空犬通信

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嵐山のLondon Booksはすてきなお店でした……京都本屋巡り その1

先日、家族の用事で京都に行ってきました。半日だけ、一人の時間があったので、嵐山にある古書店、London Booksを訪ねてきましたよ。


170809 LondonBooks 外観2170809 LondonBooks 看板

↑外観とお店の看板。中央線沿線にあってもおかしくないような、それこそ、店名通り、Londonの独立系書店を思わせるようなすてきな外観のお店です。このようなお店が、なんと、駅(しかも、駅員のいない、ごくごく小さな駅)から徒歩30秒ほどのところにあるので、二重三重の意味でびっくりさせられます。



London Booksは、2010年にオープンした古本屋さん。京福嵐山線の「嵐電嵯峨」駅の直近にあり、JR「嵯峨嵐山」駅からも歩けます。


お店のサイトによれば、取扱ジャンルは、《文芸・思想・美術・サブカルチャー・絵本・マンガ・文庫本》などで、《京都の本、お酒・珈琲・紅茶の本》もあるとのこと。ビジネス書、アダルトなどはなく、実用書やマンガも分量的には控え目。いわゆる新古書店とは異なる雰囲気の品ぞろえながら、さりとて古すぎる感じ、黒すぎる感じ、かたすぎる感じはなく、本好きも、古本マニアでない人も、幅広い層の人が楽しめそうな棚になっているように見えました。


棚は空きが目立つわけではありませんが、ぎしぎしに本を詰め込んだ感じもなく、面陳も多用されているので、見やすい並べ方になっています。古本屋さんではふつうに見かける床や棚上に積み上げられた未整理在庫の山などもなく、よく整理されています。棚と棚の間にも余裕があり、じっくり時間をかけて棚を見て回りたくなるような、居心地のいい空間になっていました。


お店のサイトに店内の様子のよくわかるすてきな写真がたくさんあがっていますので、ぼくの下手くそな写真をあげるまでもないのですが、これから訪問される方の参考に、以下、店内の様子を写真で紹介します。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は8/9の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)


170809 LondonBooks 棚 正面170809 LondonBooks 棚 店内右側170809 LondonBooks 棚 店内左側

左は、入り口を入って正面の棚。中は、店内右半分あたりを入り口側から見たところ。右は、店内左側を、奥(レジ側)から見たところ。


外観もすてきですが、ご覧の通り、店内もかっこいい造りになっています。おしゃれな感じですが、敷居の高さはまったく感じさせない雰囲気になっています。


170809 LondonBooks 棚 文芸170809 LondonBooks 棚 文芸2170809 LondonBooks 棚 文芸3

店内、左の壁面の棚には文芸が並んでいます。少し古めのものから、割に最近のものまで、バランスよく並んでいます。入り口側には海外文学が並びます。


170809 LondonBooks 棚 文芸4170809 LondonBooks 棚 文芸5

品ぞろえの雰囲気がわかるよう、棚の一部に寄ってみました。


170809 LondonBooks 棚 文庫

文庫も、比較的最近のものから、品切・絶版のもの、文芸に時代ものにマンガにと、数はそれほど多くはありませんが、バランスよく並んでいます。新刊と違って1点ずつではありますが、棚前の平台には文庫が平で並べられ、書影が見えるようになっています。


170809 LondonBooks 棚 右壁面

店内、右の壁面にはマンガや芸術書などのほか、均一本も並んでいました。


170809 LondonBooks 窓

窓から外を見たところ。窓前の平台には、大判のビジュアル誌などが並んでいました。


170809 LondonBooks 棚 絵本170809 LondonBooks 買い取り案内

児童書・絵本もたくさん並んでいます。児童書の棚の前には、フリペ・チラシのコーナーになっているのか、同店の買取案内や「青衣茗荷の文芸通信」「シグナレス」などの無料紙誌が並んでいました。


今回、London Booksを訪問したのは、実は、この空犬通信では何度も紹介しているフリペ「青衣茗荷の文芸通信」の青衣茗荷さんに教えてもらったからです。


London Booksの店主、大西良貴さんは青衣茗荷さんのパートナー。これまでは、大西さんがご実家のご家族の手を借りながら基本的には一人でお店を運営してこられたようですが、ご結婚を機に青衣茗荷さんが嵐山に移られたので、これからは、青衣茗荷さんもお昼時など、お店に立つこともあるかもしれない、とのことですよ。


170809 LondonBooks 青衣茗荷さん絵

店内に飾られていた青衣茗荷さんの絵。


西荻窪にあったブックカフェ、beco cafeでは、青衣茗荷さんがデザインしたオリジナルブックカバーが使われていました。現在は、London Booksには、ブックカバーやオリジナルのグッズなどはないようですが、イラストも描き文字もデザインもこなす青衣茗荷さんがお店に関わることになったわけですから、もしかしたら、青衣茗荷さんのイラストが店内を飾ったり、イラストをあしらったグッズが販売されたりがあるかもしれませんね。


というわけで、London Books、本好きのみなさんはわざわざ遠出をしてでも訪問する価値のあるお店だと思いますよ。ぼくのように、8月の猛暑日に行くのはどうかと思いますが(あまりの暑さに、お店の周辺の散策は断念せざるを得ませんでした;苦笑)、気候のいい折りに、嵐山散策を兼ねて訪ねてみてはいかがでしょうか。


170809 LondonBooks 嵐電170809 LondonBooks 嵐電 駅

おそらく30数年ぶりに乗った嵐電。鉄道にはとくに興味のないぼくも、乗るのがなんとなくうれしくなるような、1両編成のかわいい電車です。右は嵐電嵯峨の駅。四条大宮からは20分ほどです。


170809 天龍堂 外観1170809 天龍堂 外観2

London Booksの向かいには、天龍堂という小さな新刊書店があります。書店といっても、店内は、文具あり、おみやげありの、地方によくある複合型の営業形態。本は、雑誌・文庫・単行本・児童書・マンガとひと通りそろっていますが、在庫点数は多くはありません。ただ、棚ががらがらになっていたりということはなくて、平台にはちゃんと直木賞本も積まれていました。


サイトを見てみると、1947年創業ということは地元で70年も営業しているんですね。取扱ジャンルを見ると、文具のほかに、化粧品や「ネイル&スクール(ジュエリールーム)」「Color & Beauty salon felucia」(美容室のようです)、さらにはダンススタジオまであがっています。書籍は同店にとっては取扱ジャンルの1つだということですね。


最後に、同店の品ぞろえを伝える参考になれば(なるかなあ;苦笑)ということで、London Booksで買ってきた本を少しだけ紹介しておきます。


170809 LondonBooks 本 APIED

↑リトルマガジン『APIED』。西荻窪の今野書店でも買えるので忘れがちですが、京都発行なんですよね。29号の特集は夢野久作。


170809 LondonBooks 本 文庫1

↑C・G・フィニー『ラーオ博士のサーカス』(ちくま文庫)。サンリオ文庫で出ていたもので、ちくま文庫で新刊として出たとき(今奥付で見てみたら1989年)に買っているんですが、その後、手放してしまっていたので、買い直し。


170809 LondonBooks 本 文庫2

↑C・セイガン『宇宙との連帯』(河出文庫)。『コスモス(COSMOS)』世代なもので、カール・セーガン博士の本は未読・見所有のものを目にすると買ってしまうのでした。


170809 LondonBooks 本 創元

↑『創元推理』9号(1995・夏号、東京創元社)。表紙に「発掘!!幻の乱歩作品」なるコピーの踊る、江戸川乱歩作品「怪人と少年探偵」が掲載されている号です。古本屋さんで見かけたら買おうぐらいのつもりで、ちゃんと探したこともなかったですが、こんなふうに旅先の古本屋さん出会えるのはうれしいですね。


170809 LondonBooks 本 怪獣

↑朝日ソノラマの「ファンタスティックコレクション」の1冊、『3D怪獣全集』。「3D」といっても3D怪獣映画の特集ではなく、ガレージキット、フィギュアの特集号。模型人による作品群を集めたものとありますが、ふつうに量販店で買えるソフビを買ったりすることはあるけれど、自分で作ったり、また有名なモデラーの作品をコレクトしたりするような趣味はまったくないもので、ここに収録されているのが、どれぐらい有名な模型人なのかは、よくわかりません。


……この買い物リストでは、London Booksの品ぞろえの魅力を伝えるのには寄与しそうにありませんね(苦笑)。ほんとうは、日本の文芸にも海外の文芸にも気になる本がたくさん並んでいたんですが、「ああ、これ、持ってなかったら買えるのになあ!」というものばかりで、そういう棚からは買えなかったんですよね……(言い訳です)



なお、London Booksは、阪神梅田本店で開催中の「阪神夏の古書ノ市」にも参加しています。興味のある方はそちらにもぜひ。8/15まで。


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