空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

銀座の本屋さん

本好きに支持の厚い書原阿佐ヶ谷店や、当ブログでも何度も取り上げているブックハウス神保町の話題にやや隠れてしまった感がなきにしもあらずですが、まもなく東京・銀座の本屋さん、ブックファースト銀座コア店が閉店になります。


同店は、2003年に、それまでくまざわ書店が入っていた銀座コア6階にオープン。オープンのときに駆けつけて、開店記念として、(うろ覚えですが)とってのついたビニール製のブックカバーをもらった記憶があります。


このお店には、一時期、本業の仕事の用事で熱心に通っていたことがあるのですが、担当の方にもよくしていただくなど、いい思い出がたくさんあるお店です。閉店前に見ておきたいと思い、先日、訪ねてきました。


1702 ブックファースト銀座コア店 11702 ブックファースト銀座コア店 2

↑中央通り側から。看板と建物入り口の様子。



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↑店内は写真なしのつもりでしたが、通路から1枚だけ撮らせてもらいました。エスカレーター上がって正面の新刊台。


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↑店内のあちこちに閉店案内の貼り紙が。


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↑フロアマップ。278坪と広めのワンフロア。


上のマップを見るとフロアの形状がよくわかりますが、中央部分のエスカレーターをぐるりと囲むつくりはこのタイプの商業施設内の店によくあるタイプですね。実際にフロアに立つと、けっこう奥行きを感じさせるつくりになっているのがわかります。通り側正面から見て左奥に少し飛び出たかっこうの、独立性の高いスペースは、アート(芸術書)コーナーになっています。


品ぞろえのバランスもよく、棚配置も見やすいし、エンド台のディスプレイもよく工夫されています。雑誌コーナーでは、洋雑誌が目立つのも銀座らしい、というか、ブックファーストらしいところ。中央通り側には「Mado GALLERY」という陳列スペースもあり、展示がされていないときは、カウンターとスツールで本も読めるようになっていました。利用の機会はそれほど多くはありませんでしたが、居心地のいい店だなあと常々思っていただけに、銀座からこのサイズのお店が失われてしまうのは、やはり残念です。


閉店は3/10。「新文化」の2/3付記事「ブックファースト銀座コア店、3月10日に閉店」によれば、「入居している(株)ギンザコアとの賃貸契約が3月末で満了となるため」とのことです。



ひと昔前のブックマップや本屋ガイドをひもとくと、銀座には新刊書店も古書店も洋書店も複数載っていました。都内でも有数の本屋充実エリアの1つだったんですね。それが、数寄屋橋の旭屋書店がなくなり、福家書店がなくなり、近藤書店がなくなり、イエナがなくなり、西山洋書がなくなり……と閉店が相次ぎ、いつのまにか、本屋事情的にはちょっとさびしい街になってしまっていたのでした。


なので、銀座の本屋さんのことを考えるとき、ついつい、どこが閉まった、あれもなくなってしまった、などと考えがちなんですが、でも、よく考えると、一般の新刊書はもちろん、雑誌のバックナンバーが充実していて、文具雑貨があり、児童書専門フロアがあり、キリスト教書・洋書のフロアまであり、イベントスペースもカフェもあるという、すばらしすぎる本の城、教文館が、現在も、銀座の真ん中といっていい場所でがんばっています。


しかも、音楽書・楽譜限定ではありますが、ちょっとした書店が丸ごと入っているぐらいの分量を扱う山野楽器とヤマハまであります(本好きのなかにも未チェックの方がいるかもしれませんが、どちらも超強力な品ぞろえで、音楽書・楽譜に興味のある方は必見です)。さらに、三省堂書店有楽町店、TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ、無印良品有楽町内のMUJI BOOKS、八重洲ブックセンター日比谷シャンテ店も、徒歩圏です。


そのことの幸運をこそ、本屋好きは思うべきなのかもしれませんね。


さらに、この4月には、銀座6丁目にできる新たな商業施設「ギンザ シックス」内に、銀座蔦屋書店もオープンしますしね。



銀座のような街でお店の入れ替わりがあることは、ある意味、しかたないこと。なじみのある本屋さんが街からなくなってしまうのはさびしいことではありますが、それを嘆くよりも、いまがんばっている本屋さんを大事にしたいですね。



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