空犬通信

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沖縄書店回り その3……古書店編

沖縄書店回りレポート、今回は、ブックンロールの翌日10/14に訪問したお店の続きで、古書店をご紹介します。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は10/14の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)


●古書店



161014小雨堂 看板161014小雨堂 外観

小雨堂は、ブックンロール、ライブの部にバンドの一員として出演した三木静さんがご夫婦でやっているお店。


前日に訪問したBOOKSじのんで、沖縄の古書店の底力、郷土本のとんでもない充実ぶりをまのあたりにしていましたから、沖縄の他の古書店もとても楽しみにしていました。翌日、最初に訪問した古書店が、BOOKSじのんとはまったくタイプの違う店で、決して大きいとは言えないスペースに、絵本にマンガにアメコミにサブカル本にと、にぎやかな本やおもちゃたちがぎっしりの楽しい店で、店内に足を踏み入れるだけで、なんだかうれしくなってしまいました。


品ぞろえは、絵本・児童書に力を入れつつ、アメコミなどもしっかり揃えた、サブカル寄りと一言で片づけてしまうとちょっと正確ではないかもしれませんが、とにかく、中央線沿線にあってもおかしくないような、そんなテイストのお店でした。いやはや。ここは楽しいです。


161014小雨堂 店内1161014小雨堂 店内2161014小雨堂 沖縄の怪談
161014小雨堂 空手他161014小雨堂 辞事典161014小雨堂 色紙
161014小雨堂 店内3

↑ご覧の通り、店内は、おもちゃ箱のようなという形容がぴったりの、いい意味で、楽しげな本とモノがごちゃごちゃにあふれかえった、何かありそうと思わせる空間になっています。


161014小雨堂 絵本

↑絵本もご覧の通りの量。児童書専門とうたっていない店に、これだけ絵本がそろっているのに出会うと、ちょっとうれしくなりますね。


店内を埋めつくさんばかりの在庫ですが、仕入れについて話をうかがったところ、買取でこの在庫量になったそうで、これでも相当(当方の聞き間違いでなければ、8割方?!)を処分して残ったものだといいますから、いったいどれだけの買取だったんだ?!と驚かざるを得ません。


161014小雨堂 店内4

↑アメコミの棚の写真を撮り忘れてしまいました。日本のコミックの古いものも店内のあちこちに見えます。この奥はトイレなんだそうですが、ご覧の通り、本の山でふさがれてしまって、使用できない状態に。


161014小雨堂 トイレ前

↑上のトイレ前の一画を横から眺めるとこんな感じ。お茶を飲んだりできるぐらいの余裕のあるスペースだったそうなんですが、ご覧の通り、本の山。


とにかく楽しいお店なので、店内は、時間をかけてじっくりご覧になるのがいいでしょう。いろいろ発見がありそうです。



161014OMAR BOOKS 看板161014OMAR BOOKS 外観

一応、古書店に分類しましたが、お店のサイトを見ると、《物語を楽しむ、共有する本屋。 企画・ディレクション・コーディネート・選書他》とあります。古書のほかに直取引の新刊も置いていて、ボーダーインク他の県内出版社の他、アルテスパブリッシングの本などもありました。


当方の好みからすると、ちょっと本が少なすぎる感じかなあ、という気もしますが、店売りだけでなく、イベントなどにも力を入れているお店のようですからこちらの記事で同店のイベント『数学の演奏会in沖縄2016 秋』にふれています)、本で店内をぎっしりにしてしまうよりも、これぐらいのバランスがちょうどいいのかもしれません。



161014チェンジザワールド 外観

当初の訪問予定リストにはなかったお店なんですが、同行してくれたリブロの筒井店長が、雑貨のたくさんある、ちょっとおもしろい本屋さんがあるらしいというので、急遽立ち寄ったもの。


161014チェンジザワールド 店内

店内は、雑貨と本のバランスといい、雑貨の品ぞろえといい、店内のディスプレイや棚配置の具合といい、POPの書き方・付け方といい、ヴィレッジヴァンガードを思わせるなあ、と思ったら、店長さんはヴィレッジヴァンガード出身の方でした。納得。


本は、コミックを中心に店内奥に棚数本分の扱いがありました。いずれも30%オフ。ぼくが店内のあちこちをチェックしている間に、ボーダーインクの喜納さんが店長さんに、仕入れや値付けがどうなっているのか、いろいろ取材していて、快く教えてもらったようなのですが、ここには詳細は書かずにおきます。


161014チェンジザワールド コミック1161014チェンジザワールド コミック2

コミックだけでなく、店内には書籍も並んでいます。


161014チェンジザワールド 書籍1161014チェンジザワールド 書籍2

にぎやかで楽しいお店で、先の小雨堂といい、このチェンジザワールドといい、このようなサブカル寄りというかなんというか、そういう品ぞろえのお店のニーズが沖縄でもしっかりとあることがわかって、ちょっとうれしくなりました。



161014榕樹書林 外観1161014榕樹書林 入り口

今回訪問した古書店のなかでは、BOOKSじのんとこちら、榕樹書林がもっとも本格的な品ぞろえの古書店と言えそうで、まさに古書店らしい古書店という感じのお店でした。


大きいとは言えないサイズの店内を背の高い書棚が埋め、そこに上から下までぎっしりと本が詰まっています。店内を見渡すような写真は撮れませんので、部分的な写真ばかりになってしまいましたが、以下の写真を見るだけで、同店の沖縄本の品ぞろえが本格的なものであることは伝わることでしょう。


161014榕樹書林 店内1161014榕樹書林 店内2161014榕樹書林 店内3

沖縄本の品ぞろえは圧倒的で、短時間ではチェックできないぐらいです。充実しているのは沖縄本だけではないところがすごくて、荷物をひっかけないように気をつけながら、店内の奥をのぞいてみると、文芸、人文などの品ぞろえもやはりすごかったのでした。


161014榕樹書林 本の本

↑たとえば本の本の棚はこんな感じ。


店主の武石さんは、沖縄古書店組合の会長をつとめる方で、沖縄古書店界を代表する古書店人。このお店は古書店として販売しているものもすごいんですが、さらに驚かされるのが、同店の出版物。先にあげた写真で左と中に写っている本のうち、背に榕樹書林のロゴ、榕樹のイラストが見えるのが榕樹書林の出版物。


出版物といっても、古書店主が本業の傍らに書いた古書エッセイを自分で出版したりとか、そういうものではありません。本格的な学術書の出版を手がけているのです。それで、《「アジアの出版文化を高め、アジアのアイデンティティーを実現するため」に東アジアの出版人や作品を顕彰する「パジュ・ブック・アワード」》(受賞を伝える沖縄タイムスの記事より)を受けたりもしています。いやはや。驚きます。


書影 榕樹書林目録

↑これが榕樹書林の出版目録。このような小冊子ができるくらいの数をすでに手がけているということです。函入りの本格的なものから、岩波ブックレットのような体裁の、安価な冊子ものまで。ジャンルの幅も広く、とても、古書の販売をしながら片手間にできるようなものとは思えない、タイトルが並んでいます。



ウララの宇田智子さんとは、ブックオカのときに福岡で、上京(帰省、かな)されたときに東京でお会いしたりしていますが、実はお店は訪ねたことがありませんでした。今回、ようやく「初訪問」。


161014ウララ 看板

↑SNSなどにも使われている、おなじみのフクロウが見える、同店の看板。


以下、お店の全景の写真がありませんが、そちらは宇田さんの著書の表紙他でご覧になる機会も多いでしょうから、ここでは棚の写真を。(写真が暗いのは、訪問したのが日が落ちてからだったためです。)


161014ウララ 外の棚161014ウララ 外の棚2

↑小さいお店ですが、レジ前、店外のスペースもうまく活用しています。


161014ウララ 貼り紙

↑2011年11月11日に開店したことを告げる貼り紙。


161014ウララ 店内161014ウララ 店内2

↑店内の棚は、丁寧に選ばれた本が、丁寧に並べられているのが伝わってくるものになっています。


たしかに小さなお店ですが、なんだか出会いがありそうな予感があったんですよね。そしたら、ほら、こんなところに沖縄の野鳥本が! ウララで買った本は、別途購入本報告記事でふれることにします。


宇田さんは現在、事情があって店頭には出ていないと聞いていたんですが(いま、お店は宇田さんの知り合いが交替で店頭に立っています)、これから訪ねると一報入れたら、すぐに出てきてくれました。店頭でほんの少しおしゃべり。元気そうな様子で、もうすっかり沖縄の古書店人のたたずまいになっていましたよ。


「市場の古本屋」は期待通りのお店でした。残念だったのは、訪問時間が遅くて、少ししかいられなかったこと、また、市場全体を散策する時間がなかったこと。再訪せよってことですね。



(今回訪問したお店で唯一、写真が1枚もありません。訪問時間が遅くなってしまい、店外がまっくらで、しかも雨が降っていたため、外観写真が撮れなかったのでした。残念。)


ウララから歩いて数分、市場のはずれにある美術や工芸を主に扱うお店です。店主の宮城さんにはブックンロールの会場でお会いしていましたので、お店を訪ねるのを楽しみにしていました。


お店は1階に本が並んでいて、店の奥の階段をあがると、2階は小さなギャラリースペースになっています。こちらでは展示イベントをしたり、本のフェアをしたりするそうです。訪問時は、ボーダーインクの出版物フェアが展開中でした。


お店の規模は小さめですが、古い木造家屋を利用した、2フロアの造りで、2階をギャラリーにしているところなど、ちょっと荻窪のTitleを思わせる感じもあります。本の数はそれほど多くはないのですが、サイズといい雰囲気といい、長居をしたくなる感じです。


ぼくは、美術とか工芸とかにはジャンル的にそれほど強くないというか、ふだんあまり買わないジャンルだったりするので、お店はすてきなところだけど、買うものはないかもなあ、ぐらいに思っていったんですが、出会いってあるものなですよね、テイストの合うお店ではとくにね。ないないと言われていた出版・書店関連の本(正確には特集雑誌)を発見。もちろん、即購入です。



今回は、古書店以外の「その他」もまとめて紹介するつもりだったんですが、またしても長くなってしまったので、稿を分けます。


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コメント

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  • 2016/10/29(土) 12:39:01 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

ありがとうございました

訪問&コメント、ありがとうございました!

  • 2016/10/30(日) 00:37:49 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
  • [ 編集 ]

ご来店と紹介ありがとうございます。またお会いできる機会があればよろしくお願いします。

  • 2016/10/30(日) 12:27:24 |
  • URL |
  • 霜降り店長 #TkSw/e0A
  • [ 編集 ]

チェンジザワールド

霜降り店長さん>
こちらこそ、ありがとうございました。
また沖縄に行く機会があったら、お店におじゃましたいと
思います。

  • 2016/10/30(日) 18:47:03 |
  • URL |
  • 空犬太郎 #-
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