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空犬通信

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定番にしてほしい!……新宿ピカデリーの爆音上映は最高でした

先日、3/2に終わってしまいましたが、新宿ピカデリーでやっていた爆音上映、最高でしたね。


爆音上映といえば、吉祥寺のバウスシアターの名物イベントでしたが、同館が2014年に閉館以来、爆音上映を楽しむ機会は失われてしまっていました。ちなみに、立川シネマシティでは同種の特別上映、「極音」こと「極上爆音上映」が定番になっています。ぼくも何度か観にいっていますが、通勤とは反対方向の駅は、空いているときに、早く帰れるときに気軽にふらり、というわけにはなかなかいかないんですよね。なので、新宿での爆音上映はうれしいのです。ピカデリー、今回限りと言わず、ぜひこれからもやってほしいなあ。


今回の新宿ピカデリーでの爆音上映ですが、特別上映ということで、値段は1800円均一。同館の会員のクーポンなどの割引は使えません。特別上映ということだからなのか、通常、冒頭にはCMや予告編がけっこう長めに入りますが、爆音上映の案内が流れるだけで、CMも予告編も一切なし。このシステム、いいなあ。


だって、最近のシネコン、上映前の宣伝の類が、長過ぎるんですよね……。場合によっては、上映開始とされている時間から、本編が始まるまで、15分ほども延々といろいろなもの(映画にぜんぜん関係のないCMも含めて)を見せられることになったりするからなあ。割引などは使えなくても、いきなり本編という今回のスタイルのほうがいいなあ。と、(映画の予告編を楽しみにしているファンもいるでしょうから、これはあくまで個人的な意見として)そのように思ったのでした。


さて、今回、爆音で観てきたのは、この記事で紹介した2本です。



『ベイビー・ドライバー』、やっぱりいいなあ。最高だなあ。ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの「ベルボトムズ」が大音量でかかる冒頭のカーチェイスからもう上がりっぱなし。


冒頭のにかぎらず、作中何度か出てくるカーチェイスがどれも最高(この数年で観た映画のなかでは、もっともすごいカーチェイスだと思う)なのは言うまでもないんですが、しっとりした場面もいいんですよね。


主人公が見初めたウェイトレスの女の子。その子がつとめているダイナーで、お互いの名前が含まれている曲の話をするくだりがあるんですが、これがいいんですよね。自分の名前の曲は2曲しかないけど(ウェイトレスの子の名前はデボラで、ベックとT・レックス)、妹のメアリーは「プラウド・メアリー」とか「風の中のマリー」とかすごくたくさんあるとこぼす彼女。主人公の名前が「BABY(ベイビー)」だと聞いたその子が、ほとんど全部の曲があなたのじゃない!、と反応するところとか、すごくいいんですよね。恋愛映画が苦手な当方のような野暮にも、ぐっとくるシーンです。


『アトミック・ブロンド』のほうもやっぱり最高でした。冒頭、ニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」が流れるんですが、ふつうでもあがるのに、大音量だともう言うことなし、という感じです。デヴィッド・ボウイの「キャット・ピープル」もいいなあ。


ところで。『アトミック・ブロンド』といえば、いまや最強女優の称号を欲しいままにしているシャーリーズ・セロンが全編にわたって激しく大活躍する映画なわけですが、同じく女性が活躍するアクション映画として、上映前からその手の映画好きの間で話題になっていた作品にこれがあります。



この『悪女』に比べたら、『アトミック・ブロンド』なんてお子様のお遊戯みたいなもの(正確な表現は忘れましたが、こんな感じでした)という主旨のツイッターだかブログだかの書き込みを目にしました。


なんだかなあ、と思います。


ほかのものを貶めることをしないと、何かをほめることができないって、なんかさびしいことだと思うのです。あっちもいいし、こっちもいい、でいいのになあ。


この2作、両方観た立場からすると、強い女性が大活躍する(ヴァイオレンス)アクション映画という点で共通してはいますが、テイストはかなり異なる作品だと思います。


『悪女』もたしかに話題になるだけあって、アクションシーン、格闘シーンはすごいです。なかには、ちょっとどうかしてるとしか思えないような、ものすごいのもあります(バイクを高速で走らせながら、バイク上で日本刀で斬り合うシーンとか)。とにかく、格闘シーンはすごい。冒頭に主人公がかちこみをかける場面がありますが、主観視点での格闘シーンがかなり長時間続きます。やくざの男たちを相手に女性が、一撃必殺で次々に倒していきます。


この体格差この人数差でこんなにも簡単に倒せるかな、というくらいに一撃必殺な感じで、やばそうな男たちをばんばん倒しまくります。いったい何人を独りで倒したのか数えられないくらいです。


一方、『アトミック・ブロンド』では、前回の記事でも紹介したハイライトの1つ、階段を下りながらのバトルシーンでは、相手はわずかに数人です。最初の2人を倒すのに、殴って殴って投げて倒して、と、お互いに、はあはあと息が切れるまで徹底的に闘っている。格闘技を観る人ならわかると思いますが、人間はそんなに簡単には倒れないんですよね。とくに、命がかかっていて、アドレナリン全開のときは。それを、徹底的に見せてくれるのが『アトミック・ブロンド』です。


物語、お話の感じもだいぶ違います。『悪女』は情念復讐譚という感じの話ですが、『アトミック・ブロンド』はだましだまされで、コンゲーム、ミステリっぽい要素もあります(謎ときがメインではありませんが)


これだけテイストの違う作品を比べて、片方をお遊戯だのなんだのというのは、貧しい見方ではないかなあ、などと感じます。


ちなみに、両方を観たぼくの個人的な意見では、『アトミック・ブロンド』のほうが好きでした。こちらは何回も観たくなるけれど、『悪女』のほうは1回でいいかなあ……。アクションはすごいんですが、見返したくはないかなあ、というのが率直な感想です。話がどろどろすぎるのと、ぼくが苦手な要素があったりするもので(子どもや動物がひどいめにあう映画は生理的にだめなのです……)


……と、例によって話が脱線しまくっていますが、とにかく、爆音上映、ぜひ新宿ピカデリーの名物として定着させてほしいものです。爆音好きのみなさんは、次の機会があったらぜひ忘れずに駆けつけてください。

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