空犬通信

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空港の本屋さんが……ブックスフジ羽田空港店が閉店に

また1店、個性的な本屋さんが姿を消すようです。


羽田空港第1ターミナルにある本屋さん、ブックスフジ羽田空港店が、5/20に閉店となるそうです。同店のサイトに閉店の案内が出ています。



《ブックスフジ羽田空港店は平成29年5月20日(土)の営業をもちまして閉店させて頂くことになりました。
場所柄、航空図書の充実を心掛け、小さい店舗ながら航空ファンの方々、関係者様に支えられ開店以来42年と11カ月間、羽田空港という素晴らしい場所で営業できたこと
お客様のご愛顧に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました》。


同店は、上の文章にあるとおり、小さなお店(10坪くらいでしょうか)ですが、航空関連図書が充実している店として、航空ファンや書店好きの間では有名なお店でした。


ぼくは、海外出張には縁のない仕事ですし、海外旅行好きというわけでもありませんので、外国の空港を使う機会がとりたてて多いほうではありません。それでも、学生時代の貧乏旅行まで含めると、国でいうと数か国、空港でいうと、10は超えるくらいの空港の本屋さんを実際に目にしていますが、空港にあるからといって航空関係を充実させている本屋さんというのは見たことがありません。


先の閉店案内には、《場所柄、航空図書の充実を心掛け》とありますが、場所が空港内だからといって、《航空図書の充実を心掛け》るのは、決して当たり前のことでもふつうのことでもないということです。そこは、この場所にこういう本が置いてあったらお客さんが喜ぶだろう、そういう読みなり視点なりがブックスフジの関係者の方にあったからこそ、このような個性的な品ぞろえの本屋さんが長きにわたって成り立ち、お客さんの支持も得られたということでしょう。その意味で、大げさでもなんでもなく、世界的に見ても、ユニークな品ぞろえ&立地の本屋さんなのではないかと思うのです。


そんな個性的な本屋さんですが、ぼくは先に書いた通り旅行や出張で羽田空港自体を使う機会がそんなに多いわけではないので、ごくたまに空港に行ったときにのぞく程度の利用者でした。でも、行く機会があれば必ず立ち寄り、平台が航空関係の本だけで埋まっていたり、他では平積みになることはまずなさそうな本が平積みになっている様子を、おもしろいなあと眺めたものでした。飛行機好きでもなんでもない当方が見てもそんなふうに楽しめたくらいですから、航空ファンにはたまらない店だったはずです。これから空港に足を踏み入れるぞ、飛行機に乗るぞ、というときに、こういう店があると、気分があがりますよね。


同店のサイトを見ると、本社が大田区西糀谷にある大鳥居店で、支店は羽田空港店のみですから、「ブックスフジ」としては1店を残すのみとなってしまうわけですね。


同店で航空関連本を求めていた航空ファンが行き場を失うかもしれないことを、お店のほうでもやはり気にしているのでしょう。サイトの閉店案内には、《本店の大鳥居店は一般的な本屋ですのでの航空図書の展開は厳しく感じております》と、無念さのにじみ出た一文が加えられているのが胸を打ちます。


同店のツイッター(@booksfuji)によれば、NHKのテレビ取材を受けたそうで、5/18(木)18:10放送予定のNHK『首都圏ニュース』でブックスフジ羽田空港店が特集されるそうです。これは要チェックですね。


テレビ番組ももちろんチェックしますが、でも、やっぱり最後にお店をもう一度見ておきたいなあ。チャンスがあるとすれば、5/19(金)の仕事が終わってからか、20(土)の日中か。飛行機に乗るのは好きではないんですが、空港で飛行機を見ながらビールを飲んだり読書したりするのは大好きなので、金夜、仕事が終わってから羽田に駆けつけ、ブックスフジ羽田空港店で買い物をしてから、夜の空港のカフェで航空関連本を片手に、発着する飛行機を眺めながら一杯やるのもいいかもしれないなあ、などと真剣に悩んでいるところです。



追記:過去に、空港の本屋さんについて、こんな記事を書いていますので、よかったら参考に。こちらは、ポートランド空港(アメリカ合衆国オレゴン州)内のPowell's Books at PDXを訪問したときのもの。こちらは、ロンドン書店回りをしたときに、行き帰りに寄ったロンドン・パリ・東京の空港内本屋さん。


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