空犬通信

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未来屋書店、みらいやのもり……イオンモール岡山内の書店を見てきましたよ

先日、仕事の用事で岡山に行ってきました。


今回は、岡山での自由時間はほぼなく、書店回りは最初からあきらめていたんですが、たまたま宿がイオンモールからすぐのところ、食事のついでに書店「だけ」をのぞいてくるぐらいの時間はとれそうだぞ、ということで、イオンモール内の2店、未来屋書店「みらいやのもり」を大急ぎで見てきました。以下、ごくごく簡単に両店の様子をレポートしたいと思います。(5月中旬の様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)


ちなみに、イオンモール岡山は、2014年の12月にオープン。ぼくが前回岡山を訪ねたのは2013年のことで、そのときはまだイオンモールはありませんでした(ジュンク堂書店の入っていたビブレがまだありました)。訪問は今回が初めてとなります。オープン当時は、西日本最大級、西日本における旗艦店などと報道されていましたね。


1605 岡山 未来屋 入り口1
1605 岡山 未来屋 入り口21605 岡山 未来屋 入り口3

↑店内写真はなしで、すべて通路から撮ったものです。こちらがメインの入り口になるのかな。開口部が横に広いので、角度を変えて何枚かお見せします。什器の色味や商品の並べ方、店内の雰囲気など、蔦屋書店に通じるものを感じます。


入り口からまっすぐ、店内のメインの通路が奥に続いていて、正面にレジがあります。レジは、ものすごく広々としたスペースになっていました。メインの通路の途中には新刊台があり、通路側の壁面は新刊棚になっていました。


通路の両脇には、4つの小部屋のようなスペースがあります(上の写真左で、写真中央の柱のところが入り口になっています)。左手前がミステリ、その奥が歴史、右手前が雑貨のフェリシモ、右の奥が旅を、それぞれテーマにした部屋になっています。こうした、1つのジャンルを小部屋に仕切って見せる方法も、代官山蔦屋などと似たやり方ですね。


ミステリ、歴史、旅はわかるとして、フェリシモにスペースがあてられているのが、書店内のコーナーとしてはちょっと異色な感じです。ミステリは、評論家の千街晶之さんが監修をしているようです。古典に、キッズに、映像化作品にと、1辺に棚数本と、広めの正方形の部屋をぜいたくに使ったスペースになっていました。落ち着いた照明の効果もあり、また、通路の人の流れから遮断されていることもあり、ちょっと隠れ家っぽい感じです。部屋のなかには座り読み用のイスも用意されていましたから、ミステリ好きなら長居することになりそうです。ほかの3つの部屋も、同種の趣向がこらされていました。


1605 岡山 未来屋 入り口51605 岡山 未来屋 入り口6

↑先の写真の入り口を左のほうに抜ける出入り口。通路が奥のほうまでまっすぐ続いていて、お店のサイズ感がわかるかと思います。写真では見えていませんが、この入り口から見て右側の壁面に座り読み席があり、席の前の壁には、本が面陳で飾られていました。対面の壁には芸術書などが並んでいました。


1605 岡山 未来屋 入り口4

↑これは、先ほどの正面入り口から見て、レジの左奥にある出入り口。こちらにも座り読みコーナーがあります。店内には、複数の座り読みコーナーが設置されています。座り読みコーナーには、検索用のタブレットも用意されていました。写真左端に見えているのがレジ。


全体に、本の配置もわかりやすく、回遊しやすいつくりの、いいお店だなという印象を受けました。ショッピングモールのなかの本屋さんというだけで、画一的な店、本好きにはあまりおもしろみのなさそうな店、などと思ってしまう方も少なくないかもしれませんが、ここは、過度にセレクトショップっぽい感じに偏ることなく、それでいて、丸善・ジュンクタイプの大型店とも違った品ぞろえを実現していますし、見せ方・配置にも工夫が見られます。


滞在時間が短かすぎて、各ジャンルの棚にどんな本がそろっているかまでは、こまかくチェックはできませんでしたが、目立つ過不足はないように思えましたし、(新しいお店に時折見られるような)奇をてらったジャンル表示なども見当たりませんでした。(ただ、入り口近くに、人気のある作家を集めた「人気作家」という、まさにそのまんまの棚があったのには、さすがに苦笑してしまいましたが……。)幅広い客層に対応した、休日のショッピングのついでに利用するのにぴったりのタイプの大型店になっているように思いました。


先にも書きましたが、什器や照明、本の並べ方など、あちこちに蔦屋書店の影響があるのかなあ、という感じを受けました。商業施設内に新しいタイプの書店を出すにあたり、代官山に湘南に梅田に枚方にと、次々に話題の店舗を手がけている蔦屋書店の影響をまったく受けないというのは、今後は難しいことなのかもしれません。


苦言というわけではないですが、1つだけ残念なことも。


1605 岡山 未来屋 マップ

座り読みコーナーの1つに、近隣の書店を紹介するマップが置いてありました。「本を片手にかるちゃーさんぽにでかけよう」とあります。クレドの紀伊國屋、駅の三省堂、シンフォニービルの丸善、そして未来屋の4店が紹介されています。近隣のよその店も紹介して、そのエリアの本屋散歩を楽しんでもらおうだなんて、なかなかしゃれたことをするなあ、とちょっとうれしくなりました。


見ると、希望の方はレジへ、とありますから、会計をしたときに、地図が欲しい旨をレジの人に伝えところ、何のことかちょっとわかっていない感じです。別の店員さんに相談に行き、二人で何やらああでもないこうでもないと話している。チラシを見かけた座り読みコーナーまで案内して、これです、と、ものを示す羽目になりましたが、それでも、ああこれか、とはならなかったのか、在庫の有無や所在がわからないようで、またあれこれ相談しています。


こちらは、やってしまった感全開で、居場所もありませんでしたよ……。レジに、とあるからこちらも声をかけたのであって、そんな、店の人が認識していないようなもの、わざわざ探さなくてはいけないもの、探しても出てこないものならば、欲しいなどと言わなかったのに……(しかも、記念に欲しかっただけで、他の3店もよく知っているわけですし……)。客からリクエストされて困るようなものならば、最初から、そんなもの、店頭に出しておかなければいいのに、レジにどうぞなんて書かなければいいのに……。


ちなみに、上の写真は、店の人が、ディスプレイ用のフレームから取り出してカラーコピーしてくるなどと言うので、あわてて断り、その場で撮影だけさせてもらったもの。地図が欲しいと伝えてから、この写真を撮らせてもらうまでに、結局、何分もかかってしまいました。せっかくいいアイディアだなあと思っただけに、ちょっとがっかりでした。


1605 岡山 未来屋 書皮

↑ブックカバー。黒が基調の、なかなかかっこいいデザインです。ふだんカバーをかけてもらうことがないので、未来屋書店のレギュラーのものがどんなだったか、覚えていないのですが、これって全店共通のものでしょうか。(追記:全店共通のものだとのご指摘をいただきました。)


さて。フロアを移動して、4階にある児童書&知育玩具売り場「みらいやのもり」へ。


1605 岡山 みらいやのもり11605 岡山 みらいやのもり21605 岡山 みらいやのもり3

↑通路側から見た様子。4階は子ども向けの店舗がそろうフロアで、店の前はおもちゃ売り場になっています。


写真でもわかる通り、お店のテーマカラーは緑。スタッフの制服も緑で、木製什器の色味もあいまって、まさに店名の通り「森」のような空間になっていましたよ。


店舗の真ん中は、棚で囲まれた小部屋のようなスペースになっています。その両側が通路と棚になっています。通路は、ベビーカーが通れるくらいの幅がとられているのがわかります。児童全般対象の本が扱われているようですが、中心層がやや低めの年齢なのか、絵本が多めの印象を受けました。


レジは奥なので、写真ではわかりませんが、子ども用のセルフレジがあるのが目を引きます。セルフレジを備えた書店としては蔦屋書店がありますが、子ども用のものを目にするのは初めてかもしれません。どの程度使用されているのかわかりませんが、会計の操作を自分でできるのは、ごっこ好きの子どもたちにとっては楽しそうですが、間違いなどのトラブルはないのかどうか、ちょっと心配にもなりました(レジは有人ですので、子ども「だけ」で操作することはおそらくないのでしょうが)


1605 岡山 みらいやのもり フロアマップ

↑入り口近くの柱に貼られているフロアマップ。


単に児童書売り場を別にしました、ということではなく、独立した児童書店として、見応えのあるものになっていました。休日にはきっと家族連れでいっぱいになるのでしょうから、子どもたちがここに集っているところを見てみたかったなあ、などと思わされました。本好き本屋好きのみなさんが、イオンモール岡山を訪問される際は、未来屋書店はもちろんですが、この「みらいやのもり」を訪ねるのもお忘れなく。


1605 岡山 未来屋 フロアマップ4F1605 岡山 未来屋 フロアマップ5F

↑フロア内での位置関係とサイズのバランスがわかるよう、フロアマップをあげておきます。左が「みらいやのもり」がある4階、右が未来屋書店のある5階。


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