空犬通信

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『江戸川乱歩からの挑戦状』……まんだらけから乱歩の初単行本化作品が

久しぶりに乱歩関連ニュースです。乱歩ファンとしては驚かざるを得ない本を入手しました。



書影 乱歩 吸血鬼の島

版元がまんだらけということで、乱歩者にもチェック漏れの方が多そうな1冊ですね。版元の内容紹介によればこんな本です。《発掘!!半世紀以上の時を経てよみがえる少年探偵団、幻の外伝》《雑誌『少年』で人気のあった江戸川乱歩出題の懸賞クイズを初めて単行本化!》



昭和29〜38年に雑誌『少年』に掲載されていた懸賞クイズからセレクトされた17編が収録されています。これはすごいなあ。こんなものがよく埋もれていたなあ。


ただ、中身のほうは、想像がつくかと思いますが、まあ、そんなものだろうなあ、という感じのもので、従来の乱歩少年ものの世界になじんでいる身には、かなり違和感のあるものやトンデモなものも混じっていたりします。(何しろ、最初の1編、表題作「吸血鬼の島」からすごくて、冒頭、怪人二十面相が明智探偵と小林少年に「助けてくれ!」と電報をよこしたり、恐怖の涙を流したりします。)


従来の乱歩少年ものとノリや雰囲気が違うからこそおもしろい、というところもありますし、何より、こういうものが少年雑誌に人気作家名義で掲載され、当時の子どもたちが謎解きや懸賞を楽しんでいたんだという事実を確認できるというのは貴重なことだと思います。


もちろん乱歩本人が書いたものではなく、代筆なわけですが、そうとわかっていても、乱歩者としては乱歩名義で出されたものはチェックしておきたくなりますよね。あと昔の少年大衆もののファンには、武部本一郎他による、時代感全開の挿絵も楽しめることでしょう。


本書は一般の書店にも配本されているようですし、主要オンライン書店でも買えるようですが、まんだらけで買うと、特典小冊子がもらえるとありますので、乱歩マニアの方はご注意を。


特典小冊子はなくなったら終了ということなので、刊行に気づくのが遅れた身としては入手できるか大変心配だったんですが、中野に全速力で駆けつけたところ、無事に特典も入手できました。


書影 乱歩 吸血鬼の島 特典

↑こちらが特典小冊子『《譚海》掲載「犯人あて大懸賞」セレクション』。ここで入手し損ねると、後で探すのが大変そうな1冊です。


書名には「江戸川乱歩からの挑戦状1」と、通し番号が入っているのが当然気になりますよね。巻末には2の「少年探偵編」が企画進行中だと案内が出ています。続刊も楽しみですね。


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