空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

「調布の古本市」をのぞいてきました

仕事の打ち合わせが京王線方面だったので、これはチャンスとばかり、帰りに、調布パルコで開催中の「調布の古本市」に寄ってきました。


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↑「調布の古本市」の案内葉書。イラストは浅生ハルミンさん。


開催は3/8までで、場所は調布パルコの5階催事場、主催はリブロ調布店とのことです。主催のリブロの案内によれば、このような古本市です。《昨年好評だった「本の楽市 at 調布」を拡大! 調布パルコ5Fの催事場にて、ついに「第1回 調布の古本市」が開催されます。西荻の「にわとり文庫」さんを筆頭に、個性豊かな古書店が集結します》。


残念ながら昨年の「本の楽市 at 調布」は見ていないため、好評だった昨年の市がどんな雰囲気だったのかわかりませんし、会場からして、それほど大きなものではないだろうし、どうかなあ、という感じでのぞいてきたのですが、いやはや、先入観はいけませんね。これが予想以上に充実した古本市で、短時間の滞在でしたが、大変楽しい時間を過ごすことができましたよ。


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古本屋さんも古本市も大好きですが、古本好きといってもぼくはマニアやコレクターではありません。なので、ぼくのような雑本好きの場合、品ぞろえがあんまり黒すぎると見るもの買うものがない。さりとて、新古書店の店頭に並んでいるような最近の本、ぴかぴかつるつるした本ばかりでもつまらない。


その点、今回の古本市は、雑誌、マンガ、児童書、アート、文芸、映画、おもちゃ、紙物などなどと、幅広くカバーしながらも、おそらくはパルコのお客さんの客層には合わないであろうジャンル(古典芸能とか囲碁将棋とか戦記とか)をはずして、なんとなく雰囲気をそろえているというか、寄せているため、こういう路線が好きな人にはとばして見る棚・列がありません。年代のバランスもよくて、新古的な本は少なめで、ちょっと古め、ちょっとなつかしめの本がこなれた値段で並んでいて、手が出しやすい感じでした(もちろん、にわとり文庫が出している古い探偵小説などには相応の値段がついていましたが)


規模はそれほどでもなくて、ほんと、フロアの一角にぎゅっと押し込まれたようなかっこうなんですが、コンパクトにまとまった中身の濃い古本市だなあと感じました。デパート古書市のような、大催事場を使った大規模なものを、時間をかけてじっくり歩き回るのもいいけれど、こういうコンパクトな古本市の棚を、片端からすべて見て回るというのもいいものです。大型書店と小さな本屋さんに楽しみ方の違いがあるのと同じですね。


個人的にうれしかったのは、古い児童書、それも、名作絵本や児童文学(そういうのも洋古書含めてけっこうたくさんありました)ではなく、(当時はそのような呼称も分類もありませんでしたが)サブカル系というか、男の子文化系というか、そういう本があちこちで目についたたこと。学研のジュニアチャンピオンコースとか、講談社の少年少女講談社文庫とか、小学館の入門百科シリーズとか、秋田書店の世界怪奇スリラー全集とか。ぼくの前後の世代なら、なつかしくて思わず手が伸びる本がたくさんありましたよ。


……と思って、葉書とサイトの「参加予定店舗」(「予定」となっているので、これらがすべて実際に参加しているのかどうかは確認していません)を見ると、《古本うさぎ書林 /古書ポラン書房 /文紀堂書店/古書サンカクヤマ/かぴぱら堂 /トマソン社 /analog books/えほんやるすばんばんするかいしゃ/東京くりから堂 /丸三文庫 /リズム&ブックス/にわとり文庫 and more》となっています。なるほど、おもしろい品ぞろえになっているのがうなずけるメンバーだということですね。納得。


始まってからの紹介になってしまいましたが、まだあと1週間以上ありますから、お近くの古本好きはぜひ調布に足を運んでみてはいかがでしょうか。「第1回」とありますが、これはぜひ定期開催にしてほしいものです。まだ開催中なのに気が早い話でなんですが、今から次回が楽しみです(笑)


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↑掘り出しというほど本ではありませんが、こんなのを買ってきましたよ。昨年から引き続き沖縄ブーム継続中の身にはうれしい『オキナワなんでも事典』(新潮文庫)。『のろいの魔犬』(秋田書店)。ホームズものの児童書で、昔図書館・室で読んだ昭和感全開の装丁のものを見かけるとついつい買ってしまいます。これはもちろんバスカヴィル。『萩尾望都作品集 ウは宇宙船のウ』(小学館)はブラッドベリ作品を集めたもので、何度も読んでいるけれど、ひょっとしてうちの本好き娘がSFに興味をもつきっかけになりはせぬかなどと思い。



調布の町の本屋さんといえば、パルコのすぐそばにある真光書店。久しぶりに寄ってきました。


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↑人通りがけっこうあるので、なんだか微妙なアングルの写真しか撮れず。横断歩道の向かいから撮れば、全景が撮れたことに後で気づきました。


真光書店、細長いフロアに、雑誌の棚と文庫の棚が並ぶ1階は、まさに町の本屋さんの風情。壁際の棚は、微妙な傾斜がついていて見やすく、棚の高さもちょうどよくて、居心地がいいんですよね。


チェーン系の新刊書店ではすっかり見かけなくなった成人雑誌にけっこう棚を割いているあたりも往年の町の本屋さん的でいい感じ(でも、官能文庫は少なめだったりする)。地下1階もけっこう広くて、コンピュータ書、人文書(とくに歴史)、新書、学参などを、駅前書店としてはかなりしっかりそろえています。久しぶりだったので、地下の品ぞろえは変わっているかもなあ、と思ったら、意外に(というと失礼ですが)そのままだったので、うれしくなりました。専門書とコミックの同居も違和感がなく、最寄り駅にあったら重宝しそうなお店になっています。


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↑真光書店といえば水木しげる。久しぶりだったので、書皮をかけてもらいました。


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↑調布の本屋さんとしては、古本市の会場、調布パルコ内にリブロが入っています。古本市と同じ5階にあります。こちらは、何度も来ている店なので、今回はちょっとのぞくだけに。


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