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空犬通信

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モンスター映画がまさかのアカデミー4冠……『シェイプ・オブ・ウォーター』

とうとうモンスター映画の時代がやってきた、ってことですね(笑)



チラシ シェイプ・オブ・ウォーター

公式サイトによれば、こんなストーリーです。《1962年、アメリカ。政府の極秘研究所に勤めるイライザは、秘かに運び込まれた不思議な生きものを見てしまう。アマゾンの奥地で神のように崇められていたという“彼”の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。子供の頃のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。音楽とダンスに手話、そして熱い眼差しで二人の心が通い始めた時、イライザは“彼”が間もなく国家の威信をかけた実験の犠牲になると知る─》。


監督は映画界最強のオタク(日本の特撮やアニメ、日本の怪獣大好き!を公言しています)の一人、我らがギレルモ・デル・トロだし、あきらかに『大アマゾンの半魚人』へのオマージュが感じられるしで、完全にモンスター好きのみなさん(当方含)向けの作品なのだろうと思っていたら、全国紙(朝日新聞)が全面広告(夕刊にいたっては見開き)でおしていたりしていたので、驚いたりしていたのでした。しかも、なんだか「恋愛」「純愛」強調な紹介のしかただし(ギレルモ・デル・トロ監督作品なのに!)


宣伝の仕方と一部から聞こえてくる前評判とがあんまりにも「純愛」映画寄りだったので、当方のような無粋な怪獣好きに楽しめるのか、やや心配もあったんですが、実際に観てみたら、杞憂であったことはすぐにわかりました。ちゃんとモンスター映画していましたし、しかも、ほんとに純愛映画でもありました。いやあ、いろいろ心配して損した。モンスター愛は言うまでもなく、あちこちに「映画」というメディア自体への愛も感じられる、オタク監督(もちろん、共感全開のほめ言葉です)らしい、とてもいい映画でした。


これが、いつものモンスター映画好き以外の人にも楽しまれるというのはわかる気がしたけれど、アカデミー賞4冠は驚いたなあ。


というわけで、『シェイプ・オブ・ウォーター』、公開開始からこんなに経ってからすすめるのもなんですが(公開直後に観ています)、モンスター、怪獣に興味のない方にも自信を持っておすすめできる映画ですよ。


各紙の記事でも絶賛です。こんなにも一般メディアから絶賛されているモンスター映画って、『シン・ゴジラ』以来でしょうか。



アカデミー賞4冠で 『シェイプ・オブ・ウォーター』に興味をもった方には、同じくギレルモ・デル・トロ監督作品で、ダグ・ジョーンズ演じる半魚人エイブ・サピエンが出てくる『ヘルボーイ:ゴールデン・アーミー』も観てほしいなあ。さらに言えば、監督のイマジネーションの原点でもある『大アマゾンの半魚人』もぜひ!


書影 シェイプ・オブ・ウォーター パンフジャケ シェイプ・オブ・ウォーター書影 シェイプ・オブ・ウォーター 文庫

↑映画がすばらしかったので、パンフレット、サントラ、さらに文庫版(竹書房文庫)も買ってしまいました。サントラ、このジャケはLPサイズで欲しかったが、アナログは出ていないようなので、CDで。文庫は、訳者あとがきによれば《映画の公式ノベライズであるが、脚本を肉づけしただけのものではなく、れっきとした本格小説》とのこと。やけに分厚いなあと思ったら、約600ページ(!)。読むのはちょっと大変そうだけど、キャラの掘り下げとか、映画本編には書き込まれなかった細部とか、いろいろ期待できそうで、楽しみです。


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