空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

大阪で出会ったエキナカ書店……ブックスキヨスク森ノ宮店

先日、仕事の用事で大阪へ。ほとんど自由時間のないタイトな旅程だったので、本屋巡りを楽しむ時間はほとんどとれなかったんですが、移動のときに通りかかった本屋さんがちょっとおもしろかったので、簡単に紹介だけしておきます。


大阪・環状線、JR森ノ宮駅の改札外にある書店、ブックスキヨスク森ノ宮店


1706 BOOKS Kiosk森ノ宮外観

サイズ(20坪)も見た目もエキナカによくあるタイプのお店ですが、店内をざっと見てみると、これがなかなか、工夫に満ちたおもしろいお店になっているのです。



通常の文庫棚の中に大きくスペースを割いて、フェアが展開されていました。それが、版元主導のありきたりのものではなく、チェーン独自なのか店舗独自なのか、とにかくオリジナルのフェアのようでした。時間がなくて本が買えず、手元にフェア対象本がないため、正確な引用ができないのですが、いま調べてみたら、「笑える クスリっ」というタイトルのフェアでした。電車の中で読むと笑ってしまって大変という本を集めたフェアのようで、日本の小説から、おもしろエッセイから、翻訳SFまで、点数こそ多くないもの、選んだ人の好みやセンスが透けて見えるセレクトになっていました。


フェア対象本は全面がカバーで包まれ、シュリンクがかかっています。カバーにはフェアのキャラなんでしょうか、なんとか博士の絵が載っていて、コメントがついていました。Facebookに画像があがっていました。こちら。全面がカバーで覆われているといっても、文庫Xのように中身がわからないようにしてあるわけではなく、書名もちゃんと記されていて、隣には同じ本の、カバーとシュリンクのかかっていない通常の状態のものも並んでいます。このフェアのところだけでも、お店の人に頼んで写真を撮らせてもらえばよかったなあ、と悔やんでいるところです。


おもしろいのはフェアだけではありません。小さなお店ですが、この規模なのにお店のスタッフおしのコーナーがちゃんとあったり、文庫の平台の本にはPOPほどの大きさはないものの、手書きでおすすめポイントが記されてた小さなコメントカードが添えてあったり、棚の一段だけを使って「□□□の5冊」として面陳にした小さなフェアが複数展開されていたりと、店内のあちこちにこまかな工夫と、お店のスタッフが手をかけて本をおすすめしている感じとが見えるお店になっているのです。こういうのが最寄り駅近くにあったら重宝するだろうなあ、うれしいだろうなあ、とそんなふうに思わせてくれるお店でした。


一応、これでもかつては大阪にいましたし、森ノ宮駅も利用したことがありますが、こんなお店、あったかなあ、よく見たら駅舎もきれいだなあ、と思って、帰宅してから調べてみたら、2015年に駅舎自体がリニューアルになっているんですね。2015年4月27日にリニューアルオープンとなったという記事を見つけました。2015年5月19日付けのJR西日本のリリースから「ブックスキヨスク森ノ宮店」にふれたところを引いてみます。


《森ノ宮駅で永くご利用いただいていた書店が、「ランキングをアイコンとした情報発信型書店」として新しく生まれ変わりました。さまざまなカテゴリーの書籍をトレンドや季節にあわせたランキング形式で陳列し、お客様に常に新鮮な情報・商品を提供します》。


「ランキングをアイコンとした情報発信型書店」というのが具体的にどういうことなのか、よくわからないところもありますが、先に引いた、文庫の棚のなかに、複数の「□□□の5冊」を提示するのも、もしかしたら、このようなコンセプトに添ったものなのかもしれません。たしかに、ただただ新刊を並べただけ、ではなく、「情報発信型書店」を標榜するのもうなずける、そんな店づくりになっているように感じました。


今回は森ノ宮店を紹介しましたが、ブックスキヨスク/ブックスタジオ、あちこちで新しくできたり、リニューアルになっていたりして、いつのまにかちょっとすてきな雰囲気の、おもしろいお店になっていたりしますから、ただのエキナカ書店(などと、お店のロケーションだけでそんなふうに断じることは、少なくともぼくはふだんからしませんが)などと素通りしてしまうと、本好き本屋好きはもったいない思いをすることになるかもしれませんよ。


1706 BOOKS Kiosk森ノ宮 限定カバー1706 BOOKS Kiosk森ノ宮 通常カバー

↑文庫本を買うと(迷う間もないぐらい時間がなかったので、すでに所有している文庫を選んでしまいました)、期間限定だというカバーをかけてくれました。絵柄は湖西線で、色違いが2種ありました。帰宅してから見てみると、下にはBOOKS Kioskのレギュラーのものと思われるブックカバーもかけられていました。


限定カバーもレギュラーのほうも、文字はすべて英文表記で、日本語は入っていません。限定のほうはBOOKS KioskとbookSTudioの併記、レギュラーのほうはBOOKS Kioskのみが入っています。


しおり BOOKS KIOSK

ブックスキヨスク/ブックスタジオはしおりもショップ独自のものを用意していますね。しかも色違いで複数。



スポンサーサイト

コメント

ブックスキヨスク森ノ宮店さんには以前、出張で伺いました。
時間がなかったので、店内をしっかりと見ることは出来ませんでしたが、店長さんは大変丁寧にご対応下さいました。
系列店のブックスタジオ大阪店さんにも、大変お世話になりました。
こういうお店が増えるといいですね。

  • 2017/06/30(金) 18:57:57 |
  • URL |
  • 某版元営業 #-
  • [ 編集 ]

ブックスキヨスク&ブックスタジオ

某版元営業 さん>
訪問&コメント、ありがとうございます。

> こういうお店が増えるといいですね。

同感です。こういう、昔ながらの町の本屋さん的な
立ち位置で、しかもきちんと今のニーズに合わせた
かたちでがんばっているお店が増えるといいなあと、
ほんとうにそう思います。

そして、なかなか雑誌の本屋特集や、本屋本では
取り上げられることがないであろう、こういう
店をこそ、きちんと紹介していきたいなあと、
そんなふうに思っています。

  • 2017/06/30(金) 23:23:12 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad