空犬通信

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神保町の「顔」でした

旅先で知りました。




記事を引きます。《10月12日午前8時15分、虚血性心不全のため死去した。86歳。通夜は同15日、告別式は同16日に家族葬として執り行う。同社では「業界関係者の皆様のご弔問は、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。また、ご香典、ご供花、ご供物は固くご辞退申し上げます」としている。後日、業界関係者のためのお別れの会を改めて執り行う》。


柴田信さんには、(とくに町本会のときに)何度も話を聞いていただき、また、いろいろなことを教えていただきました。柴田さんから教えていただいたことはたくさんありますが、一つだけ。町本会の相談でお話をうかがったときのこと。ついつい、「書店は」「本屋は」と、話を大きくしがちな者たちに釘を刺しておきたくなったのでしょう。どの店にも通じるような書店論などない。あるのは個々の店の話、それだけだ——という主旨のことを強くおっしゃっていたのが、今も強く印象に残っています。


その後も、神保町で何度もお会いしました。しばらく前、お昼時に、神保町の飲食店でばったりお会いしたのが最後になってしまいました。


柴田さんには、来月出る本(『ぼくのミステリ・クロニクル』)のこともずいぶん前からお伝えしていて、本ができたら持っていらっしゃい、と言われていました。


本ができたら、まっ先にお見せに行こうと思っていたのに、ひと月違いで、間に合いませんでした。そのことが、残念でなりません。


柴田さんのことばを直接聞くことはもうできません。でも、幸い、柴田さんご自身の本、『ヨキミセサカエル 本の街・神田神保町から』(日本エディタースクール出版部)があります。


書影 ヨキミセ

そして何より、この本の中に柴田さんのお考えやことばが残されたことの幸運を思わずにはいられません。



書影 口笛を

いま、本を手にしながら、副題の「最終授業」というフレーズの重みをあらためて感じているところです。


柴田さん、ありがとうございました。


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