空犬通信

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谷崎ゆかりの本屋さん……京都の春琴堂書店が閉店に

昨年の8月、京都を訪問したときに寄ってきた本屋さんが、残念ながら閉店になるようです。




記事を引きます。《作家谷崎潤一郎ゆかりの書店として京都大前で70年間営業を続けてきた「春琴堂書店」(京都市左京区東大路通東一条西南角)が3月末で閉店する。店主の高齢化とインターネット販売の普及で学生の客足が遠のいたためといい、京都の歴史を物語る新刊書店が幕を閉じる》。


紹介記事にも書きましたが、同店は店内を不動産業者と分け合うような変則的なかたちでの営業スタイルです。記事には《売り上げ減に伴い、1階を不動産業者に貸し、一角で文庫本や雑誌などを販売してきた。奥には谷崎の書「春琴書店」を収めた額を掲げている》とあります。


創業は、1948(昭和23)年。創業時は別の場所にあったとのことですが、《のちに、現在の場所にあった一戸建てに移転し、30年ほど前に3階建てビルに建て替えた。当初は1、2階で単行本や参考書など幅広い書籍を扱った。学生だけでなく、近くにあった京大人文科学研究所や医学部の教員が専門以外の本を買い求めに来店したが、徐々に客足が遠のいたという》。


谷崎との関係については、記事にはこんなふうに書かれています。《開業前に両親が、関西に移ってきた谷崎家で働いたことがあり、母一枝さんは小説「細雪」にお手伝いさんの「お春どん」として登場することでも知られる。店名は谷崎が小説「春琴抄」にちなんで命名し、書を寄せたという》。


春琴堂書店の閉店で、京大の周辺からは新刊書店がなくなることになります。日本を代表する知の拠点の1つ、京大の近くでさえ書店が営業を継続できないとは……。先日、ちょうど大学生が本を読まない云々という報道に関連する記事を書いたばかりですが、いったい、どのようなロケーションならば本屋さんがやっていけるのか、と、頭を抱えたくなりますね。


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コメント

前記事からコメント連投失礼致します。

春琴堂書店さんに限らず私の地元の新本の本屋さんも閉店続きで悲しいです。昔はAmazonで本を買ってましたが今はこういった状況の中、書店で買うことが多くなりました。
店主さんの高齢化とネット販売の影響でお店を閉めるところが後を絶たないなと実感します。

幸福書房の40年という本を最近拝読したのですが、出版社さんは書店さんの事も考えて欲しいなぁと思ったことです。雑誌が売れないと言われているのに未だに雑誌の売り上げが書籍販売が出来る目安とか 元旦も経営して本を売りましょうというキャンペーンを高齢の経営者の方にやらせたり 個人のお店に対してとても厳しいと思いました。

あと今うまく経営している本屋さんを見ると喫茶スペース、文房具、お菓子販売もしている書店があって何屋かもはや解らない書店さんもお見かけします。

私の地元の愛知県ではメルヘンハウスという絵本専門の書店さんが3月末に閉店します。(空犬さんはひょっとするとご存じかと思いますが)こちらは絵本1本ですが作家さんのワークショップとか2階はギャラリーだったりイベントが豊富で子供に良いお店だから続くと思っていましたが
そこでも駄目でした。
悲しいニュースが今続いてばかりです。

  • 2018/03/08(木) 20:30:15 |
  • URL |
  • ちそう #-
  • [ 編集 ]

町の本屋さん

ちそうさん>
訪問&コメント、ありがとうございます。

幸福書房のことも、メルヘンハウスのことも
記事で取り上げていますので、よかったら
ご覧ください。

  • 2018/03/09(金) 22:13:08 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

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