空犬通信

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週刊読書人のイベント「編集人at読書人」第2弾、「猫の泉×ハマザキカク」トークイベントに参加してきました

「週刊読書人」が「読書人スタヂオ」で行っているイベント「編集人at読書人」。その第二弾として、ハマザキカクさんこと濱崎誉史朗さんと「猫の泉」さんのトークが、昨日行われました。それに参加してきましたよ。


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この猫の泉さん×ハマザキカクさんのトークイベント、週刊読書人の告知によれば、《日本で最も人文書の新刊情報を配信している謎のツイッターアカウントの正体に迫る。初の「顔出し」登壇》という内容のもの。



猫の泉(@nekonoizumi)さん、一般的な知名度はともかく、本の世界、とくにツイッターで本に関する情報収集をしている人の間では有名人といっていい、説明不要の名前でしょう。人文書を中心に、日々、すさまじい量の新刊情報をツイッターで発信しています。


今回のトークでは、猫の泉さんの、情報収集術の詳細(ふだん使っている情報ソースが資料付きで紹介・説明されました)と、情報収集と発信がメインに据えられたとしか思えないふだんの生活ぶりとがハマザキカクさんの見事な話術で引き出されていきました。新刊情報収集とその発信にかける情熱はただごとではないレベルのもので、会場からは驚きの声もあがっていました。ただ、本の情報収集だけのかたくるしい話に終始することなく、大型書店・図書館をはじめとするブックスポットに囲まれた生活を送っている首都圏近郊在勤・在住者にはわからない、地方の本事情や、ツイートからはわからない猫の泉さんの私生活や趣味などの話も聞け、会場からはときおり笑い声も起こる楽しい会になっていましたよ。トークイベントの企画・主催者としても参考と刺激とになりました。


ちなみに、「猫の泉」はもちろんハンドルネームなんですが、由来は、ご本人の好きな文学作品、日影丈吉の同名の短編からなんだそうですよ(こちらも探偵小説読みなので、だろうなあ、と思っていました)。入手しやすい河出文庫の傑作選には残念ながら入っていませんが、現代教養文庫の傑作選の2巻目に表題作として収録されているほか、出版芸術社の『恐怖博物誌 ふしぎ文学館』などでも読めます。


ところで、ツイッターの出版クラスタでは知らない人はいないとまで言われる猫の泉さん。もちろんぼくもその存在は知っていましたが(ハマザキカクさんと新刊情報の話をすると必ず名前が出てきますし、毎回激オシされるので)、フォローもしていませんでした。さらに言えば、猫の泉さんが参考にしているという、他の有名な新刊情報発信ツイッター使いのみなさんもフォローしていなかったりします。


当方が、書店のことを中心とする出版情報を主に「発信」するのに利用している発信主体のツイッター利用者だというのもありますが(すみません、なので、基本、フォロー返しというのができていません……)、もう1つ大きいのは、ぼくの場合、書店派なので、本の情報は書店で得たい、というのがあるからです。猫の泉さん他、新刊情報発信ツイッター使いのみなさんが、新刊情報をいち早く察知して、それをツイッターを使って多くの人に届けたい、というのはすばらしいことだと思います。でも、ぼくはそれを利用したり、同じようなことをしたりするよりは、書店派として、こんな本を本屋さんで見かけたよ、こんな本を本屋さんで買ったよ、といった、書店経由の情報をこそ届けたいし、そのほうがふだんはいけないお店も含めた書店の店頭の様子や雰囲気、品揃えなどを伝えるのに、多少は意味があるのではないかと思っているからです。


トーク終了後は懇親会が開かれました。自分の主催イベントならともかく、他人様のイベントの場合、知らない人の多いなかでぽつん(となりやすいのです、性格的に、タイプ的に……)となるのが苦手なので、あまりこういう場には参加しないのですが(自分のイベントでは、交流会への参加を大歓迎!などとしているのに、矛盾した話に聞こえるかもしれませんが……)、今回は参加して正解で、楽しい時間を過ごせました。


昨日のイベント・懇親会に集まっていたような、興味・感心を共有する出版関係者で何かできないかなあ、まだできることはありそうだなあ、などと、懇親会で会えた出版関係の知り合いと新たなイベントのアイディアを交換したりもしました。二言目には不況だなんだと言われるばかりの本の世界ですが、この業界にはまだまだたくさんのアイディアマンがいます。単に、本をつくる、本を売るためのアイディアということだけでなく、本をつくったり売ったり以外の方法も使って、本の情報を広めようとか、本のファンを増やそうとか、そういうことをまじめに、熱心に、本気で考えている人たちです。


でも、出版社も本屋さんもこれだけ経済的に厳しい状況になると、どうしても日常が大変過ぎるのか、そういう思いを共有したり交換したりする場がない、というか、あっても出ていくことがなかなかできていないのかもしれません(実際、この日も、もっと人文関係の人たちが来ていると思ったのになあ、などと言った声が聞こえました)


そういうところにこそ、つまり、あちこちで、こんなことがしたい、こんなことができるかも、こんなふうにしたらいいかも、と考えている人たち同士が出会って話ができる場をイベントのかたちで用意したりすることに、自分ができることが何かないかなあと考えています。今年は、出版関係の知り合いと、一緒に何かできたらいいなあと、そんな思いを数人と共有交換しあえただけでも、昨日はイベントと懇親会とに参加する価値が充分にあったなあと、そんなふうに思いました。


……と、ちょっと話がそれました。「週刊読書人」のイベント「編集人at読書人」。今回が第2弾で、昨日聞いたところでは、まだ第3弾は決まっていないそうですが、今後も続けていく予定はあるようなので、出版情報に興味のある方は、引き続きチェックしておくといいと思いますよ。



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↑会場が神楽坂だったので、、イベント開始前のわずかな時間を利用して、まだ訪問できていなかった神楽坂モノガタリをのぞいてきました。久禮書店の久禮さんが選書を手がけたブックカフェ。


161029 神楽坂モノガタリ3161029 神楽坂モノガタリ2

↑入り口に出ている案内(左)と、入り口からのぞいた店内の様子(右)。店内の様子をレポートできるほどじっくりは見られなかったのですが、思ったより書籍の点数も多く、さすが久禮さんとしか言いようのない、しっかりしたセレクトになっていましたよ。


161029 lakagu 1161029 lakagu 2

la kagu(ラカグ)も久しぶりにのぞいてきました。遅い時間で、昨晩はあの天気でしたから、写真が暗いのはご勘弁いただくとして……。右の写真はもう少し寄ってみたところだけど……あんまり変わりませんね。


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