空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

沖縄書店回り その4……その他編

沖縄書店回りレポート、最後は、ブックンロールの翌日10/14に訪問したお店の続きで、新刊書店・古書店以外のお店を紹介します。一部、業態的には「書店」ではないものも混じっていますが、すべて本を扱っている施設・場所です。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/14の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)


●その他



161014キャンパスレコード 外観161014キャンパスレコード のぼり

購入本報告の記事でもふれますが、沖縄は郷土出版だけでなく、独自の音楽文化が栄えているエリアでもありますよね。音楽好きとしては、レコード店やジャズ喫茶など、沖縄の音楽スポットもあちこち回ってみたい気持ちはあったんですが、今回は、書店回りだけでも時間が足りなかったぐらいですから、あまり欲を出しても、中途半端なことになるだけだと、今回は音楽スポット訪問は最初からあきらめていました。


ボーダーインクの喜納さんから、沖縄音楽がぎっしりのおもしろいレコード屋さんがあるよ、出版もしているよ、と聞いて、1つだけルートに入れてもらったのが、こちらキャンパスレコード。店内に入って驚きました。


161014キャンパスレコード 店内

↑奥の壁、これが全部、沖縄音楽です。ひえー。半分がポピュラー音楽で、半分が民謡など。沖縄、すごい……。


本来なら、この棚から気になるものを2、3枚選び出したいところなんですが、DVDの棚でこんなものを見つけてしまい、CDではなくて、こちらを買うことになってしまいました。「なってしまいました」ってことはないんですが(苦笑)



書影 ハルサーエイカー

↑「沖縄限定」「字幕なし」とあります。


前日のブックンロールの打上の席で、ぼくが特撮好きであること、マブヤーが好きで、マブヤーでウチナーグチと沖縄文化を学習中であることを話したら、ほかにも沖縄の特撮があるよと、3人がかりぐらいですすめられてしまったんです。そんな作品に、翌日ふらりと寄ったレコード屋さんで出会ってしまったら、買わないわけにはいきませんよね。


ちなみに。東京に戻って調べたら、最初は「沖縄限定」だったのが「全国解禁」されたそうで、さらに全国解禁後に発売されたDVDは標準語の字幕もついているそうです。……まあ、そういうこともありますよね(苦笑)


チラシ 中部ガイド

↑《沖縄県中部の情報が満載》という無料冊子『中部ガイド』。ボーダーインクの喜納さんが、おもしろいというので、キャンパスレコードの店内で配布されていたのをもらってきました。地元の歌謡ショーとかカラオケ大会とかの情報が満載の濃厚な冊子でくらくらします。


というわけで、残念ながら今回は沖縄音楽関連の買い物はできなかったんですが、次回訪問する機会があったら、ぜひ沖縄の音楽を新旧取り混ぜていくつか選びだしたいものです。あと、三線(楽器は持ってるので)の入門書とか楽譜とかも欲しいなあ。



161014タトル 外観1161014タトル 看板161014タトル 外観2

PLAZA HOUSE(プラザハウス)という、日本最古とされるショッピングセンター内にある洋書店です。洋書に洋雑誌に、英語の絵本や語学書なども。


映画スターなどのポートレートが売られているのも、なんとなくアメリカっぽい感じでいいですね。驚くべきは、このサイズの洋書店にまで、沖縄本のコーナーがしっかりとあること。


161014PLAZA HOUSE看板

↑PLAZA HOUSEの看板。施設全体がアメリカンな感じです。



161014RYCOM ANTHROPOLOGY

前項に書いた通り、PLAZA HOUSEというのは、1950年代にできたショッピングセンターのパイオニアみたいな商業施設で、その2階にあるのがRYCOM ANTHROPOLOGY(ライカン・アンスロポロジー)


サイトの説明を見ても、《REMEMBER THE FUTURE 昔描いた夢をわすれませんように。これからも世界がより良く美しく賢明でありますように。過去と未来と夢を継ぎ合わせ、語る・・・そんなスペースです》と、なんだかかっこよくまとめられすぎていて、実際にどんなスペースなのかがわかりにくいんですが、ショッピングセンターができた1950年代半ばの様子を伝える写真が展示されていたり、アメリカの文化・ファッション・デザインなどを伝える洋書が展示されていたり(販売もされているのかどうかはよくわからず)するスペースです。



最後に、このお店を紹介して、沖縄書店レポートを終えたいと思います。その他編に入れましたが、新刊書店です。



161014ブックスおおみね 外観

那覇市安里にある栄町市場。資料によれば、およそ150もの店舗が集まる市場で、現在ではディープな飲み屋街として人気なのだそうです。沖縄滞在2日目、最後の夜はその栄町市場で、ボーダーインクのみなさんや、書店のみなさんと一杯やってきました。


その栄町市場にある新刊書店が、ブックスおおみね。飲み屋街の端っこに新刊書店があるというのがいいではないですか。同店の紹介ページに《あ!こんな所に本屋さん!!》とありますが、まさにそんな感じの立地で、しかも、驚くべきことに、24時間営業だといいます。


店外には雑誌がずらりと並び、小さなお店の中には、単行本、文庫、コミックがぎっしり。子ども向けの本もアダルトもある。まさにこれぞ町の本屋さんという感じのお店です。


ちょっと一杯やった帰りにふらりと寄れるこのようなお店があるのは、とても幸せなことだと思うのです。そのように思う人たちのニーズにお店は応えているのでしょう。実際、我々以外にも、複数のお客さんがいました。


ぼくをこの店につれていってくれたボーダーインクの喜納さんが書いた「出版社として、客として、沖縄で思う「町の本屋さん」のこと(上)」(2015/3/11 沖縄タイムスプラス)にブックスおおみねが登場します(金武文化堂も出てきます)ので、そちらもぜひ。


ほぼ丸一日をかけた書店回り、最後の最後に訪れたお店です。ぜひ買い物をしたい。自分用に買う本もいいけれど、誰かに本を買って贈りたい。ちょうどその酒席には、おかあさんに連れられてきていた小学生の女の子と中学生の女の子がいました。編集者の娘さんと書店員の娘さんです。ふたりは大の本好きだと言います。


お母さんたちへのお礼にと、ふたりに本をプレゼントすることにしました。なんでも好きなのを選んでいいよ、というと、二人はしばらく迷ったすえに、コミックの棚から、それぞれ好きなマンガを1冊ずつ選び出します。


会計を済ませ、店の外に出ました。大人たちが別れのあいさつをしていると、本好き娘二人は、家に帰るまで待ちきれなかったのでしょう、本屋さんの外、歩道の上で、買ってもらったばかりの本を早速読み始めていたのでした。


161014ブックスおおみね

(この写真だけ、他の下手な写真とあきらかにテイストが違うのは、撮影者が違うからで、リブロの筒井店長のおくさんが撮影したものです。保護者の方と本人と撮影者の許可を得て掲載しています。)


本に夢中になっている小学生と中学生。この光景……すごくいいですよね。なんだか、ぐっときませんか。


この本好きの子どもたちが、読みたくなるような本、
手にしたらすぐにページを開かずにはおれないような本、
そんな本を、我々本に関連する仕事に携わる者は、これからも届けていかなくてはいけないなあ、と、あらためて思ったのです。そして、この子たちが、好きな本を簡単に手にできるような、こういう場所も必要なんだなあと、あらためて思わされたのでした。



以上が、今回の沖縄書店回りのレポートです。


なお、今回の書店回りは、ボーダーインクの喜納えりかさん、リブロリウボウブックセンターの筒井陽一店長のお二人の全面的な協力を得て実現したものです。一人で場所を調べて、レンタカーを借りて、なんてことをしていたら、短時間にこれだけのお店を効率よく回るなど、まず不可能でした。お二人には大感謝です。


(当然のことながら、全4回のレポートで紹介したお店を土地勘のない方がふつうに回ろうと思ったら、とてもではないですが、1日2日では無理だろうと思います。もしこのレポートを参考に沖縄の本屋さん回りをしてみようとお考えの方がいらっしゃったら、時間には相当の余裕を見ておく必要があると思っていただくほうがいいでしょう。)


また、お店の方に会えなかったりあいさつしそこねてしまったりしたところもありますから、全店というわけではありませんが、訪問先のお店の多くで、お店の方には快く話を聞かせていただいたり、写真撮影を許可していただいたりしました。今回訪問した書店のみなさんにも、この場を借りて、あらためて御礼申し上げます。


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