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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

出版社のPR誌とフリーペーパー

「本の街・神保町を元気にする会」発行の小冊子『神保町が好きだ!』。10/5発行の第12号で、PR誌が特集されています。



書影 神保町が好きだ12

特集タイトルは「いま、出版社のPR誌はこんなにおもしろい!」。座談会のほか、「各誌の担当者に聞く」として、『図書』(岩波書店)、『書斎の窓』(有斐閣)、『青春と読書』(集英社)、『ちくま』(筑摩書房)、『本の窓』(小学館)、『ウェブ平凡』(平凡社)の担当者による寄稿も掲載されています。


出版社PR誌の歴史や、各誌の詳細がわかるこれらの記事もいいのですが、巻末に収録された「出版社・書店等PR誌一覧」がすばらしい。書店に関する本に携わったりしたこともありますので、これまでそれなりに出版関係の資料に目を通してきたつもりですが、出版社・書店のPR誌について、これだけの数がまとまったリストを目にするのは初めてです。出版史の貴重な資料となるのではないでしょうか。


一般の本好きPR誌好きのみなさんはもちろんのこと、出版史・書店史に関心のある方はぜひチェックされるといいと思いますよ。


この件を調べていたら、こんな講座の情報も発見しました。



明治大学リバティアカデミーは、明治大学で行われている生涯学習プログラム。この講座は会員以外でも参加できるオープン講座なのだそうです。


内容をサイトから引きます。《我が国の出版社によるPR誌の歴史は古く明治30(1897)年創刊の丸善『學鐙』(創刊時の誌名は『學の燈』)に遡ります。以来、出版社はもとより書店や出版関係団体から多くのPR誌が刊行され、近年はウェブマガジンでの配信も増えています》。


《PR誌の主たる目的が自社刊行物の宣伝や本を生み出す場であることは言うまでもありませんが、これらの小冊子には、「魅力的な本との出会いの場、読書の新しい愉しみの発見の場」(『図書』)、「読者と著者と出版社を結ぶ敷居の高くないささやかなアリーナ」(『みすず』)としての思いが込められています》。


《PR誌の役割や読む楽しみを知るとともに、各社PR誌編集長、編集担当者をゲストに招き、出版不況や活字離れの時代にどのように本を読者に結びつけていくか、出版のこれからについて考えます》。


2018年10月6日開始の全5回の講座で、すでに始まっていますが、興味のある方は、サイトの講座案内をご覧ください。


ところで。当方がこの空犬通信でよくとりあげている書店のフリーペーパー(本屋フリペ)は、書店版のPR誌ならぬPR紙。《魅力的な本との出会いの場、読書の新しい愉しみの発見の場》である点は同じですし、《読者と著者と書店を結ぶ敷居の高くないささやかなアリーナ》だといってもいいものだろうと思います。


網羅的に収集しているわけでも、調査・研究しているわけでもありませんから、ぼくの手にはあまる話ではあるのですが、本屋フリペも、思いつくままに紹介するというだけでなく、今回の『神保町が好きだ!』巻末資料のようにきちんとしたリストにまとめておいたら、後々、資料として意味のあるものになるかもしれないなあ、などと思いました。


ただ、出版社または書店が社として発行しているPR誌と違って、本屋フリペは、お店の発行であっても、担当者がほぼ個人で担当しているものが多く、出版物・定期刊行物での「奥付」に相当する情報も掲載されていないこともしばしば。リスト化に必要な、各紙誌の正確な情報を把握し記録すること自体が難しかったりする、という事情もあるんですよね……。


だから、期間のかぎられた連載で、取り上げた紙誌の数も大したことないとはいえ、「本屋フリペの楽しみ方」(版元ドットコム)のようなかたちで記録としてまとまったのは、多少なりとも意味のあることだったのかもしれません。



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