には、書店のことなどをどなたが調べる際に多少意味のある記事も混じっているかもしれないという思いもあり、当分はこのまま残し、これまで同様、イベントの案内などを載せていくほか、書きたいこと、紹介したい本や音楽・映像作品などが出てきたときにはまたつらつらと、だらだらと駄文をさらす、そんなことができる場として、とりあえずは残しておこうかなと思います。


当方のツイッターを出版・書店関係の情報入手に利用されている方もいらっしゃるようなので、代わりにというわけではありませんが、本に関する情報を定期発信している人たちやサイトを紹介しておきます。


出版関係で網羅的なまとめだと、mizuho furuhataさんの「出版業界ニュースまとめ」がいいでしょう。当方がカバーしていないような直接本とは関係のない流通や小売の動きなども含めて、幅広くカバーされています。


電子関係は、Hon.jpの編集長、鷹野凌さん(@ryou_takano)

「週刊ニュースまとめ」がおすすめ。《気になった出版業界のニュースをまとめ、独自の視点でコメント》という内容で、《HON.jpメールマガジンに掲載された内容を、1週間遅れで掲載しています。最新情報を入手したい場合は、ぜひメルマガに登録してください》とのことです。


図書館関係では、カレントアウェアネス・ポータルでしょうか。《図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイト》で、図書館だけでなく、教育関係やデジタルアーカイブ関係など、カバーエリアは広めになっています。




*「出版不況」について。ぼくは、いま本の世界が置かれている状況は、「人口減少」と「情報ソースの多様化」に伴う、当然そうなってしかるべき市場の縮小だと考えています。


「人口減少」について。子どもの数が100万人減れば、当然、その分だけ、児童書もコミックも学参も売れなくなり、その子たちが長じて読者となるファッション誌や文庫など周辺ジャンルにも影響が及びます。同じだけの数が売れるとするほうがおかしい、というふうに思います。


「情報ソースの多様化」について。ある情報を、紙の本でしか得られなかった時代と、同じ情報を紙でも、ネットでも、スマホでも得られ、しかも後二者、デジタルのほうが便利だったりする時代に、紙の本・雑誌が同じように売れないのは当然です。


現在、本の世界が置かれている状況は、こうした社会の構造的な変化に伴うもので、一産業の好調不調のような問題ではない、というのが当方の主張です。


このような状況をどうしても「出版不況」などと呼びたいのであれば、それこそ、多くの産業が「不況」ということばを併記して呼称しなくてはならなくなるでしょう。


何より、「出版不況が言われて久しいなか」といった、クリシェを何の疑いもなく記事で繰り返す新聞も、出版同様、1990年代と比較すれば、その発行部数の凋落ぶり(たとえば、「新聞部数が一年で222万部減…ついに「本当の危機」がやってきた」。先の記事の元になっている新聞協会の調査、「新聞の発行部数と世帯数の推移」は誰の目にもあきらかでしょう。


出版業界のことをいつも心配してくださっている新聞業界のみなさんは、一度、各紙の発行部数推移、宅配制度の現状、kioskなど新聞販売スポットの減少、などなど、自分たちの業界事情も記事にしてみてはどうだろうか。新聞の話をするたびに、「ネットとスマホの普及による情報入手手段の変化と宅配制度の実質的な崩壊により深刻な部数減に悩む新聞業界は」などと自らのことを毎回書かなくてはならなくなるのではないでしょうか。


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