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空犬通信

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『ガメラの精神史』と昭和ガメラシリーズ

ガメラシリーズの本が出ました。




書影 ガメラの精神史

版元の内容紹介を引きます。《『大怪獣ガメラ』から『小さき勇者たち〜ガメラ〜』までの12作品、そして2015年のガメラ予告編までのすべてを総括する文化史!》


著者の小野さんは「***の精神史」というタイトルで、特撮シリーズをこれまでにも取り上げていますね。特撮の精神史シリーズは何冊目かな。どれもおもしろく読ませてくれるので、出ると毎回買っているのですが、版元がばらばらなのが、本棚で並べたい特撮好きにはやや残念なところでしょうか。今回の小鳥遊書房(「たかなし」と読みます)からは初めての刊行となります。


『ガメラの精神史』を読んでいたら、そういえば昭和ガメラはあんまりちゃんと観ていなかったなあ(平成ガメラ三部作は、特撮映画の最高峰・金字塔で、毎年必ず観直しているくらい好きなんです。とくに、2作目は個人的にはオールタイムベスト特撮映画です)ということに思い至り、急に観たくなりました。


ちなみに、ガメラシリーズはこれだけあります。


◆昭和ガメラ◆


  • 『大怪獣ガメラ』(1965年、監督:湯浅憲明)
  • 『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』(1966年、監督:田中重雄、特撮監督:湯浅憲明)
  • 『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』(1967年、監督:湯浅憲明)
  • 『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』(1968年、監督:湯浅憲明)
  • 『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969年、監督:湯浅憲明)
  • 『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970年、監督:湯浅憲明)
  • 『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(1971年、監督:湯浅憲明)
  • 『宇宙怪獣ガメラ』(1980年、監督:湯浅憲明)

◆平成ガメラ◆


  • 『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995年、監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣)
  • 『ガメラ2 レギオン襲来』(1996年、監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣)
  • 『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999年、監督:金子修介、特技監督:樋口真嗣)
  • 『小さき勇者たち〜ガメラ〜』(2006年、監督:田﨑竜太)

うち、2作目『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』を観直してみました。ガメラは、子どもの味方というイメージの強い怪獣で、昭和ガメラはどれも子どもが主人公(で、それがうざい/いや、という特撮ファンも多い)だと思っている方も少なくないでしょう。


この『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』は昭和ガメラでは唯一、主要登場人物に子どもが出てこない、大人向けを意識したつくりになった作品です。そのため、なかなか怪獣が出てこないとか、ドラマ部分がかったるいとか、「大怪獣決闘」とある割に怪獣バトルが少ないとか、いろいろ批判もある1本のようです。ただ、こういう批判ポイントこそがいいんだという意見もあるようですから、まあ、好みの問題でしょう。


ヒロインは先頃亡くなられた江波杏子さん。エキゾチックな美貌を活かし、怪獣が日本に現れる発端となった事件が起こるニューギニアから日本を救いにやってくる現地人の娘役を演じています。ちゃんと調べたわけではありませんが、江波杏子さん、唯一の特撮出演作、なのかな。


これはこれで悪くない気もするんですが、問題はその後の作品で……。ほかにも数作昭和ガメラを観直してみましたが……うーん、やっぱり平成ガメラがいいかな(苦笑)


微妙なことも書きましたが、シリーズガイドにぴったりの本が出たこともありますし、本書での解説を片手に作品を観なおすと、いろいろ発見があるのもたしかです。廉価版のDVDも出ていますし、プライムでも観られるようですから、本書をガイドに、ガメラシリーズを観直してみるのもいいかもしれませんよ。


書影 ガメラパーフェクション

↑ガメラ関連、とくに平成ガメラ関連で、イチオシ本はこちら。『平成ガメラ パーフェクション』(KADOKAWA)。これ、平成ガメラ好きにはたまらない、すばらしすぎる1冊となっています。


ぼくは平成ガメラ三部作を愛してやまないんですが、ガメラ関係資料はいろいろ持ってるし、三部作だけじゃなくて、好きになれなかった『小さき勇者たち』も含まれているしで、いいかなあ、という気もしてしまい、新刊として刊行されたときはスルーしてしまっていたんですが、間違いでした。すみません。あまりの充実ぶりに、うわあと、のけぞりながら読む事態となりました。


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