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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

見かけたら即ゲット!……出版社・文庫・叢書の周年記念冊子

今年2019年4月に創刊40周年を迎えた岩波ジュニア新書。書店の店頭で同シリーズのガイドブック『ホンキのキホン』が無料配布されています。



鴻上尚史さん、渡邊十絲子さんらが寄稿しているほか、司書や中高の先生、書店員らの文章も。テーマ別に同シリーズのおすすめ本をまとめた、使いやすそうなガイドブックになっています。


書影 冊子 ホンキのキホン

しばらく前には、こんな記念冊子もありました。フィルムアート社の創業50周年冊子『かみのたねをまく』。こちらはさすが映画関連図書の老舗ということで、目次の最初の三人が蓮實重彥さん、四方田犬彦さん、中条省平さんで、以下、錚々たる書き手の名前が並んでいます。書店員による文章も複数掲載されています。


書影 冊子 かみのたねをまく

いずれも新書判・並製の簡易なつくりですが、PDFではなく、冊子でもっておきたくなる1冊になっています。


出版社の創業*周年記念、文庫・叢書などの創刊*周年記念の際に、こうした冊子が刊行・配布されることがあります。記念冊子ですから多くの場合は無料ですが、なかには、無料とは思えないような、立派なつくり、充実した内容のものもあります。


出版社の歴史や特定の文庫・叢書のラインナップなんて、Webで簡単に調べられるじゃん。そんなふうに思われる方も少なくないかもしれません。でも、こうした記念冊子の類にまとまっている情報をちゃんと調べようと思うとけっこう大変だったりするんですよね。しかも、版元自体がソースですから、情報の信頼性という点でも、単にググったものとは質が違うわけです。これらは、出版文化史的に貴重な資料ですし、時間が経てば、さらにその価値を増すことでしょう。


無料配布物は、後で入手するのが有料のものよりかえって難しいことがあるので(増刷がされないため、初回配布分がなくなったらおしまいで、しかも、一般的な古書店では引き取ってもらえないため、古書市場にも出にくい)、出版文化や本の歴史に興味のある人は、店頭で見かけたら入手しておくといいのではないかと思います。


少し前のものも含めて、いくつか紹介してみましょう。昨年、2018年だと、こちらがありましたね。新潮クレストブックス創刊20周年記念冊子『海外文学のない人生なんて』(リンク先はPDF)。こちらは誌面がオールカラーで、登場する書き手も豪華。単なるシリーズ紹介ブックレットを軽々と超えたものになっています。


書影 冊子 クレスト

網羅的に調べたわけではありませんが、過去に、ツイッターやブログで紹介したものを振り返ってみると、こんなものがありました。



こうしてリストアップする作業をしていて気づきましたが、すでに古書価がついているものもありますね。


自分の好きな出版社、お気に入りのシリーズの周年記念冊子を見かけたら、迷わず入手しておくことをおすすめします。


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