空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

赤羽の子どもの本の店「青猫書房」

前回の記事で紹介した「ながやまのりおがのこしたもの」の会場は、青猫書房。2014年にオープンした、赤羽にある子どもの本の店です。


赤羽は、湘南新宿ラインでも埼京線でも新宿から15分ほどですから、別にそれほど遠いわけではないのですが、池袋以北というのは東京西部エリア在住者にとってはなんとなく心理的な距離があり、個人的にあまり用事も縁もない街だったりしますので、訪問する機会をつくれずにいました。


青猫書房は、JR赤羽駅東口から徒歩10分ほど。住宅街のなかにあるお店です。


170708 青猫書房 看板

↑看板にも猫があしらわれています。



170708 青猫書房 案内

↑向かいのお宅にも案内が出ていました。


170708 青猫書房 外観1170708 青猫書房 外観2170708 青猫書房 外観3

↑まっ白な外観が目を引きます。商店街をはずれて、住宅街を少し歩いたところにあるのですが、周りには商店はなく、いきなりこのウインドーと洒落た看板が目に飛び込んでくるため、ちょっとびっくりします。


170708 青猫書房 ショップカード1170708 青猫書房 ショップカード2

↑ショップカード。中に、地図が載っていますが、この地図のほうがGoogleマップよりもわかりやすいかも。地図アプリによっては、住所を入れて駅からのルートを検索すると、商店街から途中で折れて住宅街の中を進むルートが示される場合がありますが、この地図にあるように、ラ・ラ・ガーデンというアーケード商店街を通っていくルートが(とくにこの季節は)おすすめです。わかりやすいだけでなく、日陰のない住宅街の道を歩くのを避けられるからです。


『子どもと読みたい絵本200』に、児童書専門店・絵本店の紹介文をいくつか寄稿、個人の店主の方が住宅街で営んでいる小さなお店を取り上げています。それらの多くは、物理的にも小さなお店で、小さな空間に本やおもちゃがぎゅうぎゅうに詰められているタイプが少なくないんですが、こちら、青猫書房はとても広々としたお店です。


ベビーカーのままで余裕で入れそうな、広めのスペースがとられたエントランスを入ると、絵本を中心に集めた部屋があります。スペース自体も広いのですが、本棚・台の数をおさえ、本も詰め込みにせず、レイアウトもゆったりしているため、広くて開けた感じの売り場に見えます。


右奥にはレジがあり、レジの対面の壁が読み物の棚になっています。読み物の半分ほどが新書判の児童文庫で、残り半分が単行本。児童文庫は、岩波少年文庫や福音館文庫が目立ち、青い鳥文庫は少しだけ、角川つばさや集英社みらいなど、最近の児童文庫は扱い自体がありません。児童文庫にかぎらず、全体に、売れ線のものやキャラクターものなどは棚には見当たらず、児童書のプロがセレクトしたいわゆる定番・良書とされる本たちを並べているようです。


先の記事で紹介した永山則夫の関連展示は、さらに奥の部屋で開催されていました。そちらは部屋の半分ほどが展示にあてられ、残り半分ほどのスペースにはテーブルセットが並び、カフェとして使われていました。カフェスペースは中庭に面していて、この季節には庭の緑が窓越しに見えます。明るくて居心地の良さそうな感じのカフェスペースになっていました。フードメニューはなく、コーヒーなど飲み物が数種のみでした。


今回は展示目当てで訪問した同店ですが、児童書専門店としても楽しめるお店です。個人的な趣味からすると、ちょっと本の数が少なめな感じはしましたが、その分、棚を端から順に眺めるにはちょうどいい点数、サイズですし、あまり多いと選べない、選ぶの大変という方もいるでしょうから、そういうパパやママにはむしろぴったりでしょう。明るいカフェスペースがあるのもgoodです。児童書好き、絵本好きは訪ねてみてはいかがでしょうか。


書影 古森のひみつ

↑今回、同店では永山則夫関連本をいくつか買いましたが、児童書専門店に来て子どもの本を買わないというのもなんなので、棚をじっくり眺め、抜いてきたのがこちら。ブッツァーティ『古森のひみつ』(岩波少年文庫)。ディーノ・ブッツァーティは『階段の悪夢』『七人の使者』などで幻想文学好きにはおなじみの名前ですね。児童書関連では、『シチリアを征服したクマ王国の物語』が福音館文庫に入っていることは海外幻想文学読みにはよく知られているところですが、岩波少年文庫にも入っているというのは見落としていました。



さて。今回訪問した青猫書房のある赤羽は行ったことがある、という程度しか知らない街です。そうたびたび訪れることもないでしょうから、ほんとなら駅周辺を散歩してきたいところでしたが、街歩きを楽しむにはちょっと暑すぎましたので、またの機会にということであきらめて帰ってきました。


170708 ブックストア談1170708 ブックストア談2

↑赤羽で本屋さんと言えば、ブックストア談があったなあ、でも今は文教堂になっているはずだよなあ、と思って前を通ったら、「ブックストア談」の看板はそのままでした。


170708 美声堂

↑赤羽の商店街「ラ・ラ・ガーデン」を歩いていたら、こんなCD屋さんがありました。店頭のポスターはすべて演歌歌手。「美声堂」という店名にも昭和の香りが残っていていい感じですね。最近このタイプのCD屋さんは滅多に見かけなくなってしまったので、ちょっと得した気分になりました。



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