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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

葉ね文庫……大阪書店巡り その2

一度訪ねてみたいものだなあ、と、ずっと気になっていた本屋さんが中崎町にあるのですが、なかなか機会がつくれずにいました。先日、やっと訪ねることができましたので、簡単に紹介したいと思います。



お店は、中崎町にある詩歌専門店、葉ね文庫。以下のような記事を目にして、以前から気になっていたのでした。



ちなみに、前回、中崎町を訪問したのは、調べてみたらなんと2011年。そんな前だったのか……。その後、本おやが堂島に移転したこともあり、再訪の機会もないままになっていたのでした。


お店は、地下鉄中崎町の駅から徒歩数分、レトロな雑居ビル内にあります。本好きには、珈琲舎・書肆アラビクに向かう道の入り口あたりといえばわかるでしょうか。


1908 中崎町 葉ね文庫 ビル入り口1908 中崎町 葉ね文庫 ビル案内1908 中崎町 アラビク

↑右がアラビク。


ちなみに、葉ね文庫が入っているこのサクラビル、以前は、ZINEなどを扱うBooks DANTALIONが入っていましたね。(いま調べたら、2012年に実店舗の営業は終了したとのこと。)


1908 中崎町 葉ね文庫 通路21908 中崎町 葉ね文庫 通路

↑お店の前の通路。


1908 中崎町 葉ね文庫 看板1908 中崎町 葉ね文庫 入り口

↑入り口。入り口の前に靴が並んでいるのは、同店は、靴をぬいで入るスタイルのお店だから(最初、わからずに土足で中に入ってしまいました……)


同店のオープンは2014年。詩歌専門店をうたっているわけですが、ただでさえ書店が苦戦中とされるこのご時世に、詩歌専門?!、とふつうなら思うところでしょう。「詩も読む」(歌はほぼゼロ)みたいな超初心者・門外漢がふらりと行っても大丈夫なものなのか、行く前はそんなことを気にしていました。


まず、結論から言うと、そのような心配は不要で、入りにくいところや一見さんお断り的な雰囲気はまったくないお店でした。


詩歌書の品ぞろえについては、当方の知識では何も言えないのですが、ただ、大きめの本屋さんの詩歌書の棚でも、なかなかここまで詩歌書がそろっているところには出会えないでしょう。函入りの立派な本から、文庫に雑誌、同人誌まで、詩集歌集句集がずらりと並んでいます。


店内の書棚の多くを占めるのはたしかに詩歌関連書籍なんですが、ジャンル外の本も意外に多い。店頭均一もありますし、店内の棚にマンガや文庫も並んでいます。それでいて、ジャンル外の本が詩歌書の品ぞろえをじゃましていない。自然に共存しているように見えます。


専門店らしからぬ敷居の低さは、こうした品ぞろえのバランスのよさに加え、店主のやわらかな客あしらいや、靴を脱いで上がるというスタイルにもよるのかもしれません。


店内の棚を見ながら、なんとなくレジでのやりとりを聞いていると、店主は大変に気さくな方のようで、来る客来る客ほぼ全員とコミュニケーションをとっているようでした。常連の割合が高めのようですが、当方のような一見も区別せずに応対しています。


本の会計をするときに、いろいろ話しかけてくださったんですが、こちらは猛暑のなかを歩き回った無茶な一日の、最後の訪問店だったもので、もうへとへと。人間らしい大人な対応するには気力体力が在庫僅少で、ちゃんとおしゃべりできなかったのが残念。


というわけで、葉ね文庫、とてもいい雰囲気のお店でした。歌集・句集・詩集の店というと、敷居が高そうな印象を持つ人もいるかもしれませんが、先にも書きました通り、実際のお店の様子にはまったくそのようなところがありません。


店が単なる売り場ではなく、客との交流の場になっているのも印象に残りました。創作を手がける客が集まるというのもうなずけます。売り手と買い手、そして書き手の距離が近いお店といえばいいでしょうか。


店主と客とのやりとりや、一本筋が通ったものがあるのに息苦しさを感じさせない品ぞろえなどには、以前中崎町にあった「本は人生のおやつです!!」を思わせるものがありました。また再訪したいお店です。


1908 中崎町 葉ね文庫 ブックカバー11908 中崎町 葉ね文庫 ブックカバー2

驚いたことに、オリジナルのブックカバーが用意されていました。この規模の専門店ではめずらしいかも。しかも、店名の印刷された、しっかりしたつくりのもの。本を買うと、ご覧のように、ビニールに入れていただいたうえに、「あめちゃん」まで入れてくれました(笑)


1908 中崎町 葉ね文庫 購入本

↑門外漢のSF好きにもちゃんと買えるような本が見つかるあたりもなんだかうれしいですね。『現代詩手帖』2015年5月号(思潮社)、特集は「SF×詩――未知なる詩の世界へようこそ!」



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