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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

「読書」の「腕前」とはこれいかに

これ、いい書名だなあ。


  • 岡崎武志『読書の腕前』(光文社新書)


この書名に惹かれて手にした方が目次を開くと、こんな小見出しが並んでいます。

「読書の「特等席」」

「「ツン読」しかありえない」

「書斎は男の戦場だ」

「いまほど古本が安い時代はない」

「「乙女系」の古書店の隆盛」

「人に本を薦めないし、人から薦められても読まない」

「自分が溶けたら、本だけが残る」

……などなど。読書人なら興味を惹かれずにはいられないテーマばかりですね。。


岡崎ファンなら即買い必読は言うまでもないですが、岡崎本が初めての方にもおすすめです。というか、本好き、古本好きで岡崎本を読んだことがないという人にとっては、入門としては最適の1冊かもしれません。読書論ということで、古本のディープな話はこれまでの岡崎本に比べると抑え気味ですし、それでいて全編が岡崎節に満ちていることは変わりないですし、新書というフォーマットのせいもあってか、いつも以上に全体に読みやすく、話題のバランスもとれた1冊になっているからです。


そういえば、意外な感じもしますが、これ、岡崎氏としては初めての新書。文庫関連の著書が多く、文庫王、それも均一文庫王のイメージの強い氏ですが、著書のなかでたびたび昭和30年代の新書への偏愛を語っているのは、ファンならご存じの通り。そんな「新書」に自分の著書が加わるのは、さぞやうれしいことでしょうね。



ところでこの本、書肆アクセスで購入したのですが、サイン本が平積みでした。サインだけでなくイラストも入っているのですが、本によってイラストを変える懲りよう。池内紀、小川洋子ら現代作家のと、芥川、谷崎、吉田健一ら文豪の2タイプがありました。なかなか楽しい趣向ですね。ぼくは池内紀さんを選んできたつもりだったのですが、ラドリオでいざ開いてみると、こんなイラストでした。


読書の腕前

川上弘美さんですね。平積みを全部チェックしたりするから、戻す際に間違えたようです……まあ、川上さんも好きな作家だからいいけど。毎回そうされているのかわかりませんが、この作家の似顔絵イラストは岡崎さんの得意技のようですね。以前に購入した『気まぐれ古書店紀行』(工作舎)、手元にある本のイラストは、寺山でした。



◆今日のBGM◆


みなさんが音楽好きであれば、1曲ぐらい、1人ぐらい、1グループぐらいきっとあると思います。「好きだけど、好きだと言えない……だって、はずかしいから……」という曲やアーティストが。これからしばらく、今日のBGMコーナーはそういうはずかしい曲のカミングアウトでいきたいと思います(って別にわざわざはずかしい話をしなくてもいいんだけど)。初回はこれ。うー、はずかしい。


  • ディック・セント・ニクラウス『マジック』


この名前、この曲名に反応し(て思わず歌ってしまっ)た方は、70年代末~80年代初頭を関西で過ごされた方でしょう。なにしろ、ラジオ関西の仕掛けだかなんだかで、関西限定でヒット、という曲ですから。日本のみでヒット、というのはそれなりに聞くけれど、関西限定って……とほほ感700%、一発屋の付加価値(?)としては最強でしょう。


曲は典型的なAOR。大名曲だなんてとても言えない、まあよくあるノリなんですが、でも格好いいんですよ、いま聴いてもそれなりに。洋楽聞き始めのガキだったぼくはなぜかイカれてしまったんですよ、このサウンドに。まだ自分の好みがきちんと分化・顕在化する前の時期だったせいか、この頃聴いた曲で今なお忘れられない曲にははずかしいのが多いんですよねえ、いろんな意味で。


この曲が好きだなんて、はずかしくて誰かに話したこともほとんどないんですけど、えーい、カミングアウトします、ディック・セント・ニクラウス、最高です、この曲限定でっ!(←「最高」は我ながら相当大げさです。)


残念ながら、アマゾンには、当時のAORな雰囲気丸出しのジャケがあがっていないので、手持ちのシングル盤をあげておきます。じゃーん。


マジック

ところで、みなさん、石川ひとみの「オリーヴの栞」ってご存じですよね、もちろん。えっ、ご存じない。ならば、参考に手持ちの図版をあげておきます。じゃーん。


オリーブの栞

これ、イントロが「マジック」そっくりなんですよね。っていうか、この曲知らんし、その前のも知らんし、だいたい、なんでこんなシングル持ってんねん、という関西弁なつっこみは当方確信犯故一切不要です。


次回も、「はずかしいけど好きな曲(歌手)」の話が続きます。


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