空犬通信

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Books Kinokuniya Tokyoが再オープン! 早速訪ねてきましたよ

8/7に紀伊國屋書店新宿南店が閉店となりました。


一部が、洋書専門店として残りますから、このような場合「閉店」という表現が正しいのか、ちょっと微妙ですが、でも、和書を扱う大型一般書店としての紀伊國屋書店新宿南店はなくなってしまうわけですから、ここはやはり「閉店」ということになるのでしょう。


同店にはたくさんの思い出があります。開始直後に訪ねたときのことは今でもよく覚えています。訪問当初は、なんとなくがらんとした印象を受けたりしたものですが、あれよあれよという間に棚は充実、フェアやイベントも本店とはまた違った独自のものが頻繁に開催されるようになり、新宿利用の読書人にとってなくてはならない店の1つになるにはさほどの時間を要しなかったのでした。新宿の紀伊國屋といえばやはり新宿本店のイメージが圧倒的に強かった我々本好き本屋好きに、新しい大型書店のかたちを見せてくれたのが新宿南店だったのです。


個人的にも大変よく利用しましたし、数年前からは親子で通うようになり、やがてうちの本好きっ子のお気に入りの本屋さんになりました。本人にとって大好きなスペースだったのはもちろん大事ですが、それだけなく、親から見て、子どもを安心して長時間いさせられるお店だったというのも重要でした。


仕事のほうでもたくさんお世話になったなあ。ぼくは営業ではなかったのですが、同店には「営業」として注文書を持ってせっせと通いましたし、担当した本のイベントをしていただいたこともありました。



そうそう、空犬名義での関わりもわずかですが、ありました。3階「ふらっとすぽっと」で行われていたイベントに出演させていただいたのも、今となってはとてもいい思い出です。こちら


同店の関係者のみなさんには、とにかくお礼を言いたい気持ちしか出てきません。長らく本とのすてきな出会いの場を提供してきてくださり、本当にありがとうございました。


思い出も、書きたいこともたくさんあるお店なので、この記事に書いたこと以外の個人的な思い出を混ぜながら、閉店やリニューアルに関する報道を紹介する記事をできれば閉店前にまとめたかったんですが、かなわぬまま、閉店を迎えてしまいました。


たくさんの紙誌、Webメディアに取り上げられましたから、引きたい記事はいろいろあるんですが、新宿南店の閉店に関しては2つだけ、あげておきます。



あと、こちらも。新宿南店閉店に伴って、新宿本店のほうもリニューアルされるということで、プレスリリースが出ていますので、こちらも業界紙の記事と併せて紹介しておきます。



もうグランドオープンの当日になってしまいましたので、タイミングとしてはなんですが、同記事にあるスケジュールを引いておきます。


    ■Books Kinokuniya Tokyo
    2016年8月 9日(火)リニューアルオープン
    2016年8月10日(水)グランドオープン
    ■紀伊國屋書店 新宿本店
    2016年8月10日(水)DVD・CD売場グランドオープン
    2016年8月15日(月)「Books on Japan」グランドオープン
    2016年8月25日(木)全館改装グランドオープン

さて。本日8/10、グランドオープンとなった新生Books Kinokuniya Tokyoを、応援の意味も込めて訪問してきましたよ。


6階の洋書売り場「Books Kinokuniya Tokyo」は、場所も規模も店名もそのままに、洋書専門店として再スタートとなりました。ちょうど洋書セールが始まったこともありますので、お店の様子をのぞいてきました。


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↑外観はご覧の通り、壁面の「紀伊國屋書店」のロゴも含めて、そのまま。これはそのうち、撤去されるのでしょうね……。遠目にはそのままですが、近づくと右の写真の通り、コンコースからのメインエントランスのあった3階は、改装工事中。


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↑店内のエスカレーターが使えませんので、Books Kinokuniya Tokyoへはエレベータで出入りすることになります。


隅から隅までチェックしたわけではありませんが、フロアの様子は以前とは大きくは変わっていないようです。レジ前の辺り、新着書籍と雑誌の棚の配置が変わっていました。そのほかにもこまかな変更、調整はたくさんされているはずですが、以前からの利用客が迷ってしまうような変更はないようでした。


夏休みだからなのか、洋書セールの対象に絵本や児童書がたくさん含まれているせいもあるのか、家族連れ親子連れの客がたくさん来ていました。もちろん、年輩客や独り客、外国人の客の姿も目立ち、店内が平日とは思えないほどにぎわっていたのが印象的でした。


我々本好き本屋好きで、なんらかのかたちでWeb、SNSを使っている方ならば、紀伊國屋書店新宿南店閉店のニュースはもうずいぶん前からわかっていたこと。閉店前から話題を呼んでいたからこそ、最終日はたくさんの人が集まったりもしたわけですが、それはやはり本好きの間だけのことなのかもしれません。


というのも、今日、店内をうろうろしていたら、カウンターで和書に関する問い合わせをしているお客さんがいて、和書の扱いが、というか、売り場がなくなったのだという説明を聞いて驚いていました。3階の入り口のところにも、看板の案内を見て、えー、洋書だけになったの?と驚いているお客さんがいましたし、エレベーターの前に立っていた案内係とおぼしき店員さんに、和書売り場のことを質問しているお客さんもいました。


これからもしばらくは、「洋書以外の本はどこ?」「コミックは置いてないの?」などといった問い合わせが同店の店頭ではけっこうありそうですね。


そんな新生Books Kinokuniya Tokyoでは、洋書売り場時代から恒例だった「夏の洋書市」が開催中です。8月10日から14日まで。


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同店の洋書市では、新しめの本がけっこう大胆に安くなっていたりするので、毎回、買いたい本を絞るのが大変なほど、収穫もたくさんありますから、個人的にも楽しみにしているのです。


しかも今回は、いわば再オープン応援記念のようなもの。目についたものはじゃんじゃん買うぞーおー、ぐらいの気持ちで臨んだんですが……うー、これが、なかなか買いたいものが見つけられない(泣)


気になる本はいくつか見つかるんですが、これぞというもの、迷わず買いたくなるものにはなかなか出会えないのです。


ちょっとあせって本を見ていたら、保坂和志さんの作品と同じ書名の本が目につきました。『Plainsong』。同じ書名の作品があるのか、へえ、なんて思って見てみたら、ほんとに保坂和志さんのデビュー作『プレーンソング』の英訳版でした。しかも、版元が、いつだったかのこの記事でもふれたDalkey Archiveではないですか。



書影 Plainsong

ぼくは保坂和志さんが芥川賞をとる前からの愛読者で、これも大好きな作品です。保坂さん独特のだらだら書き(←けなしているわけではなく、それがいいのです)、あの破格の書き出しや会話のやりとりが延々と続くエンディングが、どんな風に訳されているか、愛読者としては興味津々。迷わず購入とあいなりました。いいものが買えて、ひと安心です(笑)


ちなみに、なかなかこれぞというものを選べなかったというのはぼくの個人的な問題で、セール自体は同店の洋書市、いつも通りの規模と内容で、リーズナブルな価格の洋書がたくさん並んでいましたし、毎日補充もあるようですから、洋書好きは早めに、かつ、複数回、駆けつけるといいでしょう。


というわけで。新生Books Kinokuniya Tokyo、これまでの利用者はもちろんですが、新宿南店は利用していたけど、洋書売り場はあまりのぞいたことがない、という方もぜひ一度、訪ねてみていただきたいものです。語学力に関係なく楽しめそうな児童書や芸術書もたくさんありますし、Graded Readerや、YA作品も充実しています。思い出し英語、入門英語的な本を探す方にとっても敷居の低い店だと思います。



追記(8/10):Books Kinokuniya Tokyoを訪問後、新宿本店に寄ったら、こんなフェアが開催されていました。



160810 あなたにこの本

8/8に始まったばかりとのとこで、9月中旬までの予定だそうです。本店の2階にて。


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