空犬通信

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名駅エリアは2店体制に……三省堂書店名古屋高島屋店も訪ねてきました

三省堂書店の名古屋本店ができるという話を初めて聞いたとき、「本店」ができるのだから、てっきりタカシマヤのお店は閉店になるものだと思い込んでいました。タカシマヤのお店は、いつ行ってもお客さんでいっぱい、活気のあるにぎやかな店で、全国の商業施設内の書店のなかで、もっとも元気のいいお店の1つだという印象を持っていたので、もし閉店なのだとしたらもったいないことだなあ、などと思ったのです。


しばらくして、タカシマヤの店舗は閉店ではなく、そちらは縮小して継続営業、名古屋本店は別にできて、2店体制になることを報道か何かで知ったわけですが、近接する商業施設、それぞれに店舗が入っている、同一エリアに複数支店というのは、三省堂書店では、札幌の例があることをすぐに思い浮かべました。ただ、三省堂書店大丸札幌店は2016年8月に閉店(ステラプレイス内の三省堂書店札幌店はそのまま)になっていますので、札幌は、現在は一店体制になっています。閉店の案内に関しては三省堂書店のリリースを。


いくら、それぞれのお店がいいお店でも、やはり同一商圏に複数の支店を維持していくのは大変なはず。というわけで、タカシマヤのほうがどうなっているか、気になっていたので、タカシマヤの元の三省堂書店、名古屋高島屋店ものぞいてきました。



こちらは、以前の3分の1ほどでしょうか。ワンフロアの多くを占めていた広い店だったのが縮小されています。細長い売り場で、途中ちょっと分断されているところもあったりするため、広さを見積もりにくいのですが、縮小といっても150坪以上はありそうに見えますから、ちょっとしたサイズの本屋であることは変わりありません。(ちなみに、縮小前は550坪でした)


1706 三省堂書店 名古屋高島屋 フロアマップ

↑三省堂書店名古屋高島屋店のフロアマップ。縮小といっても、けっこうな数の棚があることがこのマップでもわかりますね。フロアマップで下のほうが、東急ハンズ側。Cが後でふれる人文・医学法経・ビジネス・資格・理工のエリア。


1706 名古屋高島屋 フロアガイド1706 名古屋高島屋 フロアガイド 11F

↑こちらはジェイアール名古屋タカシマヤの全館案内。こちらのフロア図のほうが、元のフロアを覚えている方にはわかりやすいかもしれません。以前三省堂書店だったフロア中央部が東急ハンズに置き換わっているのがよくわかりますね。


取り扱いジャンルも、文芸・文庫・コミック・雑誌など一通りそろっています。学参もPCも児童書もあるし、数こそ多くはありませんが、人文・法律・教育・心理などの専門書の棚も残っています。


棚を眺めていて、ちょっとおもしろかったのは、以前の棚のジャンル分類やプレートをそのまま流用したからなのでしょう。Cエリア(先にあげた専門書などがかたまっているエリア)の書棚を見ると、本の量に比して多すぎる感じのサブジャンルプレートがささっていて、棚によってはプレートだらけになっているところがあったこと。(たとえば、C15、C05-02など。)


まあ、これは元が500坪以上ある大型店で、しかもこうした専門書もしっかりとそろえていたお店だったわけですから、しかたないことでしょうね。そのうちに、本の在庫量に合わせた適切なプレート表示・数に落ち着いていくのだろうと思います。(でないと、さすがにこの在庫点数でこのプレート数では、本が見づらいと思うからです。)


三省堂書店が縮小になって空いたフロアには、東急ハンズが入っています。三省堂書店とは通路をはさんで隣り合わせの格好ですが、三省堂書店と接している側には、筆記具やノートなど、本と親和性の高いものが並んでいました。また、ブックスタンド、ブックライト、ブックカバーといった読書を楽しむための読書用品の売り場を、書店寄り通路側に集めているのもいいなあと思いました。こちらの三省堂書店には文具売り場はありませんが、お隣のショップと補完しあうようなかたちになっているわけですね。


個人的に少し気になったのは、児童書売り場。フロア奥、というか隅の、トイレの手前あたりに児童書売り場があるんですが、トイレへの通路の壁ぎりぎりに絵本が展開されていて、絵本の棚の端はすぐにトイレの入り口、しかも、絵本棚の斜め向かいは東急ハンズの別の売り場という、ちょっと微妙な位置になっています。商業施設内のトイレでの子どもがらみの事件などがあったことも考えると、この配置はちょっとどうかなあ、という気がしないでもありませんが、フロアレイアウト上、しかたないことなのかもしれませんね。


気になったのはそれぐらいで、売り場が縮小したとはいえ、ジャンルはひと通りしっかりそろっているし、在庫点数もこのサイズのお店としては十分すぎるほど。もしかしたら売り場が縮小になったことで、かえって本を探しやすくなったと感じるお客さんもいるかもしれないなあと、あいかわらずのにぎわい、それも本店以上のにぎわいを見せる売り場の様子を見ながら、そんなことを思いました。


本店のほうはオープンからまだ2か月ほど。名古屋高島屋店のほうが名古屋本店よりも混んでいるように見えるのは、ゲートモールタワーの施設自体の認知度が充分でないためだとも考えられますから、現時点でどうこういうことでもないでしょうね。


というわけで。名古屋を訪れる本好き本屋好きのみなさんは、新しくできた三省堂書店名古屋本店はもちろんのこと、リニューアルとなった名古屋高島屋店も、ぜひセットで訪問してみてください。


先に少しふれましたが、三省堂書店名古屋本店で、洋書のアウトレットセールが開催中だったので、平台に並んでいたものから、こんな本を買ってきました。


1706 三省堂書店 名古屋本店 買った本

モーリス・センダック『VERY FAR AWAY』。冨山房から『とおいところへいきたいな』の邦題で翻訳も出ていますね。50年代のセンダックの絵はほんとにいいなあ。とくに子どもたちを描かせると最高です。


2005年に一度だけ復刊された後、またすぐに絶版になってしまったので、ファンはこの機にぜひ、みたいな内容のレコメンドカードがついていました。これは書店の担当者ではなく取り次ぎのコメントかな。



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