空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

年初の読書……小説

年始ということで甥っ子姪っ子の家族が我が家に遊びに来ました。絵本の読み聞かせにおとなしく付き合ってくれるようなら大変ラクなんですが、元気がありあまりまくっている遊び盛りの子たちですから、なかなかそんなわけにはいきません。終日、子どもたちの相手をして過ごしました。


それにしても、5歳児と本気で遊ぶ40男というのは絵的にどうなんでしょうね(苦笑)。大人にはあんまり、というかぜんぜん人気ないんですが、どういうわけか子ども(と動物)にはけっこう好かれるんですよねえ。子どもたちにしてみたら、(遊びのノリが)自分たちの、つまり子どもたち側の人に見えるんですかねえ。そんな子どもたちとの相手はとっても楽しくて、そのときはいいんですが、なにしろ、こちらはあちこちがたが来ている身、後が大変で……。当然のことながら、翌日はまったく動けないという事態になるわけです……。


さて。そんなわけでへとへとなんですが、夜ぐらい、お酒片手にゆっくり読書を、ということで、昨年からの読みさし本を読み終えました。本年初の読了本はこちらの2冊です。




『12人の蒐集家』は、東欧の作家による奇妙な味っぽい作品集。版元の内容紹介にはこうあります。《連作「12人の蒐集家」と中編「ティーショップ」を収めた東欧の鬼才ジヴコヴィッチによる、愛らしくも不気味な世界。摩訶不思議なファンタスチカの世界へ、ようこそ》。帯には「東欧のボルヘス」ともあります。


一方の『奇譚を売る店』は、《「また買ってしまった」。何かに導かれたかのように古書店に入り、毎回、本を手にして店を出てしまう「私」。その古書との出会いによって「私」は目眩く悪夢へと引きずり込まれ、現実と虚構を行き来しながら、背筋を寒からしめる奇妙な体験をしていく……。古書蒐集に憑かれた人間の淫靡な愉悦と悲哀と業に迫り、幻想怪奇の魅力を横溢させた、全六編の悪魔的連作短編集》という1冊。


意識してこの組み合わせにしたわけではなく、昨年末から読んでいたたくさんの本のうち、たまたまこの2冊を続けて読了した、ということなんですが、偶然、どちらも「蒐集」がキーワードの作品で、幻想怪奇味の強い作品で、装丁が柳川貴代さんと、なんだか共通点の多い2冊になりました。


どちらも、大傑作というわけではないかもしれませんし、万人におすすめというタイプの作品でもないかもしれませんが、当方の好みの雰囲気を濃厚にまとった作品群で、年初の読書としては、幸運にもgoodなセレクトとなりました。へんてこな話、不思議な話、奇妙な話、が好きな向きにはいいと思いますよ。


今年も、すてきな本、楽しい本、夢中になれる本、刺激をくれる本に、たくさん出会えるといいなあ。


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