空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

奈良・大和郡山の「とほん」を訪ねてきました

先日、仕事の用事で奈良に行く機会がありました。たまたま大和郡山の近くだったので、開店のときからずっと気になっていながら、訪問の機会を作れずにいた、とほんを訪ねてきました。(店内写真はすべてお店の方に断って撮影したものです。写真は2月初めの様子で、お店の様子は変わっている場合があります。)


とほんは、以前は新刊書店に勤務していた砂川昌広さんが2014年にオープンしたお店。サイトには、《2014年2月22日、大和郡山市柳町商店街にオープンした6坪ほどの本屋です。新刊本、リトルプレス、古本、雑貨など取り扱っています。特にジャンルにはこだわらず、おすすめできるものを置いています》とあります。


1602 とほん 商店街

↑お店は、柳町商店街という、古くからのお店が軒を連ねる、風情のある商店街にあります。



1602 とほん 金魚1602 とほん K Coffee看板

↑商店街の入り口には、いまでは近隣の目印・名物となった感のある、電話ボックス型の金魚水槽が。WEBの写真ではすでに目にしていましたが、実物はやっぱりなんとも言えない存在感がありますね。この電話ボックスは珈琲店、K COFFEEの店先にあります。


1602 とほん 看板1602 とほん 外観11602 とほん 外観2

↑とほんの外観。訪問時間が遅かったので、ちょっと写真が暗めに写っています。お店の営業は17時までですが、無理を言って、開けていただきました。


1602 とほん 店内11602 とほん 店内21602 とほん 店内3

↑店内の様子。この日は、イベント用にレイアウトを変えているところだったため、通常とは棚やテーブルの配置が変わっています。


6坪の小さなお店ですが、写真にある通り、棚は、本は面陳を多用し、雑貨と本を分けずに並べるなど、見せ方に工夫がされています。商品の並べ方が詰め込みでないのと、壁が格子で、向こうが抜けて見えるため、圧迫感がなく、店内は実際よりも広く、また明るく見えます。


商品は、新刊、古書、雑貨。新刊は、点数こそ多くはありませんが、文芸書やミニコミなど、じっくりと選び抜かれた本が並んでいます。本棚の下の段には古書が並んでいました。一般の買取はしていないとのこと。


1602 とほん 書皮1602 とほん 書皮裏

↑とほんの書皮。裏は「大和郡山ぶらぶら歩き地図」というお散歩マップになっています。


1602 とほん イベント

↑とほん2周年記念トークイベント「のほほんとほん(2かいめ)」の案内チラシ。


写真を撮らせてもらうのを忘れてしまったんですが、お店の奥には展示などにも使われるスペースもあります。


1602 とほん しおり

↑金魚の街、大和郡山のお店ということで、店内には金魚本他、金魚グッズがいろいろ並んでいます。こちらはお店のしおり。販売されている金魚しおりもあります。金魚型のクッキーも並んでいましたよ。


1602 とほん トート

↑おみやげにと、こんなトートをいただいてしまいました。昔、使われていた金魚の番付をデザインしたものだそうです。



店主の砂川さんには、店内だけではなく、商店街も案内してもらいました。時間が遅かったので、店の前を歩くだけになってしまいましたが、呉服屋さんに和菓子屋さんに瀬戸物屋さんにと、チェーン店がひとつもない風景は新鮮で、歩いているだけで楽しくなる商店街でした。400年(!)も続く老舗の和菓子屋さんもありましたよ。とほんに来られる方は時間に余裕を見ておいて、近隣の街歩きも一緒に楽しまれるのがいいでしょう。


1602 とほん 買った本1

↑当方のように、あちこちの本屋さんに出入りしている者には他でも買える本でも、とほんを利用される方の中には、とほんに並んでいるような本には、この店でしか出会えないという方もいるであろうことを思うと、気になる本はいくらでもあるのに、なかなか気軽に本を抜き出すことができません(とくに、1冊しか並んでいない本は……)。迷いに迷って、同店が力を入れている(ために、在庫もけっこう豊富な)ミニコミ・リトルプレスから1冊、こちらを購入。『APIED』24号。カポーティ特集。


ほかにも、本や雑貨、お菓子などをいろいろ買ってきました。買い物が楽しくなるお店でした。


奈良県大和郡山市のちいさなお店、とほん。この2月で開店から2年になるそうです。本をメインの商材とする小さなお店にとって、この2年は、決してらくな2年ではなかったろうと思います。ところが、店主砂川さんの話では、売上的には新刊の数字が比率的に上がってきているといいます。本好き本屋好きとして、なんだか、うれしくなってしまいました。


とほんの最寄り駅である近鉄郡山駅近くには啓林堂書店郡山店もありますが、このとほんも、大和郡山の“本屋さん”として、地元の人たち、柳町通りを訪れる観光客に、しっかりと認知がされてきている証左だと言っていいでしょう。本をとりまく状況はらくなものではありませんが、そんななか、こういう本屋さんが大和郡山のような規模の街でがんばっていることを、うれしく思わずにはいられません。


とほん、本好き本屋好きのみなさんは、ぜひ訪ねてみてください。


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