以前に何度か、この空犬通信で取り上げた、大阪・中之島に建設が予定されている子ども向け図書施設に関するパブリックコメントの受付が始まったという記事が目につきましたので、紹介します。
- 「大阪市、「(仮称)こども本の森 中之島」施設基本方針(素案)を公開 パブリックコメントを実施」(7/3 カレントアウェアネス・ポータル)
記事の一部を引きます。《大阪市が「(仮称)こども本の森 中之島」施設基本方針(素案)を公開するとともに、2018年6月29日から7月27日にかけてパブリックコメントを受け付けています》。
「(仮称)こども本の森 中之島」の概要については、以前の記事でも紹介していますが、今回の記事では以下のように説明されています。《大阪出身の建築家である安藤忠雄氏からの、「本や芸術文化を通じて子どもたちが豊かな創造力を育む施設として活用するため、中之島公園内に『(仮称)こども本の森 中之島』を整備し、大阪市に寄附する」、「運営費用については、広く賛同者を募り大阪市への寄附を呼びかけていきたい」という提案を契機に、建築が検討されているものです》。
気になる施設の素案については、こうあります。《中之島公園内に延床面積約800平方メートル、3階建ての施設を建築し、2万5千冊の蔵書を大きな吹き抜けを囲う壁一面の本棚に設置するとのことです。メインターゲットは乳幼児から中学生までのこどものその保護者で(その他の方も入場可)、入場料は無料、指定管理者による運営を検討しているとされています》。
既報の内容と大きくは変わりませんが、以前の記事では未定とされていた蔵書規模が示され、メインターゲットも特定されています(以前の記事に《未就学児・小学生が中心で、上は中学生ぐらいまでのイメージでしょうか》と書きましたが、だいたいその通りだったようです)。
大阪市のサイトの記事はこちら。
施設基本方針(素案)に関しては、以下の3資料がサイトにあがっています(リンク先はいずれもPDFです)。
パブリックコメントは、「意見提出様式 」として、PDFとエクセルのファイルがサイトにあがっていて、ダウンロードできるようになっています。送付先などの詳細は、サイトをご覧ください。
この件については、過去にもふれていますので、ここであらためて当方の意見のようなものを重ねることはしませんが、よろしければ、過去の関連記事も併せてご覧いただければと思います。
- 「子どもたちに必要なのは立派な施設だろうか【更新】」(2017/9/27 空犬通信)
- 「子ども向け点字図書館と「こども本の森」」(2018/2/3 空犬通信)
- 「「子供が主役の空間」、であってほしい」(2018/4/7 空犬通信)
大阪にお住まいで、メインターゲットとされているお子さんが周りにいらっしゃる方は、この機にぜひご意見を寄せられてはいかがでしょうか。